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大学教育

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伝えたい。でも興味を持ってもらえない…。聖学院の特別授業から見出す、自校教育の新アプローチ

伝えたい。でも興味を持ってもらえない…。聖学院の特別授業から見出す、自校教育の新アプローチ

自校教育というものがあります。在籍している学校の歴史や創設者、建学の精神などについて学ぶことで、自校に対する理解や誇りを育むことを目的にした教育です。大学にとっては、第一志望を落ちて進学してきた学生の気持ちの切り替えに役立てたり、卒業後も見据えた学生との関係性づくりの礎として使ったりと、なかなか重宝したい取り組みです。一方、学生からしてみたら、大学そのものに興味があって入学してくるのは極めて稀。多

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限られた私立学校法人のみに与えられたアドバンテージ。長期的な一貫教育をどう捉え、どう活かすのか。

限られた私立学校法人のみに与えられたアドバンテージ。長期的な一貫教育をどう捉え、どう活かすのか。

小中高大、場合によっては幼稚園や大学院までを含めた長期的な一貫教育が行えるというのは、限られた私立学校法人にしかできない大きな強みです。学校法人聖学院は、この長期的な一貫教育を伝える新たな取り組みをはじめたようです。聖学院のリリースを見てあらためて思ったのですが、一貫教育の価値をどうアピールするのかって、実はこの先けっこう大事になってくるのかもしれませんね。

組織ごとに異なる一貫教育の価値をどこ

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評価が変わると学びは変わる!?金沢工業大学のイベントから考える、これからの学習評価のあり方、伝え方。

評価が変わると学びは変わる!?金沢工業大学のイベントから考える、これからの学習評価のあり方、伝え方。

企業が内定を得ている学生の保護者に内定確認の連絡を入れる「オヤカク」というものがあります。最初に聞いたときはけっこうビックリしましたが、今は昔より大学生であっても親の影響力や発言権が強く、また親の子への関心も高いのでしょう。

今回、見つけた金沢工業大学のイベントも、親を意識した取り組みなのですが、こういうやり方もあるのかと興味深く感じました。またよくよく考えると、こういった取り組みを続けていくと

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フェリス女学院大の取り組みから考える、在学生に伝えるべき卒業生コンテンツのつくり方と届け方。

フェリス女学院大の取り組みから考える、在学生に伝えるべき卒業生コンテンツのつくり方と届け方。

卒業生インタビューは、入試広報にとって欠かせない重要コンテンツなだけでなく、在学生にとっても価値ある情報になります。今回、見つけたフェリス女学院大学の取り組みでは、卒業生インタビューをキャリア教育に活用しているのですが、よくよく考えるとキャリア以外の面から考えても、こういう取り組みは大事なように感じました。

書籍化・有料化することで変わる価値と印象

ではまず、どのような取り組みなのかを見ていき

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