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新聞写真が私と師匠の最初で最後の一枚かもしれない

思い出をたくさん記録するのもいいけれど、一枚の写真からたくさんの思い出を呼び起こすのも悪くない。

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少し前になりますが、朝日新聞さんに「香川本鷹」の栽培についてとりあげていただきました。 

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今回の取材ではいつも指導いただいているご夫妻のこともたっぷりと。加えて写真も大きく取り上げてくださいました。

さてさて、よくよく考えれば、いつもお世話になっているにもかかわらず、一緒に写真を撮ったのは初めてでした。

私とご夫婦は孫と祖父母、下手すりゃひ孫に近いような年の差ということもあり、「写真を撮ろう」と声をかけることはありません。
また血縁関係があるわけでもないので、家族・親戚としてのイベントもないのです(逆に言えば、急に現れたどこの馬の骨か分からない若者の面倒をみてくださっているのはありがたい限りなのですが)。

もちろん畑で声をかけてもらったり、栽培について意見交換したり、はたまた晩御飯をごちそうになったりとお会いする機会は少なくありません。
それでもこうしたあまりにも日常化された場面を写真として記録するというのは、当事者である私自身にはなかなか難しいものです。

そんな折、第三者が未来に残る記録として、こうして私とご夫婦の日常を記録してくださったというのは非常に意義深く感じます。
なぜなら、先のような私とご夫婦の関係においては、「どこかこれが最初で最後の一枚なんじゃないか?」とさえ思えても来くるからです。

でもこう思うのは、きっと悲しいことではなくて、スマートフォン全盛の現代においては、贅沢なことのような気もしています。
だって、何万枚もスマートフォンで簡単に写真がとれる時代に、一枚の写真に思いを馳せられるのだから。

思い出をたくさん記録するのもいいけれど、一枚の写真からたくさんの思い出を呼び起こすのも悪くない。

私はそう思います。

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なかなかご夫妻にこちらから還元することは多くはないですが、一つご指導のお返しになったのかなと個人的には感じています。

さて少しずつ香川本鷹も実をつけてくれています。

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生育のため早採りした一番果

皆様に今年も唐辛子をお届けできる日が近づいてきているようです。

というわけで、本日はこれにて。
ご清読ありがとうございました。

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