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香川の離島の若手農家、「らっきょう」観察始めました

「らっきょうを商品作物として育てられるか」
というちょっと真面目なお話と、写真を少々。

品目数と収入

長らく唐辛子・香川本鷹の話ばかりしてきましたが、今回はらっきょうのお話。

唐辛子の主な収穫期は秋頃から年末年始にかけて。生唐辛子は絶賛販売中ではありますが、そろそろ終わりがくるのかななんて思っています。
もちろん乾燥唐辛子は在庫があれば、年中販売できるわけでありますが、それでも唐辛子1品目だけでは、いわゆる”収入”としては心細いわけで。

指導してくれている85歳のおじいさん農家からも、「いずれは2品目3品目に増やさんと、この島の狭い農地やと収入にならんわな」と。もう少し具体的に言うと、1品目あたり売上30万円を目標に3×30万円=90万円みたいな話です。私の場合は、農家民宿の経営があるので、「2品目+農家民宿」みたいな感じになるのかななんて意見交換をしています。

らっきょうを候補に挙げたワケ

さて、改めて「なぜらっきょうなんだ?」という話なのですが・・・
理由はいくつかありまして、

①島での栽培・販売実績

→最も大きな理由。これは唐辛子と同じく、この島で長らく栽培・販売されてきたという実績があるから。「昔、らっきょを問屋に卸していた」という高齢者もちらほら。つまり、彼らから指導を仰ぐことができます。

またシンプルに島のらっきょは美味しい。いうなれば、島の土壌に合っているということ。
同じ作物、同じ品種でも土地によって、出来不出来が出てくる。たとえば、メークインのじゃがいもの場合も、「○○県のメークインと××県のメークイン、○○県の方が美味しい」みたいなことがよくあるわけです。そのため、自分の好みや利益率だけで栽培品目を選定するよりも、これまでの島の農業の歴史に沿うほうが合理的だったりします。

②収穫時期とライフスタイル

らっきょうは一般的に、7月末から8月に植え付けて、翌年6月頃に収穫するそう。私の場合は、将来的に1・2月はお休みしたいので、この時期に収穫が始まる作物は避けたいところ・・・
また6月の梅雨時期は、「宿に人が来ない」&「唐辛子の収入もない」という2重苦に陥りそうな気がしてなりません。そのため、6月に収穫できるらっきょうは、私にとっては好都合なような気がしています。

③競合が少ない

皆さん、らっきょう農家を実際に、いやテレビでも見かけたことありますか?らっきょはどうやら砂地を生かした鳥取県が名産地らしいですが、他方で鳥取以外に日本にどれだけ存在するのやら・・・?

また聞くところによると、日本に流通するらっきょの大半は農協(JA)に下ろさているらしく、私のようにネット販売可のような人は多くないそうな。また私の畑は農薬・化学肥料不使用なので、より他のらっきょう農家と差別化できるやも。加えて、競合が少ないということは、たとえば「らっきょレシピ」みたいなものを模索し発表すれば、市場における優位性をより強固なものにできる説。らっきょで作るタルタルソースとか美味しいですしね!
(お料理noterの皆様、もし本当に栽培を開始したらお力添えを・・・)

うだうだ書きましたが、「敵が少ない分、頑張れば目立ちやすいかも・・・!?」みたいな話です。これについては唐辛子も然りかもしれません。
※とある知り合いにこの話をしたら「らっきょう・唐辛子って、すげー渋い選択やな」とコメントいただきました。

観察開始!

頭で考えるのはこれまでにして、指導農家に相談へ。

すると「とりあえず、家の庭で様子見てみーや」ということで、

らっきょうの幼苗(球?)をいただきました。らっきょうもニンニクと同じく、花を咲かせて種を付けるだけでなく、根元の小さな球が「分球」して増えていく性質があります。

まず春まではこのまま大きくして、4月頃にバラバラにして植え直すそうです。唐辛子の育苗とらっきょうの植え付け、両立できるかなー・・・

現状は、唐辛子栽培を休む畑を利用して、100~200㎡をメドにらっきょう畑を構えられたらなと思っています。

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鳥取のらっきょう畑(https://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/828
https://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/828

可憐な花が咲くんですね、らっきょう。島ではこんなに広大な畑とはいかないので、らっきょうの花畑を楽しみに鳥取に見に行きたい!!

最後になりますが、おすすめらっきょうレシピあれば、コメントで教えてくださいませ。らっきょの酢漬けを島の方にわけてもらっております!

★現地でらっきょう料理を一緒に開発してくださる方はこちら・・・↓





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