大晦日なので、「離島に移住して楽しいの?」という質問に答える
香川県丸亀市の離島「さぬき広島」に移住して、早7ヶ月。
「こんなド田舎の離島に移住して楽しいの?」
に2020年12月31日時点の回答を出そうと思います。実際、この件、何度も質問されました。
事実、「何が楽しいの?」と尋ねられると、なかなか言葉に詰まります。
楽しくないこともたくさんありました。 お金による人間関係のイザコザもあれば、離島に移住した若者というだけですり寄ってくる政治家までいました。
それでも、「何が楽しい」は特定できなくとも、
「なんだかんだ楽しいですよ」
とざっくり答えられたのは、ほぼすべての選択に自己決定権があったからだと感じています。
楽しいことも楽しくないことも、「自分で決めたことだから」と思えると諦めがつく。またどこに行く・何をする・誰と会うを自分を主語に決定できるのはとても気持ちが上向きだったように思います。
会社員にしても、学生にしても自己責任だって言われる割に、案外自分に決定権なんかないですもんね。他人が決めたことの責任を取るなんて、そりゃ辛いですよ。
たしかに究極的な自己責任の世界に足を突っ込むと、いろんな将来に対する不安が湧き出てきます。特に収入については、気もそぞろです。
それでも、noteやsnsを通じて多くの方に応援いただいくと、
「たぶん、自分が決めたことは合ってる。少なくとも、間違ってない」
と思うことができます。また自分で栽培・販売する唐辛子やカブを使った料理を記事にしてくださった方々が現れたときは本当に嬉しかったですし、
「確かに今の収入は微々たるものだけど、これで長くお金をいただけるようになれれば」
と小さな目標が浮かび上がってきました。
何が楽しいかと言われると、辛いことのインパクトが大きくてなかなか言葉にできません。他方で、単純に「楽しい?」と尋ねられると、なんだかんだ楽しんでいます。
ある人は、バイトで主な生計を立て日々少しずつ野菜を販売する私に
「誰かから年収1000万円もらえるなら、今の生活やめる?」
と質問してきました。そのとき、私が口にしたこともやはり
「自己決定権がないなら、1000万円はいらないですね」
でした。それくらい自分で決めるということは大切なことになっています。そして、自己決定権が「楽しい」に繋がっているのだと思います。
さて、来年もきっとこのように自分勝手で自己中心的な私ではありますが、日々伸びていく鼻をへし折り、自戒を課しながら、次なる一歩を踏み出せたらなと思います。
というわけで、2020年12月31日時点の回答を総括すると
「移住はなんだかんだ楽しい。なぜなら、自己決定権を得られたから」
となりました。
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来年も引き続きnote投稿や野菜の販売を続けて参ります。また特に来夏には宿泊業をスタートする予定なので、島で皆さまをお出迎えできればなと思っております。
私事ですが、来年から、島旅農園「ほとり」の屋号の下、個人事業主となります。まだまだ市のアルバイトと兼業ですが、少しずつ自分の事業で生計を立てられるようにしていきたいな考えています。
というわけで、今年はこれにて。
来年もよろしくお願いいたします。
ご清読ありがとうございました。
※カバー画像は今年夏に植えた香川本鷹の芽です。
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