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「ナマコさばいたことないんか?」と言われたとき用料理マニュアル

先日、島のおっちゃんから

ナマコをもらいました。写真では伝わりませんが、生きているので、うにうにしてます。

おっちゃん「お前、ナマコさばいたことないんか?」
私「恥ずかしながら、、、、」 

みなさんはさばいたことありますか?
そもそもナマコ自体、滅多に食べるもんでもないし、スーパーに売っていても硬くてあんまり好きじゃなかったんですよね、、、

というわけで、おっちゃんにさばき方を教えてもらい、ついでに、

「橙酢で食べるんがええんや」

ということで、ももらいました。よっしゃ、準備万端や!(※ここから内臓の画像がありますので、ご注意を)

ということで、家にもどって、なまこの両端を落とし、腹を開きます。

この段階から少しずつ硬くなっていくナマコ。死後硬直なのかな?

続いて、内臓とその膜みたいなやつをメリメリと剥がします。

あとはこれを数mm幅にカット

少し青みがかっていて、とてもきれいです。自然界で青色ってあんまりないような、、、

続きまして、

。オレンジ色と橙色ってやっぱ違うんだろうなと思いながらカット。

この瞬間に爽やかな香りが部屋中に広がっています。この果汁と醤油を合わせて、ナマコと和えます。そして、

追い橙として、橙のを投入。島の柑橘類は農薬不使用なので、なんの躊躇いもなくゴリゴリします。 

「大根おろしもいるぞ」

ふと、おっちゃんの声を思い出す。先日もらった大根をスリスリ。

というわけで完成!
歯ごたえも適度に柔らかくて美味しい

橙は酸味と甘み両方を兼ね備えた、カドのない味です。島の方がくれる柑橘で即席ポン酢を作り始めると、市販のポン酢を買いたいとは思えなくなります。

実はナマコと一緒にイカナゴの干物ももらっていました。さっと焼いて、お昼ごはんに。

昼間から贅沢なとある週末。
夜はもちろんナマコ酢と焼酎にて、、、

ーーー

せっかくなので、島の現状も知っていただきたく。今の島にいわゆる漁師さんは数名しか居ません。皆70歳近いもしくはそれ以上。船釣りを趣味とする島民もいますが、やはり皆高齢者です。

島の方からいただく海産物は本当に美味しく、スーパーのそれとはもはや比べ物になりません。

ただ、こうして豊富な海産物をいただける期間はあと何年あるのかなぁと思ってみたりもします。

私がチャレンジしている農業然り、今回のような漁業然り、田舎の大きな魅力である食の衰退、いやもはや消滅が目の前に来ています。

なかなか島のようなド田舎に移住して第一次産業に従事するというのは非現実的ではありますが 、どうにかならないものかなと思う今日このごろです。

というわけで、最後は暗い話でごめんなさい!
ただ、暗い話は明るい話とセットにしたい症候群、、、

ご清読ありがとうございました!


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