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#高野山
三鈷杵。目の前にある障害を取り除く事のできる密教法具
前回までは、金剛杵の基本的な部分と、それに続いて独鈷杵(とっこしょ)について解説しました。
今回は、金剛杵の中でも一番有名であろう「三鈷杵(さんこしょ)」について解説します。
三鈷杵の形状と意味では今回、解説する三鈷杵と前回の独鈷杵ではどのような違いがあるでしょうか?
(独鈷杵の画像)両端が三本の鉾になっています。
それに加えて、真ん中の一本に向かって、二本の鉾が内側に向いています。
三本
昔の高野山にはお寺がもっとあった。その数なんと・・・(現在は宿坊が50カ寺弱あります)
高野山といいますと、海抜約1000メートルの山上に拡がる真言密教の聖地です。
実は、山としては「高野山」という山は存在せず、内八葉外八葉の峰々に囲まれた東西に6Kmに拡がる盆地を高野山と呼びます。
平成16年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、世界文化遺産に登録されました。
現在のお寺の数は117寺院。そのうち宿坊は52寺院高野山には宿坊が多くあるイメージがあると思いますが、現在なん
影は形に随って直く、響きは声に逐って応ず。
おはようございます。高野山法徳堂です。
ずいぶんと春らしい気候になってきましたね😊
久しぶりに車に乗ったのですが、いつの間にかツツジがきれいに咲いていました🌻外出自粛をしていると季節感が失われてきますね・・
さて今日、お届けする空海の言葉ですが、、、
影は形に随(したが)って直く、響きは声に逐(したが)って応ず。
どのような意味かといいますと、、、
影はその形にそって現れて、声は発し
如何ぞ己身の膏肓を療せずして、たやすく腫脚を発露す。
From: 高野山法徳堂
今日、ご紹介する空海の言葉は、三教指帰にある
如何ぞ己身の膏肓を療せずして、たやすく腫脚を発露す。
という一節。
これは現在の言葉にすると、
なぜ、わたし達は、自らの欠点を正そうとはせず、他人の揚げ足をすくおうとするのだろうか。
今も昔も人間の性質は変わらないというのがわかりますね。
ー高野山法徳堂