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AS系ASD当事者のあれやこれや。 自閉スペクトラム症(ASD)で精神障害者保健福祉…

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AS系ASD当事者のあれやこれや。 自閉スペクトラム症(ASD)で精神障害者保健福祉手帳(3級)を所持しています。 先ず私のことを知ってください。

マガジン

  • Dark Grey Rainbow

    視覚優位・三次元映像認知タイプのASD当事者が書く「日常生活」コラム。

  • 【見上げる】

    Instagram 投稿の一行詩。

  • Dark Grey Rainbow -オモイコミ-

    受動型ASDの性格形成に関係しただろうとと思われる「幼児体験」のあれやこれや。

  • Dark Grey Rainbow -ヒダリキキ-

    Dark Grey Rainbow からのマガジンカット。「マジョリティが有利な社会」と「マイノリティの私」の、アシンメトリーな関係性。

  • Dark Grey Rainbow -北風と太陽-

    イソップ寓話「北風と太陽」に喩えた、ASD自覚についての話。

最近の記事

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索引(index)#1

この索引(Index)は 1ページ目です。 ここでは主に発達障害(神経発達症)と社会の関係や、発達障害(神経発達症)を持つ私の特徴を扱います。 発達障害(神経発達症)を持つ私の過去を振り返るエピソードと、自助会の運営に関する記事は、索引(Index)#2 を参照してください。 Who are You ?(まえがき)Who am I ? #1 当事者目線の記事、書きます。  居住地の新潟で、発達障害当事者会を主催しながらコツコツと書き溜めたコラム記事を元手に副業ライターとし

    • 権利を盾にするのです。

      国連の障害者権利委員会が障害児の分離教育の廃止などを求める勧告を出したのは、2022年9月のことでした。 私はこの時、日本の「人権に対しての意識」が世界標準から立ち遅れていること、だからこそ「人権意識について、何が遅れている原因なのか」を考えて手を打つことが大事なのだ…と指摘したのです。 それは、note記事「人権が土台になるのです。」に詳しく書いてあるので、そちらをご覧いただくとしまして…。 ところで、どうして日本よりも欧米諸国の方が先に人権意識が高まったのでしょうかね

      • チェスと将棋の違いです。

        数年前に「自虐の余裕が必要です。」という、「エスニックジョーク」を題材にした記事を書いたことがあります。 埋め込み記事の日付には「2021/02/23」とありますから、今から3年半ほど前のものです。 この記事は、良く言われる日本の「同調圧力の強さ」の成立をどのように考えるのか、それが私のような Autistic(自閉の民) に与える影響は、当然あるのだということを扱っているのですよ。 つまり私は、3年半前には既に「居住地域の価値観」が発達障害者の考え方や、発達障害者への考

        • Episode 767 上書きされない特異です。

          何度も申し上げて恐縮なのですが、私がここでお話しする内容は「極めて個人的」なモノでして、なるべく単純に模式化するために、敢えて大きな枠組みで物事を捉え、細かな部分を切り捨てるなどのデフォルメをしています。 先ずは全体的な図式がイメージできることが最優先…個別の細かな枝葉の部分は、全体像の理解があってからで十分に間に合うと思います。 さて…。 レイ(@wagonthe3rd)さんが提唱する「日本社会はオーティスティックに親和的」という指摘を「なぜなぜ分析」の手法で解析してみる

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        索引(index)#1

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        記事

          Episode 766 恐怖が団結を作るのです。

          「私は教育学部の出身で、専攻は社会科、中でも歴史が専門です。」などと言うと、「歴史は何でも知っている」とか思うのかもしれませんが、そんなことはないのですよ。 以前にも話題にしたことがあるのですが、私の専門は歴史…中でも「終戦までの昭和日本」ですからね、埋め込んだ記事にもあるように、日本史でもそこに関係のない時代のことなんて、それこそ「(学術的に)専門」といえるレベルではないのです。 ましてや日本史が専門ですから、世界史なんてカラッキシ…。 そのあまり自信がない「世界史」が

          Episode 766 恐怖が団結を作るのです。

          Episode 765 視点の固定があるのです。

          私はこの正月に、長年勤めていた「食品メーカー」を離れて「運輸・倉庫業」にカテゴライズされるグループ内企業に「転籍」したのですが、20年以上在籍した「メーカー」という業種で身に着けた思考方法が簡単に抜けるか…と問えば「否」なワケでして、思考の基本として身体に染み込んでいるのだと思います。 前回から取り組んでいる、「日本社会はオーティスティックに親和的」という指摘の解析作業に選んだ「なぜなぜ分析」という手法にも、もの作り系企業のカイゼンを齧ったことがある人のオーラが立ち込めるのだ

          Episode 765 視点の固定があるのです。

          Episode 764 そこが相似に見えるのです。

          ここ最近の私の記事は、禅問答みたいになっているかもしれません。 今回も同じような流れです…例によって「壁打ちポスト」からの思考整理から。 この「壁打ちポスト」に反応してくださったのは、今回もまたレイ(@wagonthe3rd)さんでした…。 この引用ポストは以下のように続きます。 レイさんは(X のプロフによると)西日本出身、ニュージーランド在住の方で、海外在住の視点から Autism/Autistic の地域差…特に欧米文化圏と和風文化の対比を通して、その特異点を指摘

          Episode 764 そこが相似に見えるのです。

          Episode 763 あなたを怒らせてしまうのです。

          「葬送のフリーレン」を読んで、その物語に散りばめられるエピソードから Autism の匂いを嗅ぎ取ってアレコレと想像/空想してみる…を月に1回のペースでやってみようなんて思いから始めてみたこの連載、意外と続いていて、執筆者である私自身が驚いています。 今回はその6回目、単行本一冊につき記事をひとつ書く感じですから、今回のテキストは単行本の第6巻です。 さて、第6巻のあらすじをサラッと…。 第6巻は、北部最大の魔法都市・オイサーストで行われている「一級魔法使い選抜試験」の、第

          Episode 763 あなたを怒らせてしまうのです。

          Episode 762 断定が分断を生むのです。

          何度も繰り返しご案内していることではあるのですが、このアカウントのnote記事は、アカウント主で Autistic (自閉の民) である私 (HOTAS) が、私の目線で Autism をお話しするものです。 医師や心理士などの専門知識を持つ方の意見を参照することはありますが、あくまでも Autistic (自閉の民) である私個人の感覚でのお話しです。 私は Autistic というカテゴリの中に、こうした「個人の感覚」という個性に関わる部分を前面に押し出した「読み物」が

          Episode 762 断定が分断を生むのです。

          Episode 761 あなたに引き摺られてしまうのです。

          私がこのHo+(HOTAS) 名義のアカウントで X(旧Twitter) を使い始めたのは2018年9月のこと。 それから5年半以上の時が流れました。 私のネット上での活動は、基本的にこのアカウントでnote記事を書くことが中心で、X(旧Twitter) は、主にこのnote記事の更新などのお知らせや、自助会開催の告知などに使うことが多いのです。 note/ブログなどでテキスト(文字)が主体のアウトプットをする場合、それに対してのコメントを書くことはできるのですが、それは

          Episode 761 あなたに引き摺られてしまうのです。

          Episode 760 そこに危うさがあるのです。

          前々回のnote記事を書いてから、ずっと考えていたことがあります。 前々回のnote記事「私が代表ではありません。」は、あずさ(@41azusayumi)さんとのスペースを振り返り、そのスペースでの発見で特に印象に残ったことを記事にしたのです。 その中に登場する、私のこの(Twitter時代のものなので、敢えて)ツイートへの思いは、今も変わりません。 今年の4月に書いた記事「紐付け作業が必要です。」でも… …と、書きました。 私は私のこのアカウントのnote記事や、H

          Episode 760 そこに危うさがあるのです。

          Episode 759 希望の灯火に見えるのです。

          TVアニメ版の「葬送のフリーレン」が第一期(2クール分・28話)が3月末に終了して2ヶ月が過ぎました。 ネットに賑わせていた「フリーレン Autistic (自閉の民) 仮説」を目にすることは減りましたが、この物語の「人間 (関係) とは何か」と言う問いの深さが色褪せることはありません。 月に一回、この物語の深読みをしてみよう…と思いつきで始めたこの「不定期連載」も今回で5回目、マンガ単行本を月に一冊ずつじっくりと読んで、私の思ったことを書く企画なのですが、今回は第5回と言

          Episode 759 希望の灯火に見えるのです。

          Episode 758 私が代表ではありません。

          Autistic(自閉の民) であり、精神科の医師でもあるあずさ(@41azusayumi)さんと X の音声SNS機能であるスペースを使ってお話しをさせていただいたのは5/26のことです。 あずささんとは過去に何度かお話しさせていただいているのです。 前回の記録(と言っても、前回のスペースは録音されていないのですが)を確認すると、それは昨年11/19のことだったようですから、今回のスペースの冒頭でのやり取りの中にもある通り、今回のセッションは半年ぶりの開催…と言うことにな

          Episode 758 私が代表ではありません。

          Episode 757 自閉も放浪するのです。

          いつも X に鋭い意見を発信されているレイ(@wagonthe3rd) さんから、こんなハナシが飛んで来ました。 以前に「天然で愛されてしまうタイプの Autistic(自閉の民) は、実際に社会に存在するよね」って話題をレイさんと共有したことがありましてね。 ザックリとしたサワリの部分だけお話しすると、バリバリの「Autism (≒自閉) 資質」を表出させながらも、その行動 (非言語コミュニケーション) がポジティブな「バフ」として機能することで社会的に受け入れられるタ

          Episode 757 自閉も放浪するのです。

          Episode 756 だから不満が出るのです。

          私は「界隈」という言葉が嫌いです。 そもそも「界隈」という意味は、国語辞典で指す「1」の意味だったのでょうね。 なんと言いましょうか、そもそもはその地域が持つ「独特な雰囲気」を含めた「そこら辺」を指して「界隈」と言うように思います。 そこから転じて、ネット用語として使われることが多くなったのでしょう。 ご存知の通り、ネット用語としての「界隈」には地理的な意味はなく、特定のジャンルなどを指して使われるのです。 ですから、ネット用語が指す「界隈」とは、特定のジャンルが持つ「独

          Episode 756 だから不満が出るのです。

          Episode 755 それは「善意の悪手」です。

          前回の記事でお話しした通り、私の思う「合理的配慮」とは、上手くいかない部分を見極めて、上手く行く方法を提案して、「やってみよう」と言う合意の上で実行してみて、効果があるかを検証・定着を目指す工夫を指します。 だから、「何が苦手なのか」という分析はとても大切で、分析が適切であるからこそ的を得た提案に繋がるワケです…でも。 埋め込んだnote記事「隠れ Autistic がいるのです。」でも指摘した通り、同じ Autistic(自閉の民) でも言語化が得意な Autistic

          Episode 755 それは「善意の悪手」です。