hotaru

あまり馴染みのない聖書の話を、なるべくわかりやすく書いていこうと思います。

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自己紹介と、なにを書くのか、なぜ書くのか。

自己紹介はじめまして、hotaruです。1991年生まれの男性です。岐阜県の飛騨地方にある小さな温泉地で生まれ育ち、18歳で大学進学のため上京しました。大学卒業後、ヨーロッパやアジアの国で勉強したりインターンシップをしました。帰国後から今に至るまで日本のツーリズム業界で働いており、今は外資系の旅行スタートアップで働いています。横浜で台湾人の妻と2人で暮らしています。東京の大学に行っている時にクリスチャンになりました。 なにを書くのかこの世の中で言われている価値観や考え方につ

    • オリンピックにおける国籍とは

      「どの国の代表チームに所属するかを決定する要素であり、人々の身内感に大きく影響をするものである」。 このことに前から違和感を感じていたので、改めて考察した。 北京オリンピックでは「アメリカで生まれ育ったけど中国にルーツを持つ選手」が、国籍を中国に変更するなどして、中国代表として参加をするというケースがいっぱいあったみたい。 同じように、「海外で生まれ育ったけど、日本にルーツを持つ選手」が日本代表として参加をするケースは、けっこうある(大坂なおみ選手とか)。この人たちは日

      • 地元のバス会社の優しさに泣いた話 〜長距離バス通学の思い出〜

        先日、故郷の奥飛騨温泉郷にある平湯バスターミナルに行った時、待合室の扉のところに、地元のバス会社から卒業生へのメッセージが貼ってあるのを見つけました。 奥飛騨温泉郷には、高校がありません。そのため、子どもたちは中学を卒業すると、高校のある高山市内に下宿をするか、実家から毎朝バスで通うことになります。およそ1時間半の距離です。ぼくも高二の途中まで、奥飛騨から毎日高山市内まで通ってました。 このバス会社からのメッセージは、そんな長距離通学を続けて、今年卒業を迎える子たちに対し

        • 中村哲さんを思い、クリスマスを思う

          12月は初旬からずっとクリスマスのことを考えているのだけど、ちょうどそんな時に、尊敬する中村哲先生がアフガニスタンで銃撃されて亡くなってから2年が経つというニュースを目にした。 自分を犠牲にして人を助ける人 彼のこと、またクリスマスのことを考えながら、世の中には中村先生のように、「他人を助けるために、自分が苦しむことを選ぶ人」が、たくさんいるということに気がついた。 例えば、いじめられっ子を庇おうとして、いじめられる子。同僚のミスをカバーするために、大量の仕事を引き受け

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        自己紹介と、なにを書くのか、なぜ書くのか。

          正しいものをベンチマークにしないと、正しくはなれない

          ホテルの価格設定のお話 先日、前職(宿泊施設のWebコンサル)の上司とランチをした時に、彼が「ベンチマーク」について教えてくれたことが印象的でした。大体こんな感じのことです↓ 実際、宿泊とか旅行業界にいると「競合より何%高くする・安くする」みたいな話を頻繁に耳にするんですが、その元上司は「競合施設の価格をベンチマークにするのではなく、需要予測などの理論に基づいて値段を決める」という手法を広める仕事をされています。かっこいいです。 ※宿泊業界の皆さん、レベニューマネジメント

          正しいものをベンチマークにしないと、正しくはなれない

          「自分は知らない」と思ってる人の方が、知っている人になれる

          どんな人が知識・知恵を手に入れるのかについて考えてみました。まずは知識・知恵を手に入れられない人の特徴から。 パターン1: 「あ、これ前にも聞いたわ」何かを学んでいる時、以前も聞いたことがあるトピックに遭遇した時に、すぐに「ああ、これ前にも聞いたことあるやつだ。知ってるわ」といって、軽く流しがちな人がいます。このタイプの人は、そのトピックについていつまでも「最初に学んだときの理解のレベル」で留まります。 それに対して「これ前にも聞いたことあるけど、まだ知らないことがあるは

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          「自分が小さな存在と感じる」は、なぜネガティブな感情をもつ表現なのか

          「『自分が小さな存在だと感じる』という表現がネガティブな意味になり得るのは、『自分は大きな存在であるべき』という前提があるときのみである」。そんな小難しいことを考えていたら、すごく可愛いたとえ話を思いきました。 「小さい存在」という表現に込められた感情例えば「幼児は、大人と比べて小さい」とか「宇宙の大きさを想像するとき、人は本当に小さな存在に過ぎない」みたいな文章で、人に対して「小さい」と表現を使うとき、それは事実の直接的/比喩的な描写であり、それ自体にネガティブな意味はあ

          「自分が小さな存在と感じる」は、なぜネガティブな感情をもつ表現なのか

          そうは思いづらいけど、やっぱり親ガチャは全部「当たり」だと思う

          最近話題になってる、親ガチャについて。「親ガチャ外れた」と言っているイマドキの若者たちに語りたいことがあるのですが、周りにいないので、ここで勝手に語りかけます。笑 そういうことあるよね「親ガチャ外れたって感じたか。そっかー、まあそういうことってあるよなぁ。僕も親に対して、『もっとこんな親だったらよかったのに』って思ったことあるよ。てか、かなり多くの人が1回や2回は思ったことあるんじゃないかな? なのに大人はイチイチうるさいよなぁ。『親ガチャ!なんて失礼な言葉。けしからん!

          そうは思いづらいけど、やっぱり親ガチャは全部「当たり」だと思う

          政治家を批判する者より、政治家のために祈る者でありたい

          やもするとすぐに批判の矢面に立たされがちな政治家ですが、これほど難しく、責任が重い仕事も珍しいのではないか、と常々思います。 政治家の仕事は大変政治家が取り扱う問題というのは、大抵規模がとても大きく、長期的な取り組みが求められ、あらゆる要因によってその結果が左右されるといった類のものです。その組織は複雑極まりなく、さらに国民が政治家に何を期待するかも、人によってまちまちです。「うまくやる」ことの難易度が非常に高いと思います。 また、政治家の仕事は、絶えず自分の一挙手一投足

          政治家を批判する者より、政治家のために祈る者でありたい

          「人生の目的」について (意識高い系とみせかけて、そうではない話)

          良い組織は目的を認識した組織どんな組織でも、その組織が存在する目的を認識しておくのは大切なことです。長く強く成長する組織というのは、往々にしてオーナーやメンバーが組織の存在する目的を認識しているものです。その目的をベースに意思決定を行い、その目的の達成に向かって進んでいきます。逆に、自分たちの目的を認識していない組織はフラフラするし、あてもなく行き当たりばったりな経営 / 運営をしがちです。 良い人生は目的を認識した人生 この点では人生も同じなんだろうなぁと思います。この人

          「人生の目的」について (意識高い系とみせかけて、そうではない話)

          謙虚な人ほど成長する。「まずは一回受け入れる」ことの大切さ

          母の言うことはよくわからなかった 子供のときは、お母さんの言うことは必要性を感じなかったり、よく理解できないな、と思うことが多かったです。 「どうしてそんなに礼儀に厳しんだろう、そこまでうるさく言う必要ある?」と思ってました。また、誰に褒められるわけでもないボランティア活動に付き合わされるのは嫌でした。(母は公共の浴場やトイレの清掃ボランティアをしていました。地元の飛騨における真冬の清掃活動in半野外は軽めの拷問です☃️) でも今はなぜ母がそれを僕にやらせたのかが、分かり

          謙虚な人ほど成長する。「まずは一回受け入れる」ことの大切さ

          苦しみの原因ではなく、苦しみの目的にフォーカスする

          聖書の話をしていると、たまに「聖書の神は愛だとか言うけど、じゃあなぜこの世界には悲しみや苦しみが存在するのか?」と聞かれることがあります。これは、完全に回答をできる人間はひとりもいない、究極の問いなのですが、現時点での僕の考えと、体験したことを書きます。 苦しみの目的まず「なぜ苦難があるのか」という問いが、苦しみの原因を問うものなら、残念ながら僕には語れることがありません。このことは聖書に書いていないからです*。聖書に書いてあるのは、苦しみの目的です。 ※聖書には苦しみの

          苦しみの原因ではなく、苦しみの目的にフォーカスする

          管理するよう任されたものを、正しく管理するということ

          最近読んだファミリービジネスに関する本の中に、このような印象的な言葉がありました。 「優秀なファミリービジネスのオーナー一族は、財産を自分のものとは考えていない。自分たちは先祖の財産を預かり、価値を高め、次の世代に渡す役割と捉えている。まるで、自分を財産の管理人とでも考えているようだ。」(「同族経営はなぜ3代でつぶれるのか?」武井一喜著、クロスメディア・パブリッシング) 実は結構すごいファミリービジネスファミリービジネス(家族経営)は往々にして悪いイメージを持たれがちだと

          管理するよう任されたものを、正しく管理するということ

          諦めなければ夢が叶うとは限らないけど、それは特に問題ではない

          オリンピックの金メダリストなどが「諦めなければ必ず夢は叶う」と言うことがありますが、僕は「自分で描いた夢が叶わなくても、それは特に問題ではない」と言いたいです。 夢が叶うための要因諦めずに挑戦し続けることで叶う夢もあるし、そうでない夢もあります。当然ですが、夢が叶うか否かの要因は、努力の質と量や忍耐だけではありません。そのほかにも無数の外的要因があります。 「諦めなければ絶対夢は叶う」と信じて自分を鼓舞するのは別にいいと思いますが、「諦めなけければ夢は叶う。だから諦めずに

          諦めなければ夢が叶うとは限らないけど、それは特に問題ではない

          What I do(なにをするか)より、What I am(何であるか)

          「愚者にとって老年は冬である。賢者にとって老年は春である」(ユダヤの格言) 解説・人は本質的には「なにをするか(What I do)」よりも、「なにであるか(What I am)」の方が重要であるが、現代社会では「なにであるか」よりも、「なにをするか」ということを尊んでいる。 ・その結果として、活動的であることや若いことが良いとされている。様々な広告を見ていても、若さと活動的であることに、過度な称賛が送られている。壮年期に入っても、老年に達しても、若いことや活動的であるこ

          What I do(なにをするか)より、What I am(何であるか)

          「怒っている人は傷ついている」。問題は怒りではなくて、傷のほう

          コロナ対策やオリンピック直前のゴタゴタに対する怒りの声が、最近特に増えたなぁと感じています。そんな時に、「怒っている人は、傷ついている」という言葉をふと思い出しました(たしか、以前読んだアドラー心理学の本に書いてあった言葉です)。 怒りの裏には必ず傷が人の怒りの裏には必ずと言っていいほど、不安、恐れ、疲弊、フラストレーションなどといった「傷」があるのだそうです。確かに自分自身を振り返ってみても、怒っている時というのは大抵心が傷ついて、冷静さを失っている時です。コロナやオリン

          「怒っている人は傷ついている」。問題は怒りではなくて、傷のほう