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「人生の目的」について (意識高い系とみせかけて、そうではない話)

良い組織は目的を認識した組織

どんな組織でも、その組織が存在する目的を認識しておくのは大切なことです。長く強く成長する組織というのは、往々にしてオーナーやメンバーが組織の存在する目的を認識しているものです。その目的をベースに意思決定を行い、その目的の達成に向かって進んでいきます。逆に、自分たちの目的を認識していない組織はフラフラするし、あてもなく行き当たりばったりな経営 / 運営をしがちです。

良い人生は目的を認識した人生

この点では人生も同じなんだろうなぁと思います。この人生で何を目指すのか、即ち「人生の目的」をしっかり認識している人は、しっかりした軸を持って決断できる人であり、その目的の達成に向かって進んでいく人です。逆に、人生の目的を認識していない人は、フラフラします。移ろいやすい自分の嗜好や感情に左右され、ただかっこいいと思うことや好きなことをやり、あてもなく人生を送ります。

目的に関する原則

このような人生の目的の重要性について考えるとき、「人生の目的は誰が決めるのか」という問いについて考える必要があります。一般的には「人生の目的は自分で定義するべき」と考えられていると思いますが、本当に人は自分で自分の目的を定義できるのでしょうか?

聖書を読むと、きっとそれは人にはできないんだろうな、と思わされます。なぜなら我々は「造られたもの」だからです。その前提には「造られたものの目的は、それを造った者が与える」という原則があります。例えば、

1. 陶器師は粘土からコーヒーカップを造ります。陶器師がコーヒーカップに与える主な目的は「コーヒーをいれる」ということです。コーヒーカップは自らの意思で「いや、私の目的は白飯を入れることだ!」と、目的の定義をすることはできません。(そんな白飯では箸が進みません)

2. 自動車メーカーは乗用車を造ります。自動車メーカーが乗用車に与える主な目的は「人を乗せて運ぶ」ということです。乗用車は自らの意思で「いや、私の目的は馬を乗せて運ぶことだ!」と、目的の定義をすることはできません。(そんなことしたら乗用車は壊れます)

※人は今のところ「意思のあるもの」を作れないので、なかなかイメージしにくいかもなのですが、大体こういうことです。なんとなく伝わると嬉しいです。(いい例えが思いつかなくて、クセの強い例えになった感は否めません..)

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「造った人が目的を決める」の例えは、「役割をアサインする人が目的を決める」でも良いかもしれません。例えば会社でセールスという役割を与えられた人は、セールスとして達成するべき目的を正しく理解し、一生懸命その目的を達成する方法を考えて、実行するべきです。自分の考えで、セールスの目的を再定義するべきではありません。その目的はセールス自身ではなく、会社のマネジメントが決めるのです。私たちの生きるこの人生も、ある意味でアサインメントに似ています。

人は、自分の目的を定義できない

この原則によると、造られたものである「人」という存在は、自分の人生の目的を定義することはできません。では誰が目的を定義できるでしょうか。そう、それは人を作った存在です。聖書で「主なる神」とか「天の父」と呼ばれる存在です。

聖書には、神が人に与える目的がはっきりと書かれています。しかしその目的を達成する手法は、はっきり決まっていません。だから、人としては「自分で自分の目的を再定義すること」ではなく、「自分は与えられた目的を、どのように達成するか」を考えて実行することに一生懸命になるべきです

もし自分で目的を再定義しようとするならば、白飯を盛られたいコーヒーカップ、馬を乗せたい乗用車みたいになると思います。それはおかしいし、無理があります。コーヒーカップにも乗用車にも、もっといい目的があるのです。

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これらの写真は滑稽だったり奇妙に見えますが、きっとこんなことを我々もやってるんですね。いつだって、「造ったものが造られたものに与えた目的」は「造られたものが自分で定義した目的」より、素晴らしい目的だと思います。 ( ※余談ですが「米が炊けるマグカップ」というのはあるらしいです。これに米を盛るのは、造られた目的に沿ってますね!)

では聖書にはっきり書かれている、人生の目的とはなにか。これを文章にまとめるのは大変ですし、すごい長くなりそうです。なのでまたいつか書きます:) 

つづく。

聖書の言葉

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聖書が教える人生の目的のキーワード①:「世界を治める(管理する)」

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聖書が教える人生の目的のキーワード②:「神を恐れる(畏れる)」

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聖書が教える人生の目的のキーワード③:「神の栄光を現す」


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