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耳鳴りニキ。2022年3月に無難聴性耳鳴を発症。 経過や治療体験を記録していきます。

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耳鳴りニキ。2022年3月に無難聴性耳鳴を発症。 経過や治療体験を記録していきます。

最近の記事

イキミミ56

日曜日にとなり町の上尾市を訪れたのであった。 埼玉県民以外では耳馴染みのない地名だと思うけれども、名門スタジオ「サウンドクルー」の所在地と書けば、あるスジの界隈ではピンとくる向きもいるかもしれない。外観は少し年季の入った、どうという事もなさそうなスタジオである。しかしここでレコーディングやマスタリングを行ったバンドを挙げると、知っているだけでもハイスタンダード、くるり、endzweck、for lifeなどなど 枚挙にいとまが無い。先だってもunburnableがマスタリング

    • イキミミ55

      チバユウスケ氏が食道癌と診断されたそうだ。 正直なところ最近の動向は全く追っていなかったのだけれども、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTはリアルタイムで夢中になっていたものだからチバユウスケは若き日のマイヒーローだ。 うーん、そーか…。なんとか無事に生還していただければいいのだけれど。という感じである。 とにかく訃報はもうたくさんなんだ。 半年くらい前にTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの1999年USツアーでのライブ音源が突如として

      • イキミミ54

        歳のせいなのか何なのか分からないのだけれども、最近はネイチャーなものに心を惹かれる。若い頃は全然興味なかったのに、なんでしょうこの変化は。 少なくとも自然に安らぎや憩いを感じることはなかったように思う。 やっぱり歳のせいかな。needマイナスイオン。 そんなわけで、世界の終わりでもたくらむように、少しずつ密かに登山用品を買い揃えていた次第。 登山の経験は全くないド素人なりにいろいろ調べた結果、ここは最低限カネをかけるべきスターターキットであろう、と判断したのは以下の4点。

        • イキミミ53

          先日、久しぶりに下北沢に赴いたのであった。 13年前に解散したNO CHOICE IN THIS MATTERというバンドの1夜限りのリユニオンと、数年に1度しかライブをしないbirthplaceというバンドを見るためである。 imperium recordingsにより早くも動画があがっております。 13年前とは、そのバンドの状況も、自分の状況も、世の中の状況も、当たり前だがさまざまな事がチェンジしていることとか、 にも関わらず、そのバンドが昔と変わらず最高すぎたことと

        イキミミ56

          イキミミ52

          お久しぶりでございます。 少し間があいてしまったけれども、まあ息災といったところだ。 年末のアウトレットのセールでマーチンのブーツを買った。 普段ブーツを履くことはこれまでなかったのだけれども、何かいつもと違う事をしようという気になったのだ。 このブーツというもの、新品のうちはなかなか固い。 したがって履き慣らさねばならない。そんなわけで、夜な夜な近所のローソンまでそのマーチンを履いてプロテインバーを買いに行くというのが最近の就寝前の日課だ。 その距離およそ500m。 初

          イキミミ52

          イキミミ51

          用賀にオープンするrightious burgerのレセプションに行ってきた。 100%ビーガンのハンバーガーショップである。 ビーガンという一見意識高い系のイメージのあるものと、ジャンクなイメージのハンバーガーを結びつけたお店で、すごくおもしろいと思う。 ソイミートという、大豆で形成された「擬似肉」が使われているのだけれども、見た目も味もジューシーでジャンクな本物のハンバーガーそのもの。 オーナーはendzweckというハードコアバンドでギターを弾いていた方で、足しげく

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          イキミミ50

          相変わらずコロナ感染は増え続けているけれども、こと日本においては世の中はロックダウンする事もなく、ヤケクソ気味に動き始めているように感じる。 ヤケクソというか「どうすればいいのか少しずつ分かってきた」といったところか。 一方で自分の状況はと言えば、未だ耳鳴りから完全に立ち直れてはいなくて、相も変わらず仕事、筋トレ、週末温泉の無限ループの日々である。 sns上で次々に告知される、新譜を携えたバンドのツアーや、貴重な海外バンドの来日。そんなものを目にするたび、果たして自分だけがこ

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          イキミミ49

          午後のロードショーが好きだ。 これを見るのは、大抵は風邪などをひいて平日の昼日中に寝床に横になりながらボンヤリと眺めている、といったような状況が多い。 微熱とアスピリンに輪をかけて昼食後のボーッとした頭で、マッタリとしたアクションを眺める。何だか白昼夢を見ているような奇妙なトリップ感があって、時間軸の外にいるような麻薬的な魅力がある。 数年前、アメリカの作家ローレンス・ブロックのアル中探偵マットスカダーシリーズの初期の名作、「八百万の死にざま」を映画化した作品をそこで見

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          イキミミ48

          書籍という形式でしか醸し出せない、独特の格好よさを感じる本がある。レコードのように部屋に飾っておきたくなるような。 今回はそんな事を思った2冊の本について。 1冊目は村田沙耶香の「信仰」という本。 少し異質な内容の本で、初めはこれをどう読んでいけばいいのか分からなかったんだけれども、感覚的に分かりやすいように丁寧に、何かを論じようとしているのだ、という事に気づいた時から俄然おもしろくなってきた。それが小説であろうがエッセイであろうが、形式にはあまり関係がない。 ここで作者

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          イキミミ47

          つい先程、衝撃的なアナウンスがなされた。 USのハードコアバンド、one step closerのジャパンツアーが行われるというのはかねてから発表されていたのだけれども、その詳細が明らかになったのである。 one step closerはturning pointを彷彿とさせるようなエモーショナルなオールドスクールが持ち味のバンド。去年の夏にrun for coverからリリースされた1stがたまらなく90年代を感じさせる名作で、耳鳴りが発症するまではとても愛聴していたも

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          イキミミ46

          友人に頼んでジンバルを用いて撮影。無駄にハイクオリティかつお茶目に仕上がった。 無様に逃げまわる耳鳴りからも体脂肪からも。 耳鳴りを患ってからスタジオに入れなくなって、代わりに始めた動画遊び。全く意味はないけれども、やってみてよかったとは思う。 とにかく2人で撮るのが楽しすぎた。物理的にもアイデア的にもやっぱり1人じゃ限界がある。 ひとつ失ってひとつ得たと言ったところだ。

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          イキミミ45

          岡崎琢磨「下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵 」、地味ながらも良作だった。 安定の実業之日本社文庫。 小6のころ、友人宅でその子の兄のものだというブルーハーツの1stを聞いて初期衝動をくらい、その後バンドブームやメロコア、グランジブームを通過して10代を過ごして、20代に入ってからはendzweckやenvy、numbを入口にハードコア一辺倒。 とにかく男くさく、怒りに満ちた音楽ばかり聴いていたように思う。 一言で言い表すならば、MAKE MENTION OF SIG

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          イキミミ44

          毎年思う事なのだけれども、コーチジャケットが活躍する時期って、年々短くなってる気がする。 夏に着るにはもちろん暑すぎるし、冬場の寒さをしのぐにはちょっと弱い。 バンドのマーチのボディとして、コーチジャケットというのは割と出回っている。そんなわけで夏の終わり頃から、ここぞとばかりにコーチジャケットばかりを愛用してるんだけど、日中、今日は暖かいなあと油断してると日暮れにはまたぞろ寒くなったりして、「もう秋終わりっすか?」といった感じである。 1ヶ月もないんじゃなかろうか。 そ

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          イキミミ43

          ついにやってしまった…。 9月の初めにTCIを正式に購入したというのはイキミミ29で述べた通りである。 それからおよそ2ヶ月が経過した。とにかく始終装着しているものだから自然、愛着がわいてくるもので、もしこれがスケボーやギターの如くもう少しサイズの大きな機材であったならば、お気に入りのバンドのステッカーのひとつでも貼りたいくらいのものである。 もう装着している事は普段意識していない。 以前とあるブログで「TRT療法のコツは聞くのをやめる事だ」という記事を読んだ事がある。

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          イキミミ42

          先日、海外レーベルからヤバいブツが届いた。 毎年、自身の誕生月である5月にセルフ誕プレとして海外レーベルからの通販をしている、とはイキミミ14で述べた。 今年はその頃まさに耳鳴り初期の渦中にいてそれどころではなかったし、尋常でない円安レートというのもあって特に何もしなかった、という事も書いた通りである。 しかし9月に入って、むしろ何もしない事が逆に苦痛になってきた。必然、耳鳴りに意識が向いてしまうからである。 この頃からさまざまなレーベルを何度も巡回し、我知らず音源やマー

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          「津軽のカマリ」を見た。 「津軽三味線の巨星・高橋竹山(初代)のドキュメンタリー。1910年に青森で生まれた竹山は、3歳の時に患った麻疹によりおおよその視力を失ってしまう。庶民の暮らしが貧しい時代、竹山は生きていくために三味線を習い、自らのものにした。」 以前にも紹介したブラインドスケーター、大内龍成の動画をなんとなく思い出す。 歳を重ねるにつれ、一度ダメになった身体機能が元に戻らない事があったりする。しかしそこにこだわりすぎるとネガティブな感情におちいって、自滅してい

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