イキミミ53
先日、久しぶりに下北沢に赴いたのであった。
13年前に解散したNO CHOICE IN THIS MATTERというバンドの1夜限りのリユニオンと、数年に1度しかライブをしないbirthplaceというバンドを見るためである。
imperium recordingsにより早くも動画があがっております。
13年前とは、そのバンドの状況も、自分の状況も、世の中の状況も、当たり前だがさまざまな事がチェンジしていることとか、
にも関わらず、そのバンドが昔と変わらず最高すぎたこととか、
ギター膝付きアップライズとか、回し蹴りモッシュとか、
その間にも耳栓のなかで相変わらずサスティーンしている己の耳鳴り、そしてライブハウスに赴くのは9月のwhat's up以来ほぼ半年ぶり。
とにかく色々な感情が我知らず湧き上がってきて溢れだしてしまった。
完全に感情がキャパオーバー。そうとしか言えない。なんであるかこの感情は?
筆舌に尽くしがたいとはこのことかと。なんだか泣きそう。
「感情がキャパオーバー」なんて発言を耳にするたび、「陳腐な言い回しだなあ」と思っていたけれども、実際そうとしか言えないような状況もあるという事がよく分かった。
当節風のナウいヤング連中の言う「エモい」なんて言葉では到底こと足りない。情報の入力が多すぎて、うまく言葉で出力できないと言ったところか。
未だに動画を見返すたび、フリーズしてしまう感がある。
いつかこの感情をうまく文章化できればいいのだけれども。
しかし本当は、休止期間もなく現在に至るまで活動し続けているendzweckやnumbといった、キャリア20年超えのバンドがもっと評価されるべきなのかもしれない。
80年代から続くハードコアも歴史のある音楽になってきたなあという感じだが、しかし10年以上前の音楽に飽かず心を動かされるというのは、改めて考えてみると不思議なものである。
それからまた、人の縁というのもなんとも不思議なものだ。
astheniaというハードコアバンドの音源が先日サブスクで解禁された。
たまらなく90年代を感じる、とても好きなバンドである。
地元が一緒の、20年来の友人がいる。この人とはハードコアとは全く関係のないところで知り合ったのだけれども、いろいろ紆余曲折あってそのastheniaのベーシストの現在の奥さんが、誰あろうその友人その人なのだ。
もうひとつ最近よく聞いているものでいうと、オモイデショケイというバンドの新譜が最近リリースされた。練られまくったドラムをその音源では聞くことができる。
これをたった2人で演奏しているというだけで驚きなのだけれども、あまつさえドラムボーカルの形をとったバンドなのだ。
それをさりげなくポップな感じでやっているのがマジでイケてる。
このバンドはもし耳鳴りを患わなかったら出会わなかったのかもしれない。
悪いことばかりじゃないんだ。
あと2月の報告としては、半年ぶりの大学病院の診察があったこと。
必然、半年前とは比較できないほど耳鳴りを気にしなくなっているが、まだTCIを手放す気にはとてもなれそうもない。
そんな話をした。
安くない金額を払って購入した機材であるから無理に放棄する必要はないし、存分に活用して下さい、との返答。
まあそりゃそーだ。きっちりモト取んないとな。
あとは再び確認のために聴力検査。そん時のオージオグラムは以下の通り。
個人的にはジムに通いだしたのがプラスに働いた気がする。フィジカルに作用するだけでなく、メンタル的にも悪くない影響を感じる。
ポジティブな感情は健全な身体に宿るのだ。押井守の言う身体性というヤツだ。
メンタルも筋肉と一緒なのである。鍛えるしかない。
なんだか思いつくままにとりとめのない文章になってしまったけれど、年度末になって少し仕事が立て込んでいて、まあ今回はこんなところでご容赦を。
失敬!
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