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写真・文…大西暢夫『ぶた にく』

 表紙には可愛らしい豚の写真。

 裏表紙にはソーセージの写真。

 …と、一見残酷なようにも思える本ですが…、

 ●お肉は最初からお肉の状態だったわけではない

 ●元々は生きていた

 ●わたしたちは生き物の命を頂いて食事をすることで命を繋いでいる

 ということを改めて教えてくれます。

 この本には、豚がどう生まれ、どう育ち、どう子豚を産み、どう殺され、どう「お肉」にされるのかが、写真と文章で解説されています。

 「今、生まれた豚。そして今、殺された豚。毎日、その繰り返しを知らずに、僕らは豚を食べている」
(P79から引用)

 目を背けたくなる事実ですが…、それでも、目を逸らしてはいけないと思います。 

 子どもが読むには非常にショッキングな内容だと思いますが、出来れば教育の場でこういう学習を取り入れていただきたいです。

 また、わたしはこの本を読んでいて、「豚さんたち、ごめんね…」と涙したくせに、最後に出てきたソーセージの写真を見て「美味しそう」と思ってしまい、そんな自分にハッとしました。

 自己嫌悪に陥りましたが…、せめて、食事の際は豚肉以外のものを頂く場合でも必ず「いただきます」や「ごちそうさまでした」を言ったり、出来るだけ食べ残さないようにしたり、そもそも食べきれる量だけをお皿に盛るといったことを今後も続けていきたいと思います。

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