ほにゃ / p.honya.sol

かつてはゲーム開発、シナリオ、企画など色々とやっていました。趣味や小説やくだらない話を…

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かつてはゲーム開発、シナリオ、企画など色々とやっていました。趣味や小説やくだらない話をこちらに書いていきます。まじめなアカウントとは別で趣味垢。都市伝説ラジオもやってます。

最近の記事

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可能性の総量、幸福論。〜とあるヲタクの戯言〜

『人間ってのはさ〜。手の内にある可能性の総量が多ければ多いほど、幸せを感じる生き物なんだ。』 『それが実際に、叶えられるかっていうのは重要じゃない。』 急に神妙な面持ちで、テーブルを囲んでいたオタク仲間のおじさんが言う。 『だからさ、たとえ叶わないとしても、可能性をたくさん感じている僕たちは、人生勝ち組ってことさ〜。』 あごから首元にかけて豊かに贅肉を讃え、その大きな体の全てが叶うことのない「可能性」で膨らんでしまったかの様な中年のおじさんが、自分がただのオタクで、負

    • 【Macユーザー向け】サルでもわかるAIイラスト入門(Stable Diffusionのはじめかた)

      僕も先日まで全くやり方知らなかったですが、Stable DiffusionでのAI画像生成をやりたくなり、もともとMacしか持ってなかったのですが、2015年製のiMacで無事、AI絵師デビューを果たしたのでノウハウをすべてまとめました。 このNoteの対象とする方🔰PCはMacしか持ってないけど、AIイラストでかわいいキャラクターやグラビア的な画像を生成したい人 すべて無料でやりたい人(高いGPUマシンなんて買いたくない人) 深く学びたいというより、とりあえず手っ取り

      有料
      100〜
      割引あり
      • 都市伝説:AI時代に残るエンタメとはなんなのか…

        今のこの時代を、「人類が "生存のために必要な労働"(前回のnoteに記載) をしなくても豊かに生きていける社会になるまでの、イチ過程」として捉えると、これから僕たちが向き合うべき課題は大きく2ジャンルなのではないだろうか 課題解決型の仕事、欲求探求型の仕事。課題解決型の仕事とは、人類の生存にとって必要な「宇宙船地球号の正常化」という課題に向き合う仕事と定義したい。テクノロジーによって全うに持続可能な社会を実現していく。目の前に見えているあらゆる社会課題を解決していく仕事で

        • 映画「すずめの戸締まり」が描く『椅子取りゲーム的、世界観。』

          まずは謝罪から新海誠監督の大ファンとして、大衆ウケ狙わなくていいからという気持ちで観る前に、こんなことを思ってしまっていましたが、全然間違いで最高でした。すみませんでした。 私と新海誠作品。おめぇ新海誠監督と関係ねぇだろ!こんな私的なくだり書いてんじゃねぇよ、興味ねぇよ!というツッコミがあるのは十分に理解しつつも、手短にでよいので、書きたい。どうしても書きたい。手短とか言っときながら、割と長々と書きたい。要は古参アピールというやつだ。気持ち悪いファンの僕を笑ってやってくれ。

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        可能性の総量、幸福論。〜とあるヲタクの戯言〜

          iPhone14

          「iphone14の画質で撮ったいま」 居酒屋で偶然隣に居合わせたとなりの若者がこう言った 「わ〜iphone 14の画質だ〜」 女も意味不明に相の手をいれる iphone 14の画質はかわらない。 ディスプレイ越しにわかるわけがない コミュニケーションというのは そういうものだ。

          新世界秩序2022

          少しずつ世界が崩壊していっている。 恋愛を暴露して切り売りするアイドルーー 価値のないものに巨額の資金が流れ込む市場ーー 無差別に起きる殺傷事件ーー 無理をしなくて良くなったけど、無理をしてたからこそ成り立ってた幻想があって、今の世界のからくりを知れば、無理をしてる意味のなさに気づいてしまう。 意味のあることだけをやると、今度は無機質な数字遊びの始まりだ。 僕らは何にエネルギーを燃やすのか。 なんのために燃えるのか? 考え直さないといけない、考えるというよりも

          新世界秩序2022

          後ろを向いたおじさんの車列

          「目の前の本人よりも、記憶の中のその人。」 「そこそこの現実よりも、美化された記憶を…」 少し前を行くおじさんは、こちらを向いたまま、そう言った。 いま僕に、おじさんの姿は見えない。僕もまた、おじさんと同様、進行方向と逆を向いたまま進んでいるからだ。 記憶の中の素敵な思い出に溺れながら、後ろ向きおじさんの車列は進んでゆく。 前をいくおじさんの姿、それは紛れもなく数年後の自分の姿だった。 前を向いて、歩みを進めていれば、その愚かなおじさんの姿を捉える事ができただろうに

          後ろを向いたおじさんの車列

          都市伝説:近い未来の経済や労働についての考察

          "生存のために必要" だった労働がなくなっていく産業構造の変化というのは、学校でも習ったことがあると思う。 * 第一次産業 ⇒ 農耕、林業、漁業など * 第二次産業 ⇒工業、加工建設 * 第三次産業 ⇒サービス、金融、情報 この産業構造の変化、というのは、その時代の世界の課題対象の変化として捉えられると思う。 昔の時代では、生命活動を維持するために確保するべき、衣・食・住の安定化・最低限の確保というのが大きな課題だっただろうし、人の欲求段階でいうところの1段階(生理的

          都市伝説:近い未来の経済や労働についての考察

          僕はエヴァンゲリオンを考察しない

          シン・エヴァンゲリオン:||を見た。 エヴァンゲリオン新劇場版が、初めて世に公開されたのは2007年9月のことだった。まだ、高校生だった僕は、めったに出向かない大都会、大阪・梅田の映画館にいそいそと足を運んだのだった。 ーーそれから14年。ついにあのエヴァンゲリオンが完結をむかえたのだ。 TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」を初めて見たのは、中学2年生の夏。兄が一人暮らしをする、大阪のボロアパートの4畳半で、バイトから帰ってこない兄を待ちながら、延々と垂れ流されていたビ

          僕はエヴァンゲリオンを考察しない

          大人って思ってるよりすごくないぞ。

          大人って若者よりも需要あるし、想像で気負いすぎる必要はない。 すごい人にならなきゃ、こんな自分じゃだめだ。といって、ふさぎ込んでしまうのは一番よくない。(まぁどちらかというと僕はそういうヤツだったけど) むしろ生きた年数分、たくさんの時間を価値ある経験に変えることが大事なんだろう。 価値ある経験っていうのは、意識高い行動のことではなくて、自分がほんとに心震わせて体験する"なにか"。 たしかに、需要が多い経験であればあるほど、結果に結びつきやすいからいいと思うけど、意味はな

          大人って思ってるよりすごくないぞ。

          映画感想:シャッターアイランド

          みなさんこんにちわ。ほにゃです。GWもいよいよ終盤いかがお過ごしでしょうか? え? 今年のGWは自粛続きで、なんにも出来てないって? そう!そんなときこそ家でNetflix!映画でも見て(無駄に)過ごしましょう。(※Netflixの回し者ではございません) ということで、今日は僕が最近観た映画、シャッターアイランドの感想とおすすめポイントを書いていきたいと思います! あらすじ レオナルド・ディカプリオ扮する、連邦局保安官が部下と一緒に、精神病患者が隔離されている島、『シ

          映画感想:シャッターアイランド

          『勝てない野球』

          しんと静まった部屋で、必要以上に手に、心地の悪い汗を書きながら、 大きな絵画(あれはフェルメールのコピーだろうか)が掛けられた、会議室の椅子に並んで座り、僕と友人のNは待機していた。 東京都千代田区霞が関にあるビルの一室。 僕たちは、とある事情で仲裁を依頼した、弁護士の先生を待っていたのだった。 僕たちは、実の兄からの100万の不当な請求におびえ、今まさに、藁にもすがる思いで、この弁護士事務所の扉を叩いたのだ。 そう、これは、いつまでも勝てない野球を続けさせられていた僕

          『勝てない野球』

          カラオケ@渋谷の中二病おじさん#3

          「歌がうまくなりたい」 初めてそう思ったのは、中学3年生のときだった。 それから十数年、社会人になり、30歳を超えた今もその気持を持ち続けていることに、驚きを覚えている。 *  *  * 僕が音楽と出会ったのは、遡ること20年ほど前になる。小学5年生のとき、兄が両親に買ってもらったビートルズのCDを聞いたときだった。 それまで、なんとなく流行りの音楽を聞いていた程度だった自分が、ビートルズを聴いて以来、好きなバンドを見つけては、アルバムを延々とループして聞くようになった。

          カラオケ@渋谷の中二病おじさん#3

          戯言#3〜とあるアイドルの戯言〜

          これは、どこか遠くはるか昔にアイドルだった、誰かのお話。 * * * 「お前はさ、そんなレベルの見た目で、裏切られないとでも思ったのかよ」 私の中の、もうひとりの自分が囁いた。そうだ。人は裏切る生き物だ。 私はあらゆる場面、現場や会場で浴びせられる言葉の真意を、汲み取りあぐねていた。そして、ヲタクたちは、その、誰を推してもなにも問われない

          戯言#3〜とあるアイドルの戯言〜

          戯言#2

          成長とは坂道を登る過程に感じるものなのだ。 平坦な道をただ歩いたところで、感じるのは過ぎていくときの流れだけだった。 歌舞伎町のアーケードを超えた雑踏の真ん中で、酒に酔っていつもより多少勢いづいた声の大きさで、店に入るか否かを検討する。 楽しみといえば、こんなことしかない。 日常は真っ暗だ。 心を開いた様をみて、それを成長と捉えるかどうかは考えなければならない。 処女性の喪失であり、単なる劣化であるかもしれない。しかし、そうすることで生きることができる。 いや、果たしてそ

          戯言#1

          雨上がりの渋谷には独特の雰囲気がある。 傘を指して歩く人。看板を畳んだ飲食店。アスファルトにできた、黒い水たまりに反射する街の明かりと、信号機の光。 何かをアウトプットしないといけない衝動。 それほど、動かない感情。 毎日は代わり映えのないよくある、日々の1コマとして、記憶の海に流されて行く。 人生にはテーマとか違和感とか、誰に訴えるわけでもなく、目的なく、発したい「なにか」が必要で。 そういうエネルギーだけが、人を唯一進化させてきた「力学」なんだろうと思う。 見返りを期