平凡人間。 きっといつまでも平凡なまま。 それでも僕は、探すのさ。 お題はこちらから…

平凡人間。 きっといつまでも平凡なまま。 それでも僕は、探すのさ。 お題はこちらからお借りしました。→シンプル・100のお題 http://aria.saiin.net/~tenkaisei/questions/t100_01.html

最近の記事

トラウマと現実の狭間だった

トラウマがある。 中学生時代の部活のトラウマ。 バレー部だった。部長だった。副部長はいなかった。顧問は怖かった。理不尽に怒られた。僕は何もしていなくても、誰かのヤラカシで怒られた。 蹴りあげられたパイプ椅子、 過呼吸になるまで走った外周、 コンクリートの道を走り続けてヒビの入った股関節のレントゲン写真、 部室からなくなった僕のブラウス、 助けてくれない同級生、 同級生を虐めて退部させた先輩、 暴力事件を起こした後輩。 あの頃のすべてが僕のトラウマで、 今でもよく夢を見る。

    • 君が教えてくれないと、見失う。

      ここ4日ほど、既読にもならない。 しつこく聞くのはプレッシャーになる気がして、できるだけ放っておくけど、ちゃんと生きているだろうか。 既読無視未読無視というけれど、無視は言い方が悪いのではないか。 返したくても返せないときもあるだろう。 人と連絡を取りたくないときもあるだろう。 待たせている罪悪感と、言うことを聞かない心でぐちゃぐちゃになるときもあるだろう。 だから、いくらでも待つから、ただ笑って生きていてと願う。 過去、僕が知っているだけでも、何度かそういう危機があった。

      • 僕のHSP率は10%だった

        大学の友人と3人で旅行に行ったとき、1人の友人が自分はHSPらしいと、突然カミングアウトをした。 別に偏見はないし、そもそもHSPについて詳しくない。ただ、気にし過ぎてしまう、繊細な人なんだろうと思った。 そのカミングアウトの瞬間、僕の脳みそでは 「大丈夫かな。僕の何気ない一言で傷付けたりしていないだろうか。 たしかに、繊細な部分があるよな。 言い方とか、表情とか気にした方がいいかもしれない。僕に気を使う必要はないんだから。気にさせちゃダメだ。 そういえば、あの時のあの発言

        • 僕日記

          大体のニュースは、流してしまう。 どこかの国の戦争のニュースも、国内の地震のニュースも、人が亡くなったニュースも、芸能人が浮気したニュースも。 悲しいと思うよ、怖いと思うよ、可哀想と思うよ。 けど、それだけ。 冷たいかな、他人事すぎるかな。この瞬間も誰かがどこかで傷ついているのに。 それでも、なにをしたらいいか分からない。 募金する。けど、気まぐれにそれだけしか出来なくて。 結局僕は、そんな重大ニュース横目に、体重が増えたか減ったかのほうが、余程気になってしまっている。 僕は

        トラウマと現実の狭間だった

          今日という晴れの日、卒業

          1人は嫌だ。寂しい。 隣に誰かいてくれるだけで、それだけでいい。 1人は嫌だ。悲しい。 隣に君がいてくれるのに、君は僕を見ていない。 1人は嫌だ。辛い。 君の目線の先に、誰がいるのかわかってしまう。 1人は嫌だ。寒い。 僕の熱は君に奪われていくのに、君からの熱は感じられない。 ひとりにしないで。 それだけを願って、どれだけ着飾って、どれだけ優しい言葉を紡いでも君は隣にいてくれない。 この最後の日に、この晴れの日に、僕はひとり曇り空を眺めて君想う。 色褪せた今日だけの

          今日という晴れの日、卒業

          僕日記

          例えば、ずっと通っていて、好みも感性も似ているような美容師さんがいて、晴れの日にヘアセットしてもらうとする。 その美容師さんの感性を信頼しきっている僕は、 「美容師さんにお任せします!」という。 きっと、美容師さんは、僕の想像通りかそれ以上のヘアセットをしてくれる。 僕は、「やっぱりこの人は僕と好みが似ている」と改めて思う。 でも、たぶん、美容師さんが僕の好みを知っているだけなんだろうな。 お任せすると言いながら、僕の理想に合わせてくれることを期待していて、美容師さんもそれを

          僕日記

          僕日記

          友人と遊ぶために日程を調節して全員が行ける日をちゃんと選出して、いざどこで何をするか決めている時に、「用事があるから夕方からしか無理」と言われることが割とある。 もう大人な訳だし、全員が忙しいから全日遊べることの方が稀で、仕方ないこともわかっている。 優先順位の付け方も、許容範囲の違いがあることも分かっている。 けれど、僕の方は、楽しみで集まる方を優先してしまうからなにか予定があってもズラしてしまう。 だから、全日遊べると思っていたのに、「用事があって」と言われてしまうと、

          僕日記

          僕日記

          今日はどこにもいかず、なにもない時間だけがすぎる日だったという日記。 ただそれだけ。

          僕日記

          僕日記

          2つには分けられないよなって思う。 物事の本質を瞬時にとらえて、自分の考えに筋を通して、わかりやすい言葉で伝えられる人を尊敬するし感嘆する。そんなわかりやすい言葉で伝えられても、きっと、その本質を半分も理解出来ずに「わかります。」と頷いてみることしか出来ない自分が申し訳ない。ただ、あとから「わかっていないじゃないか」「分かっていないくせに頷くな」と責められても、あなたのせいにはしないので許して欲しい。 高尚な人同士なら、わざわざわかりやすい言葉に変換して、伝わりやすい

          僕日記

          僕日記

          もっと自由であればいいのに。 だって見渡せば、世の中、性も死も溢れているんだから。 愛だの恋だの、難しいことを習う前に 死にゆくこと、繁殖行動、生きること、ときに奪われることを、僕は習いたい。 「人が死ぬと分かっていて、泣くとわかっていて、なぜ感動系の映画を見るんですか?」 と言っている人がいた。 考えたことは無かったが、たしかに人が死ぬシーンをわざわざ見に行くのは悪趣味かもしれない。 けれど、人が死ぬから見に行きたいのではなく、 泣けるらしいから見に行くような気がした。

          僕日記

          僕日記

          人をじっと見つめてしまう癖がある。 高校時代、この癖のせいで、「俺に気がある」と勘違いされたことがある。僕はただ、彼の落ち着きのない動きが気になって眺めていただけだ。彼はダンス部だった。 閑話休題。 人をじっと見つめていると、不思議と人は視線に気づいて、僕の方を見る時がある。 僕は見つめるくせに見られるのは得意じゃないので、その気配を察知したら目を逸らすのだが、よく迷子なるのだ。 どこに目線を置いたら、不自然でないのかわからない。あたかも 「あなたなんて全然見てませんよ」とい

          僕日記

          僕日記

          えーと、悪くても月数十万かな。 カフェで、おそらく大学生の女の子に、そう話しているお兄さん。ポソポソ質問しては、「へぇ〜、すごいですね」と純粋さを滲ませて感嘆する推定女子大生。 そういえば、大学1年生のころに、登録して「希望に沿うバイトあったら連絡しますね!」とカフェから去っていった、派遣バイトのお兄さんは元気かな。 あれから4年。連絡が来たことは無いけれど。

          僕日記

          僕日記

          爪と指の間、爪にもなりきれず、皮膚にもなりきれなかったような何者かを、正真正銘の爪で剥いてしまった。 何もしてないのに、ジンジンと痛い。 心臓の鼓動に合わせて、指先を血液が循環するのに合わせて、 「昨日君に傷つけられたところは此処だよ」 と言わんばかりに主張する。 人間失格、その前に、人間とは生き物失格なのかもしれない。 未来という希望を見出した人間は、同時に未来という絶望に打ちのめされて、生き物が生き物たる、「生きる」という当たり前の願望すら、投げ出して「死にたい」などと

          僕日記

          笑顔が見たくて

          子どもが周りをよく見ているというのは、本当のことだ。特に、父や母の感情の動きを、家族の雰囲気をよく見ている。 僕の実家の近くには有名な神社があった。 そこでは毎年何回か、何かしらの催しで出店が沢山出るときがある。 りんご飴、綿あめ、焼きそば、たこ焼き、串焼き、フライドポテト、射的、くじ、チョコバナナ、飴細工、ベビーカステラ…… 色んな匂いと、人混み、カラフルな屋根と、溢れかえったゴミ箱、遠くから聞こえるお囃子。非日常を詰め込んだ、よく通る場所。 僕は、その非日常が好きだった

          笑顔が見たくて

          僕日記

          「誰に口聞いてんだよテメェ。」 ドスの効いた声で、メンチ切って、胸ぐら掴んで、殴って蹴って絞めて投げて。 今までの人生になくて、これからも恐らくないシチュエーション。 暴力的にはなりたくない。けれど、全く違うどこかのだれかの身体を使えるのなら、1度経験したいと思う。なんの責任も取らずにいられるのならね。 人と繋がりすぎる時代に、人に自分の創作物を見てもらえることの有難みをもっと、謙虚に感じるべきなのかもしれない。ありがとうございます。 商業施設のイベント。 「このアンケ

          僕日記

          君の名前

          不思議な記憶がある。夢かと思った。夢かもしれない。 けれど、確かに君は存在するらしい。 祖母の家の近く、どこかの家のガレージ。 赤色の三輪車、黄色のホッピング、青色の風鈴、差し込む日差し、フィルターのかかった視界、白いTシャツを着た君。 三輪車の車輪が、カラカラと音を立てて回る。 ホッピングが、カシャカシャとバネを伸び縮みさせる。 風鈴が、音もなく色の無い短冊を揺らして、ガラスに光が反射する。 白いTシャツの君が、何かを呟いて、ガレージの床からふわりと浮いた。僕に手を伸

          君の名前