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僕日記

もっと自由であればいいのに。
だって見渡せば、世の中、性も死も溢れているんだから。
愛だの恋だの、難しいことを習う前に
死にゆくこと、繁殖行動、生きること、ときに奪われることを、僕は習いたい。

「人が死ぬと分かっていて、泣くとわかっていて、なぜ感動系の映画を見るんですか?」
と言っている人がいた。
考えたことは無かったが、たしかに人が死ぬシーンをわざわざ見に行くのは悪趣味かもしれない。
けれど、人が死ぬから見に行きたいのではなく、
泣けるらしいから見に行くような気がした。
泣くとストレス発散になる。
結局、誰かの死より自分のストレス発散の方が大事で、誰かの死はストレス発散に利用されるということ。
画面の向こうの死なんて、所詮そんなもの。
今日も画面の向こう側で、誰かが死ぬ。
まるで映画のようにね。

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