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僕日記

友人と遊ぶために日程を調節して全員が行ける日をちゃんと選出して、いざどこで何をするか決めている時に、「用事があるから夕方からしか無理」と言われることが割とある。
もう大人な訳だし、全員が忙しいから全日遊べることの方が稀で、仕方ないこともわかっている。
優先順位の付け方も、許容範囲の違いがあることも分かっている。
けれど、僕の方は、楽しみで集まる方を優先してしまうからなにか予定があってもズラしてしまう。
だから、全日遊べると思っていたのに、「用事があって」と言われてしまうと、
「ああ、この人にとって僕はそれくらいの価値しかない友人なのだな。」と思う。
それでも結局僕は「夕方からでも遊べるだけで嬉しい。一応午前の予定は別日にズラそう。」となってしまうのだ。

人の心は見えない。
僕の大切と、誰かの大切は違う。
量、温度差、キャパシティに至るまで、すべてが同じである人と永遠に仲良くするだけでいいのなら、大層楽だろうけれど、そんなことは奇跡に近い。
夫婦、恋人、親子、友達、兄弟、親戚
人との、「大切」の違いに悩まされることはしばしば。僕だけが大切にしているように思えること、きっと誰かからは同じように思われたこともあるだろう。
それでも僕ができるのは、
「君が大切だ」と、投げ掛けるだけ。
そこに同じ量が返ってこなくても、僕が大切だと思うなら、大切だと表明し続けなくちゃ。

平凡な僕に、高尚な言葉を持たない僕にできるのは、本当にそれだけなのだから。

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