眼差しの奥
表現仲間から、頂いた言葉に
「小さき者達」という名詞がある。
彼女もまた、師匠が口にしていた言葉をそのまま頂いたそうだ。
子供の事を指すのだという。
素敵な言葉だ。
小さき者達。
目線は上からでなく、地平にある。
この感覚。。。
よく見る親子の対話に
「ママー!みて!こっちみて!」
という場面がある。
小さき者達が、親との間に繋がりと
愛情を感じ取るコミュニケーションだ。
一見、何気ない風景。
しかし、この相互確認の中には深みが潜む。
小さき者達が確かめようとする
この“親との結びつき”は
ただのわがままではない。
もし仮に、受け答えを無視し続けたら。
流すように答え続けるとどうなるのか。
彼らは、心の中で
自分は見てもらえない存在だと
自己を肯定する。
また、自己を肯定するために
様々な手段を用いる。
これが何を意味をするか。
アイデンティティを喪失してしまう根源であり
自己肯定感を外へ求める。
つまり、承認欲求を「条件」で埋めるのだ。
自分は自分自信が1番よく見ており
そして自分でしか、ありのままの自己を
愛する事は出来ない。
その方法を、核を
最初に教わるのは親からだ。
それは養育者でもある。
どうか、小さき者達の“呼び声”を
疎かにしないでほしい。
子育ては苦労の連続だが、その後苦しむのは
大人になっていく小さき者達だ。
彼らの瞳の奥。
そこにあるのは、
苦しみや孤独と葛藤している
自分自身の姿なのかもしれない。
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