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子どもの「ママ、あのね」を逃さない。

我が家では夕食の時に、家族4人それぞれが、
「今日楽しかったこと」「明日の予定」
を言うようにしています。

夫は朝早く出かけるので、朝食は子どもたちと一緒に取れません。
代わりに、夜の残業は極力しないようにして、夕食を家族みんなで取れるようにしてくれています。

その夕食の場で、1日にどんなことがあったか?どんなことを思ったのか?明日はどんな日になるのか?ということを大人と子供の間で共有しつつ、
大人同士が明日以降の予定を共有するという大切な場になっています。


ただ、最近感じるのは、その場で子どもたちの今日楽しかった出来事がなかなか出てこないということです。

学校で、幼稚園で、どんなことがあったのー?
何をして遊んだー?
どんな授業があったー?

って聞くんですけど、小2息子は

「んー、わかんない」

年中の娘は

「幼稚園が楽しかった!」

、、、、(^o^;)
結局、そこから大人から質問して掘り下げることで、少しずつその日の様子がわかるような感じです。

息子にいたっては、小学2年生になって、すごくたくさん本を読むようになりました。

きっと彼の中で語彙が増えたり、いろんな知識が入ってきたりして、
いま彼の脳の中で「国語力」が養成されている最中なんだと思います。

だからこそ、まだ成熟していない。
それに、息子はすごい口数が多いタイプでもないので、自分の思いを言葉に乗せて相手に伝える能力は、まだまだ建設中だな~と感じています。
その点が、先ほどもあげた彼の最近の口癖、「わかんない」にも、繋がっているのかなと思います。



そんなある日。
寝る前にベッドで転がっている時、息子が

「ママあのね、」

と言って話しかけてくれて、「なーに?」と返したら、
すらすら話し始めたときがありました。
具体的にはスプラトゥーンのイベントか何かの話で、正直私は内容については全然わかりませんでした(笑)

ただ、その時ふと気づきました。

子どもが本当に何かを伝えたい時は、自分から話しかけてくれるんだということ。

大人のタイミングで彼らの思いを引き出そうとするのではなく、
彼らの頭の中・心の中で様々な記憶や思いが整理されて、
それがすっと言語化できたタイミングで初めて、私たちに伝えてくれる。

だから、私たち大人は、その貴重なタイミングを逃してはいけないんだ。

さらに言えば、子どもたちは、無条件に思いを伝えてくれるわけではないと思っています。

例えば、
今日初めて会った、お母さんのお友達。
毎日通っている幼稚園の、担任の先生。
そして、自分のお母さん。

子どもたちは、全ての相手に対して、同じように語りかけるでしょうか?

きっと、違う場合の方が多いと思います。
子どもと大人との間に、信頼関係、保育っぽい言葉で言うと愛着が形成されていて初めて、子ども達は自分の本当の思いを言語化して伝えてくれると思います。

そう考えると、自分と自分の子供との間にも愛着を形成することが、子供の本当の思いを引き出すための、とても大切な要素であるということがわかります。

愛着とは、子どもと特定の養育者との間で、安定的で情緒的に繰り返される関わりの中で構築される、基本信頼感です。


最近よく耳にする、『心理的安全性』にも近しい概念だと思います。

愛着形成を通して、子供達が自分の心の中に、安全基地をしっかり構築していることで、子供たちは安心して自分の思いを養育者に、さらには養育者以外の他者にも伝えていくことができるようになります。

そのステップの一つとして、子どもが「あのね、」と話しかけてきてくれるのだと思います。
それを親として逃さずに受け止めて、「なあに?」って耳を傾ける。

親が、自分の子どものことを知りたくなる気持ちは、当然です。
私もつい、根掘り葉掘り粘っこく、聞いてしまうことがあります。
そんなとき、今回の出来事を思い出して、子どもが抱える「いま伝えたい」という自発的な想いを尊重したいと、改めて考えさせられました。


では、今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!


hona


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