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【保育の質の向上】現場も、ルールも、少しずつ変えていく。子ども達のために、私ができること。

こんにちは~honaです!毎日投稿中です!

今日も、土曜日の「保育の質」を考えるイベントに向けて、保育の質に関わる情報をインプットして考えたことを残したいと思います。
(なお、イベントはまだまだ参加者募集中です!!!上記リンクより詳細が見られます。)

『「中間的な論点の整理」における総論的事項に関する考察』を読んでみた


厚生省に作られた「保育所等における保育の質の確保、向上に関する検討会」が発表している『「中間的な論点の整理」における総論的事項に関する考察』を読んでみました。
同検討会における議論については、先日から読みふけっているミネルヴァ書房の季刊誌「発達」158号の特集「保育の質の向上について考える」で度々出てきて、気になっていましたが今回初めてしっかり検索してみました。

同検討会から、2018年9月に「中間的な論点の整理」というものが発表されていて、その総論的事項に対して2020年5に議論をされた内容が考察として取りまとめたものが、今回読んだ資料でした。。

この中で私が勉強になったなと思った点を挙げておきます。

①日本における保育所保育の特色についての言及

これまで、シュタイナー教育、モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリアなど、様々な幼児教育について書籍などで情報を集めてきましたが、一方で日本における保育、幼児教育の特色って何なんだろう?と私の中ではあやふやな部分がありました。
それが、この検討会の考察において(もちろんでこでの考察が全てではありませんが)、ある程度言語化してくださっていることが、私にとってはとても勉強になりました。

例えば、「わが国における幼児教育の文脈では、子供の自発性を尊重することと保育者の教育的な意図を実現することの関係性を1つの主軸として議論が重ねられてきた。」や、「保育士等が保育の実践において子供への共感的・受容的な関わりを特に大切にしている事は、日本の保育に見られる特徴の1つと考えられる」などです。
明治から昭和にかけて活躍された倉橋惣三先生の保育観や保育理念が、その後の日本の保育の特色に大きく影響与えていると感じました。

②小学校との連携

今後の検討すべき課題の中に「移行期の保育と接続」と言うものがあり、その中で、発達の連続性を踏まえて小学校就学に向けた小学校・幼稚園や認定こども園との連携が必要であると言うことが述べられていました。

これは、現在小学1年生の息子がいる私にとっては、とても気になる話題です。

発達は連続して行われているのに、3月に卒園してから4月に入学すると、子供への関わり方が大きく変化しすぎていることに、私は疑問を感じています。
特に幼少期の脳の発達の観点から、座学で一斉教育をされる事は彼らの発達に悪い影響がある可能性も示唆されています。
学校教育や制度の見直しにも関わることなので、すぐに大きな変化は難しいかもしれませんが、様々な団体が少しずつ検討を進めていき、一人一人が声を上げていくことで、変わっていくのではないかと思っています。

同検討会での考察の中では、あまり具体的な事は述べられていませんでしたので、今後の展望が期待されます。

③明示化言語化が難しい保育実践のプロセスや、保育所保育指針に関する知識、乳幼児期の発達の重要性等について、社会全体に啓発、公開していく必要があること

私も以前から記事にしていますが、やはり「保育の質」はもっと社会へ伝えていく必要がある、という見解のようでした。
特に、保育実践のプロセスは「家庭の育児」との違いが分かりづらく、その専門性を伝えていくことについては、意見交換や事例共有など様々なステップを踏んで着実に進めていく必要があると感じました。


上記の考察を読んで感じた、違和感。制度はどうするの?


読み終えると、・・・すこし心がざわざわ。

こちらの考察では、基本的に現場や自治体が取り組むことについて言及・議論されていて、大きな全体の保育所保育を形作っている国や自治体の制度について、全くと言っていいほど触れていないことに、少々違和感を抱きました

そこで、以前読んだことがあった書籍「ママがいい!」を、かいつまんで読み返してみました。

こちらの書籍の中では、近年の女性の社会進出推進に伴い、国や政府がそれを経済対策の1つと位置づけて、さまざまに保育所関連の規制を緩和する事によって、質を担保されない保育所が増えることになり、結果子供たち特に3歳未満児への悪影響が見られていることを、詳細にまとめてくださっています。

私はこちらの書籍の意見に大筋、賛同しています。ただ、もちろんキャリアを形成していきたい女性が多くいる現状を理解していますし(私もそうです)、そうした女性がいることで多様性が生まれて社会がより豊かになるとも考えています。

そして私がさきほど感じた違和感は、このチグハグだったんだと気づきました。
最初にあげた厚生労働省の設ける検討会の考察において、「身近な他者との愛着関係が極めて重要である」ことや、「生物学的・医学的基盤に関する科学的な解明が発達研究に関しても進んでいる」とことに触れているにもかかわらず、国や政府が決めるルールでは、子供の愛着関係の形成の重要性が軽視されているように思えてならないからです。

上記の検討会では、制度に関することは論点ではなかった、と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、社会全体を変えていくには、保育所運営の道筋に大きく影響する制度・ルールにもメスを入れていくことは、必要なのではないかと思います。

いますぐに変えることは難しいかもしれないけれど、一人ひとりの発言や行動が積み重なって、少しずつ世の中を変えていけるんじゃないかなと思っています。私も微力ながら、自分が出来る事をやっていきたいと思っています。


制度や規制緩和による保育への影響については、土曜日のイベントで、現場の方や保護者の方が、どのように感じ、考えているか、知っているかを聞いてみたいなと思案中です^^

知らないことだらけです。日々勉強です。


では今日はこの辺で。

お読みいただきありがとうございました!

hona

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************* お 知 ら せ *****************

ついに明後日です!!

11月5日(土)、表参道にて保育の質を考えるイベントが開催されます!
honaはお手伝いとして参加いたします。
少しでもご興味ある方、ぜひご参加お待ちしております!!✨
表参道で、会いましょう。

紹介している記事はこちら^^

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