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【北欧の教育を考える②】フィンランドの教育を、日本が取り入れられないのはなぜ?フィンランド教育と日本の保育に共通点があった!

こんにちは~honaです!毎日投稿中です!

今日は、フィンランドの素晴らしい教育の仕組みを、なぜ日本では実行できていないのか?を考察してみました。

きっかけは、もうすぐAudibleで読み終わりそうな、以下の書籍でした。

この書籍では、物事の上達のカギは、時間を積み重ねること、それを「発火」させること、適切なコーチングを受けること、これらの要素が重要であると、著者が世界中で才能が開花する「ホットスポット」を実際に訪れて様々な事例を見聞きしたことと、それ以外にも世界中から収集した様々な知見や実験に基づいて、まとめてくださっています。

もうすぐ読み終わるかなというところで、実践的な内容が含まれており、その中の「教育」のセクションにおいて、フィンランドの教育への言及がでてきました。

そういえば以前私もnoteで、そのような記事を書いたなぁと。
私にしてはたくさんスキを頂けていて嬉しかった記事でした✨

これは考えを深める良いチャンスかも?と思って、また考えてみることにしました。
今回はとりあえず、私が今考えていることの軌跡をつらつらと残す感じで、熟考されたものでは無いことを、予め断らせていただいておきますm(__)m💦

日本でフィンランドのような仕組みが取り入れられないのはなぜ?を考える


まず最初に挙げた書籍でどんな話がされているかと言うと、フィンランドで教育がうまくいっているのは、「教職のディーププラクティスを制度化する方法をみつけたから」と提示してくださっていました。

そもそも、フィンランドの教育が注目されるようになったのは、PISAという、経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査がきっかけ。
フィンランドは、2000年の調査開始以来、複数の分野で1位あるいは高順位を獲得しているそうです。

その理由として、とにかく「教師の質が高い」ことが挙げられるそうです。

というのも、フィンランドでは、教職は弁護士やお医者さんなどの職業と同じくらい、人気があるそうです。
近年、小学校の教師が不足しているらしい日本とは、大違い。

背景には、大学院を卒業しないと教職の免許が取れないくらい狭き門であること、そのために優秀で熱心な先生が多く尊敬され、社会的地位が高い(報酬も高い)ことがあるようです。

フィンランドがそのような仕組みを取り入れているのは、フィンランドは人口が2021年時点で554万人と、決して多くはないため、限りある人的資産を生かすことが国が発展する道だと早々に気づき、意志決定してきた歴史があるようです。
また、義務教育も高等教育も無料と言う教育投資も、フィンランド教育の特徴の1つではないでしょうか。

では、日本ではどうしてそのような仕組みが取り入れられないでいるのか?

1つには、日本がフィンランドから周回遅れになっている可能性が考えられると思います。

日本は経済成長期のあとに少子高齢化の問題に直面し、その対策のために女性活躍推進や子育て政策へ力を注いでいるようですが、同様のことはフィンランドでは主に1970~80年代にかけて経済成長とともに実施されてきたようです。
なので単純に、フィンランドから50年から60年遅れて時代がやってきている、と言えるかもしれません。

もう1つは、国の規模も影響しているのかもと思いました。

先ほども述べましたが、フィンランドは昨年時点で人口が554万人と、日本と比べるとかなり人口が少ないです。
規模が大きすぎるほど、意思決定の方向性を決めていくのには時間がかかるし、民主主義であるがゆえに様々な意見があり難しくなります。
以前堀江貴文さんがどこかの媒体で「日本は規模が中途半端すぎる」とおっしゃっていたのが印象的でした。


日本で教職が人気でないのは、なぜ?を考える。日本の保育とフィンランド教育の共通点!


ここで、少し論点はズレますが、日本で教職が人気でない理由の1つとして、現場の裁量権が小さすぎることが挙げられるような気がしました。
フィンランドでは、コアカリキュラムは決まっていますが、授業内容は先生自身で決めることができるようです。

そうしたら、日本でもいっそ、もっと自治体や教育委員会などに権限委譲してしまったほうが上手く回る可能性もあるのではないでしょうか。
例えばアメリカが各州でほぼ自治しているように、地方自治体に、もっともっと教育に関する裁量を与えることも、1つの手なのではないかと思いました。

現在の、ガチガチに作り込まれた学習指導要領では、現場の先生たちはその要領に沿ったカリキュラムを「こなす」ことばかりに気を取られ、目の前で成長しようとしている子供一人ひとりに寄り添った教育を与える事は、難しいのではないかと思うのです。

ここでふと、保育ではどうか?と考えたら、逆に裁量が大きいのかもしれないと思いました。
つまり、この部分は日本の保育とフィンランドの教育の共通点ということ!
学校教育とは違って、学習指導要領のようなものはなく、代わりに「保育所保育指針」が法律と同じ効力を持っていて、こちらでは子供の権利や子供の主体的な学びをを大切にすること等を、具体的ではなく抽象的に、しかし詳細に記載してくださっています。

裁量は大きいぶん、各保育所で特色を出しやすく、指針を読み込んで守ってくれている保育園であれば子供にとってとても良い保育園になる一方で、真逆の保育園も生み出してしまうデメリットもあるでしょう。

そうした指針による抽象的抽象的かつ詳細な指針が方向性が示されていることで、ものすごく悪質な運営者を除けば、お金と時間に余裕さえあれば、保育の質を向上させながら子供たちの心身の発達を促す保育を、より多くの保育所で展開できるのではないかと思いました。

また、フィンランドでの教職が人気が高いような状況を日本の保育でも作り上げられたら、つまり保育者が弁護士や医師と同じくらいの社会的地位をもつようになれば(ちょっと大袈裟ですが)、日本は大きく変わっていくだろうと感じました。

そのためには、まず保育の仕事をもっと社会へ公開し、その尊さや素晴らしさを広めてゆき、国や自治体もそれに応じた仕組みを作り上げて、そこで初めて「良い保育者が育つ基盤」そして「子ども一人一人の心身の発達を促す保育の基盤」が、ようやく出来上がるのではないでしょうか。



・・・今日は浅い考察になってしまって恐縮です。。
まだ気づき事項があったので、今回の点と合わせてまたじっくり調べて考えて、記事にできたらと思っています!

では今日はこのへんで。

お読みいただきありがとうございました!


hona


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