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【連載小説】湖面にたゆたう(島田荘司「丘の上」の続編)⑮

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 どのくらいそうしていたのだろう。地中深くまで引きずり込まれるような、ふわふわと浮いているような、頼りない足取りでリビングに戻ると、友子はテーブルの上に投げ出されたままのスマホを手にした。意を決して、覚えたてのカメラアプリを開いてみる。

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