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娘がひきこもり自立支援施設を卒寮して思うこと

ひきこもり自立支援施設については
ネットなどの広告でよく見かけます。

私の娘の場合は、
合宿型のひきこもり自立支援施設へ
自分から「行く」と決断しました。

でも、ひきこもりの状況が
もっと深刻な場合。

例えば暴力に訴えるような場合です。

そういう場合には、
親も疲弊してしまい、
また高齢化していると
手に負えないことが、
あるかと思います。

そんなときに最近よく目にする、

「引き出し屋」

と呼ばれる、
自称「ひきこもり自立支援施設」
をご存知でしょうか?


これは、
テレビなどでも紹介されてましたが
場合によっては部屋から出てこない
子供を無理やり引きずり出して
施設へ連れていくらしいです。

たぶん、
こういうところに頼む親御さんは
相当苦しんだ挙句、もうこれしかないと
仕方なくされたのだろうと想像します。

私の場合は娘ですが、
同じような気持ちになったことは、
一度や二度ではありませんでした。

だから、気持ちはよくわかります。

今だから言えますが、

「いっそ死んでくれたら・・・」

と思ったことも数え切れません。


想像するに

「引き出し屋」

に依頼した親御さんもそういう思いを
何度もし続けたことでしょう。

でも、
無理やり力ずくで連れて行ったら、
たぶん親に対する

“恨みや憎しみ”

しか残らず、結果根本的な解決には
ならないと感じます。


実際に戻ってきて、とんでもないことに
なったという話もよく聞きます。


また、
自分の意思で行ったわけではないので
脱走する場合も少なくないようです。

「引き出し屋」

と呼ばれる業者のすべてが、悪いとは
思いませんが、中には法外な費用を
請求される場合もあるようです。

先日ある新聞を見ていたのですが、
3か月で数百万などという請求が
来た例もあるそうです。

こういう法外な費用を請求するような
悪質業者ばかりではないとは思いますが
営利目的の自称

「ひきこもり自立支援施設」

も少なくないようです。


実を言うと、

私の娘が、
ひきこもり自立支援施設に入るまでは
何か所も電話したり実際に訪問したり
して数か月を要しました。

その際には、
ちょっと首をかしげるような、
怪しげな施設もありました。

一番重要なのは、
その施設の運営元(運営者)と、
顔を合わせて実際に話をすることです。

膝を突き合わせて話すと、
おおよその人格や人となりは
わかるものです。

まして、
預ける側の親としては真剣ですから
おかしな所へ預けるわけには
いきません。

また、こっちがダメならあっち
というような、安易な気持ちではない
ことを子供自身にも伝える
必要があります。

実際に私の娘が、
ひきこもり自立支援施設で、
1年間生活して卒寮できたことは
運営者であるオーナーさんやスタッフ
そして共に生活した寮生のおかげです。

現在も、
ひきこもり自立支援施設へ行くことなく
自宅で生活していたら、たぶん
アルバイトどころかニートのように
なっていたと思います。

私は、
ひきこもりの子供を持つ親御さんに、
ひきこもり自立支援施設をすすめている
わけではありません。

行く必要(本人の意志)がなければ、
行かなくていいと思っています。

費用もけっこうかかります。


また、
向き不向きもあると思いますし、
選んだひきこもり自立支援施設との
相性も関係してきます。

いっしょに暮らす寮生についても、
いろんなタイプがいますので、
いい影響ばかりとは言えないところも
あります。

それらのことをすべて把握した上で選ぶ
というのは正直難しいと思います。

私の場合は、
そういうリスクをなるべく減らす
という意味で、実際に訪問し目と耳で
確かめ、巷にたくさんある

「ひきこもり自立支援施設」

の中から選びました。


ですから、私の娘が行った支援施設は、
私の娘には合っていたかもしれませんが
あなたのお子さんに合うかどうかは
正直わからないことです。

もし、
ひきこもり自立支援施設を考えてみる
ということであれば、とても面倒で
時間もかかりますがご自身で訪問し
確認することをおすすめします。

最後に、
私の娘はフリースペースを経て、
ひきこもり自立支援施設へ行った
わけですが、どちらも娘の意思で
行きました。

ですから、
一番大切なのはひきこもっている
本人と本音で意思の疎通ができる
ことです。

まず親子の関係が良くならないと、
普通の会話もできないはずです。

普通の会話ができないのに、
施設へ行くとか行かないというのは、
それ以前の問題です。

大人でもそうですが、
人にやらされるのと自分の意思で決めた
ことというのは大きな違いが出てきます。

自らの意思で決めたことというのは、
人に指示されたりやらされたりした場合
より継続する力の原点が違います。

ひきこもりの子供に多い
感受性の強い子は自分の好きなことや
興味のあることには、驚くほどの
集中力を発揮します。

子供自身が

「やりたい」とか「がんばってみる」
という気持ちで、自ら選んだことは、
そう簡単には諦めないものです。

ですが一番難しいのは、
子供が自発的にそういう気持ちに
なれるかどうかです。

ですから、子供が自分の気持ちを語り、
親である私たちに話をしてくれることが
とても重要になります。

そんな時、ポイントやネックになるのが
親と子の信頼関係です。

子供の本当の気持ち、
すなわち自らの意思を確認しようと
思っても子供が親を信頼していなければ
本音で話さないでしょう。

親がうるさく、
ひきこもり自立支援施設へ行って欲しい
と言うから、不本意なまま仕方なく

“とりあえず行ってみるか…”

そんな気持ちで行かせても、
それこそ脱走したり、問題を起こしたり
決していい状態にはならないでしょう。

私のブログやメルマガでも
何度も言ってますが

親子の会話が出来るようになることが、

“初めてスタートラインに立つこと”

なんです。

スタートラインに立つことが出来れば
後はどんな展開になっても、
親子の信頼関係が基盤にあるので
大丈夫です。

何度も言いますが出来る事なら、
不登校やひきこもりになったなら、
できるだけ早い時期に、
親子の信頼関係を築いてください。


そして中学生や高校生であれば、
出来る事なら再登校できることが
いいのは間違いありません。

そうすれば、私の娘のようにわざわざ
ひきこもり自立支援施設などへ行く
必要もなく、学校生活で学ぶことが
できるのです。

これもしつこいほど言いましたが

私の本音は、

「できれば再登校してほしかった」

という気持ちです。

今となっては後の祭りです。

あなたのお子さんには、
私の娘のように大切な青春の時間を
遠回りしてほしくないです。

一日も早く親子関係を取り戻し、
笑顔で会話できる家庭になることを、
心から願っています。

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。


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