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幸せのにほひを集めて

今日も夫が気持ちよさそうに起きてくる。

うちの夫は結構な割合でニコニコ笑顔で「おーはよ!」と起きてくる。わたしの方が早く起きていて、2時間後くらいに夫が起きてくるのが毎日の朝の流れ。いつも朝起きてくるくらいの時間に合わせてわたしは朝ごはんを作る。今までは朝ごはんは食べずに昼前くらいにブランチするのが通常だったのだけれど、2人で朝からの仕事を始めてから(夕方までご飯を食べる時間がないこともあり)朝食をしっかり食べるようになったのだ。

彼は起きてきてまず一言、「あー今日も幸せのにおいがいっぱいだ!」とわたしのいるキッチンに立ち寄る。作っている朝ごはんのいいにおいをひとつひとつかき集めるようにして、ニコニコ、いや、ニヤニヤしながら今日も幸せそうに朝を噛み締めている。

我が家は和食の日も洋食の日もバラバラだし、気分によってわたしと夫の食事が違うことも多々。夫は洋食(パンとコーヒーを愛している)が多いので、それに合わせるか、お米が食べたいなという日はわたしだけ和食にすることがある。この日はちょうどパンが焼きたてだったので、先日友人からプレゼントでいただいたホームベーカリーで焼いたパンを2人ともいただく。

わたしが板焼き網でパンを焼いている間に、夫にコーヒーをドリップしてもらう。この板焼き網も、わたしの愛する『北欧、暮らしの道具店』で先日購入した食パン一枚がぴったり焼けるセラミックの板焼き網。コーヒー豆は、いつも夫が自分で焙煎しているちょっと煎りすぎることが多いお手製珈琲。今日もパンの少し焦げつくようなにおいとコーヒーの香ばしい香りが鼻の奥で踊っている。ちなみにこの日の朝は、毎朝食べる豆乳ヨーグルトに合わせるグラノーラをオーブンで焼いていたのでまた大好きな香りがそこにプラスされる。沖縄ももう暖かいので窓を開けて過ごしているのもあり、外から入ってくる沖縄の大自然の緑のにおいも、キャンプをしているかのようなスパイスになってくれる。

外から聞こえる鳥の声をBGMにして、いただきますをする。少し渋いコーヒーは相変わらず少し眠い朝の体を起こしてくれるし、板焼き網で焼いたパンは外はカリっとしているのに中のふわふわ加減は一切無くなっているのがすごい。いちいち朝から一個一個に感動しながら、「美味しいねぇ…」と毎日毎食のように幸せを噛み締めながら2人で朝の時間を過ごしている。

こうやって本当に毎朝過ごしていると、私たち夫婦は小さな幸せを見つけるプロなんじゃないかと思える。いや、実際結構プロと呼んでもいいくらい常々幸せを噛み締めていると思う。

私たちの毎日に彩りをくれるのが、どの瞬間にも散りばめられている幸せのにおいたち。洗い立てのすがすがしい洗濯物のにおい、毎朝あいさつをして水やりをする我が家の可愛い観葉植物たちのにおい、外から香る大自然のにおい、必ず朝1番に焚いているお香のにおい。そして、キッチンから香る幸せのにおい。

ああ、今日も幸せな1日が始まる。

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