中野瞳

走幅跳、三段跳。KAGOTANI所属。2007年に日本高校記録を樹立した後、長期間記録…

中野瞳

走幅跳、三段跳。KAGOTANI所属。2007年に日本高校記録を樹立した後、長期間記録が停滞してしまいましたが、これまでの経験や学びを最高の跳躍で表現し、自分を超え、どんな時も支えてくださった方々とガッツポーズをして喜ぶことが一番の目標です。#挑戦 #感謝 #健康 #潰瘍性大腸炎

最近の記事

競技は続けたいけれど、子どもも欲しい

 数年前まで漠然と考えていたことが、だんだんと現実味を帯び始め、葛藤が生まれてきました。それはタイトルにもある「競技は続けたいけれど、子どもも欲しい」ということです。  競技は一生続けることができるかもしれませんが、自己ベストを狙える年齢には限りがあります。そのため、まだ可能性があるのであれば挑戦したいという思いがありました。しかし同時に、子どもを授かることにも年齢的なリミットがあるという現実も避けられません。そして、子どもを望んでも必ず授かれるとは限らないという不安もつき

    • 出産を経て再始動

       出産からもうすぐ3ヶ月が経ちます。体の痛みが少しずつ和らぎ、育児や生活リズムにも少し慣れてきたところです。最初の1、2ヶ月は1日1日を過ごすのに必死で、自分のことを考える余裕がありませんでした。しかし、ようやく、また目標に向かって頑張ってみようという気持ちが湧いてきました。  現状ではまだ競技ができる体には程遠く、トレーニングを再開した時は、腹筋に力が入らなかったり、片足で立つとグラグラしたり、走ると手と足がバラバラで転びそうになったりしました。この先どこまでパフォーマン

      • 全日本実業団を終えて

        9月22日~24日に岐阜県で開催された全日本実業団に出場しました。 3種目で入賞できなかったのは力不足でしたが、今あるものは全て出し切りました。 まさかの姫路選手権  全日本実業団の2週間前に出場した姫路選手権でハムストリングスを痛めてしまいました。その後、ふくらはぎ、アキレス腱にも違和感が出てしまい… なんでこんな時にと落ち込んだり、試合に間に合うのかと焦ったり、リレーを自分が走っても良いのかと迷ったりする日々でした。(毎日ピリピリしていて、旦那には本当に迷惑をかけま

        • ホームグラウンドでの近畿選手権を終えて

           2023年の近畿選手権は兵庫県加古川市で開催。それを知ってから、選手として大会に出るだけでなく、何かできることはないだろうか、と考えていました。中学時代から大会や練習でよく使わせてもらっているホームグラウンド、しかも会社からすぐ近くの競技場。そこで思いついたのが、籠谷のブース出店でした。 ブース出店に向けて 加古川の競技場は自然に囲まれたのどかな雰囲気で、好きな競技場の一つです。ただ、最寄りの駅から遠い… バスもほとんどない… コンビニも近くにない… 自動販売機はすぐに売

        競技は続けたいけれど、子どもも欲しい

          ヨーロッパ遠征④〜帰国とこれから〜

           光陰矢の如しとはこういうことか、と思うくらいあっという間の1ヶ月でした。  会社の理解と協力に感謝 「仕事を頑張りたい」「でも、試合やトレーニングで海外にも行きたい」という私に、リモートワークでの仕事を許可してくださり、両方を進めることができました。  現地では日本との時差を調整するために、早朝仕事、午前トレーニング、午後仕事、というサイクルでした。生活にリズムができ、過ごしやすかったです。 •日本にいる間に何を済ませておいて現地では何をするか •ミーティングの時間

          ヨーロッパ遠征④〜帰国とこれから〜

          ヨーロッパ遠征③~持ってきて良かったもの~

           備忘録として、今回の遠征に持ってきて良かったなと思うものを記録しておこうと思います。 ①アイマスク  夏のヨーロッパは日がとても長く、ドイツは5:00~22:00頃まで外が明るいです。そのため、外の明るさに合わせて生活していると、夜寝るのが遅くなり、朝早く目が覚める、という寝不足ループに陥りました。その上、泊まっている部屋が遮光性カーテンではないので、アイマスクで光を遮断すると、寝やすくなりました。 ②上着  日中は20度~30度くらいですが、急に15度くらいの日があっ

          ヨーロッパ遠征③~持ってきて良かったもの~

          ヨーロッパ遠征②~写真で振り返るJUMP FEST~

           前回の続き、ハンガリーを出発してからスロバキアでのJUMP FESTまでを振り返りたいと思います。 試合前日  試合会場から歩いて10分ほどの室内競技場が使えると連絡がありましたが、開館時間内に到着するのが厳しかったため、ハンガリーの公園で体を動かしてからスロバキアに向かいました。(練習場所を見つけるときは、よくgoogle map の航空写真を使い、公園らしきところを探します。)  ハンガリー空港からスロバキアの移動はシャトルバスを利用しました。しかし、予約時間にな

          ヨーロッパ遠征②~写真で振り返るJUMP FEST~

          ヨーロッパ遠征①〜JUMP FEST in スロバキアへ〜

          日本選手権翌日の6月5日、ヨーロッパに向けて出発しました。 試合が終わった夜はいつも通り眠れず(時差調整になるかもとポジティブに捉える)、出発日はメガネを買いに行ったり(早めに準備しなかった自分が悪い)、ケアに行ったり、競技場にトレーニングのサポートに行ったり(まだ荷造りもしていないのにどこから生まれるこの余裕)。 少しバタバタとしましたが、無事に神戸→羽田→カタール→ブダペストに到着しました。カタールに降り立ったときは、ムッとする暑さとともに、2019年のアジア選手権で

          ヨーロッパ遠征①〜JUMP FEST in スロバキアへ〜

          ドイツ遠征記④~まとめ~

            ドイツから帰国しました。トレーニング初日、緊張して地に足がつかず、みんなが強そうに見えて逃げ出したくなったのが、遠い昔のようです。たくさんの人に支えてもらいながら、1ヶ月間怪我なくトレーニングをやり切ることができました。お世話になった皆さん、ありがとうございました。  一方で、異国の地で孤独を感じたり、体調を少し崩してしまい、このまま悪化したらどうしようと不安になることもありました。しかし、自分でどうにかして生きていかなければならない状況での経験が、またひとつ自分を強く

          ドイツ遠征記④~まとめ~

          ドイツ遠征記③~乗り物編~

           3週目が終わりました。ここからリカバリーを挟み、次のステップへ進みます。週後半は体がキツくて、練習が終ったときは「明日この体でいけるのかな?」と思うこともありましたが、「とにかくケアをして明日を迎えよう。」「まずは今日一日頑張ろう。」と一週間を過ごしました。コーチの「それがトレーニングだ」という言葉と、「体に痛みや違和感があればすぐに言いなさい。迷ったらやめなさい。」という言葉が印象に残っています。怪我には気をつけながら、限界を超えていきたいです。  さて、今回はドイツま

          ドイツ遠征記③~乗り物編~

          ドイツ遠征記②~トレーニング編~

           ドイツに来て2週目が終わりました。週末はどこかのクリスマスマーケットに行こうと思っていましたが、疲労と外が寒すぎるので、部屋でゆっくり過ごすことにしました。来週は-10度を下回る日もあるらしく、想像するだけで震えています。さて、今回はトレーニングについて書こうと思います。 チーム構成とトレーニングの流れ  今トレーニングしているケムニッツのジャンプチームはコーチが2人いて、選手は男女合わせて10人弱です。シニア、ジュニアで分かれてトレーニングするときもあれば、一緒にする

          ドイツ遠征記②~トレーニング編~

          ドイツ遠征記①~食事編〜

           コロナ禍や怪我を経て約2年半ぶりに、ケムニッツに戻ってくることができました。コーチやチームメイトとも再会できて、とても感慨深いです。  外はうっすらと雪が積もっていて、気温差や時差、長距離移動などで数日はしんどかったですが、だいぶん慣れてきたところです。環境が変わった時は無理をしない、というのがこれまでの経験で得た教訓です。トレーニングは今週は軽めで、来週から本格的に始まります。  サッカーW杯で日本がスペインに勝利した翌日は、あまり話題にしないでおこうとスタジアムに向

          ドイツ遠征記①~食事編〜

          RESTART

           6月の日本選手権でシーズンアウトし、4ヶ月ほど休養していました。これまで続けていたことから離れることに、少し怖さや不安もありましたが、「このまま突き進み続けると、いつか壊れるな」とも感じていました。  怪我が重なり頑張りたいのに体がついてこないもどかしさ、痛みによるストレス、結果が出ない焦りと苛立ち、不眠。今シーズンは何と戦っているんだろうと思うこともありました。  また、キャリアについても少し不安がありました。同世代がどんどん引退し、自分は自分、と思っていても「中野さ

          Jump Festival 2年目がスタート

           2021年8月に立ち上げた一般社団法人Jump Festivalは、おかげさまで2年目を迎えることができました。この1年は本当にあっという間でしたが、活動の輪が少しずつ広がってきました。やってみて気づいた課題とスポーツの可能性。『ジャンプでみんなにワクワクを』をビジョンとして、地域の活性化や陸上競技の普及発展に貢献できるよう、今後も活動していきます。団体としても人としてももっと成長して、みんなで楽しく作っていきたいです。  イベントや団体を運営するためには、企画書や報告書

          Jump Festival 2年目がスタート

          ラジオ体操の謎が解けてスッキリした朝

           最近、朝にジョギングや登山、ラジオ体操をすることにハマっているのですが、その中で、なんでだろう?と思っていたことが今朝解消した、というちょっとした出来事の話です。  ラジオ体操で手足を開いたり閉じたりしながらジャンプをするところと、ラジオ体操第二の駆け足をするところ、音楽のリズムと合いますか?私は全然ダメで、どうしても多く跳んだり駆け足したりしてしまいます。音楽に合わそうとして高く跳んで滞空時間を稼いでみてもタイミングが合わないし、そもそも周りに、そんなに高く跳んでる人は

          ラジオ体操の謎が解けてスッキリした朝

          終わり始まり

           先週、ひとつの挑戦が終わりました。  今の気持ちをまとめるには、もう少し時間がかかりそうなので、いただいた写真をいくつかアップしようと思います。  この舞台に立つまで、少し苦しい日々が続きました。でも逃げずに、希望を持って前に進み続けられたのは、支えてくれた方々のおかげです。  2本目はファールになってしまいましたが、これまで目指してきたジャンプが、少し形になりました。それがとても嬉しかったです。  いつも見守ってくれている母。(+ピースで邪魔するコーチ)これからも

          終わり始まり