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育ちのヒント:オンラインワークでプレゼン力が上がる話

こんにちは。ヒトラボジェイピーの村上です。

どこもかしこもオンラインワークで、ZoomやTeamsでのプレゼンも珍しいものではなくなってきました。

私は仕事柄、経営者の方へのプレゼンテーションやマネージャーの方への研修、ワークショップのファシリテーションなど、いわゆるプレゼンテーション・コミュニケーションの機会が多い方です。

今でも忘れられないのは、20年ほど前に受けたリーダーシップ研修でしょうか。プレゼンテーションの科目があり、全員の前でプレゼンテーションを行い、それをビデオに撮影されて、他のメンバーと一緒に見るというものでした。もう穴があったら入りたいというレベルのグダグダのプレゼンテーションで泣きたくなったのを思い出します。

ただそれ以来いろんな方のアドバイスや自己修練のおかげで、最近は少しはマシなレベルになったと思っています。

ところが私が苦労しながら修練した方法が、最近はzoomを使う事によって以前よりも手軽に出来てしまう事にある種ショックを受けておりまして、こうしてノートを書いているという訳です。

ということで、折角なので気づいた事をシェアしたいと思います。

【事前練習の重要性】

プレゼンが下手な人は、自分は話すのが苦手だと言いながら、実は全く事前に練習していない事が多いです。「いや練習してるよ!」という声をよく聞きますけど、おそらくやっている練習というのは以下のようなものではないでしょうか。

・資料をじっと見てイメージしている(声に出していない)
・資料を見ながら、声に出して練習している(資料なしでの練習をしていない)
・一人で練習している(聴衆がいない)

残念ながらこれだと駄目なんです。どうせ事前練習するなら声に出さないといけないし、資料見ないで再生できるレベルで説明できて、出来れば客観的に意見をくれる聴衆が必要なんです。誰でもいいから同僚でも家族でもつかまえて練習する、これが意外に重要なんです。まあでも自分のプレゼンにそうそう付き合ってくれる人なんていない、ではどうするか。

オンライン時代になって何がよくなったかと言えば(勿論携帯とかデジカメでも出来るんですけど)、事前に録画しながら一人zoomプレゼンが出来るようになった事なんです。いわゆるボッチプレゼンなんですが、これが意外と効きます。

効く理由は色々ありますが、まず何回も練習できます。かつ、練習しながら自分の顔や表情が出ているので、自信がなさそうだとか、弱気に見えるとか、自分でプレゼン中にコントロールが出来ます。更に録画を見直して、自分で反省できます

勿論、何分かかったという時間も録画しているとわかりますから、自然とペース配分の練習にもなります。応用編としては録画を見ながら、自分が聴衆の立場にたって質問を考えるという方法もとれます。

大事なプレゼンの前に3回zoomボッチプレゼンするだけで、着実に今までのあなたを超えることができるでしょう。

【一発勝負にしない】

プレゼンと言えば、一発勝負。勿論そうなんですが、一発勝負が苦手な人だっているはずです。そういう人にお勧めしたいのが、上記のようなボッチプレゼンを繰り返す中で、最優秀ボッチプレゼン、要は出来の良いプレゼン動画が出来たら、それをお客さんに事前シェアしてしまう、という方法もあります。

実際に筆者も最近はコンサルティング提案のプレゼンを、事前動画にして、最もパーフェクトに近い状態でお客様に事前に送る事が増えています。勿論、お客様との関係で出来ないこともあるとは思いますが、この方法は一発勝負のリスクを避けつつ、時間と場所の制約をとっぱらうという効能があります。

勿論あまり長いと嫌がられますので3~5分程度の動画にするようにしていますが、出来のよい動画であれば、送った動画が先方内を駆け巡って適宜必要なタイミングで再生されつづけます。筆者の例では、課長さんに送ったら、気がついたらそれが社長まで届いている事がありました。これは従来の会議室での段階的プレゼンでは難しかった事です。

【完コピ練習】

弊社渡部の記事にもありましたが、師匠の行動をとにかく真似てみる、やってみるというのはプレゼン力向上でも重要です。

よく守破離と言いますが、私も昔は先輩コンサルタントの研修に同席し、一言一句すべての発言をPCに打ち込み、それを完コピすると言う方法をとっていました。この方法はとても良いのですが、労力が大変なのです。ところが最近は、動画からテキストを抽出するAIもあるため完コピのハードルが随分下がりました。またプレゼンが上手な先輩や上司のオンラインプレゼンや営業に同席することも以前よりは容易になりました。

もし録画が可能なのであれば、それを再生しながらシャドーイングすることも出来ますね。そう英語の勉強でよくやるシャドーイングです。

このようなシャドーイングをすれば気づく事だと思いますが、プレゼンがうまい人というのは資料と資料の切り替わりの導入が上手だったり、うまく聴衆に質問をなげかけたり、話すペースをうまく変えたりといった特徴があるのが分かると思います。プレゼンがうまい人の内容を、説明内容、導入文、問いかけ、反語活用、たとえ話・・・といった形で分類してみるのも面白いでしょう。色々と気づくポイントがあるはずです。

以上、最近気づいたオンラインワーク時代のプレゼン力向上のためのボッチ練習のご提案でした。よろしければ使ってみてください。

プレゼンに悩む方々の一助とならんことを祈念しております。

文責: 村上 朋也

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