「うちはイタチ」の名言で振り返るMAP(現代応用心理学)【Ep47】
こんにちは、ひとかどさんです。
前回のMAPのまとめ、いかがでしたでしょうか。
自分に気づき、自分を管理し、他人に気づき、社会に良い影響を与える。
そんなMAPを学んでいるのではないかと思わせるほど、
心理学者的な名言を残している「ある人物」がいます。
それが誰かというと…漫画『NARUTO』に登場する「うちはイタチ」です。
作中でも屈指の人気を誇る「うちはイタチ」
彼はどんな名言を残したのでしょうか?
そして、この記事では彼の名言を心理学的に分析してみます。
【①自分に気づく】ための名言
まずは、この名言から。自分を知るということについてです。
「自己分析」という言葉もありますが、
イタチ的に言えば、自分に何ができて何ができないかと知った上で、
自分にできないことを許すことこそが、「自分を知る」ことだというのです。
かつて失敗したイタチだからこそ、この言葉に重みがあると思うのです。
そして彼は言います。
「己を許し、本当の自分を認める者。それこそが“本当の強者”だ」と。
人間性心理学的視点からの素晴らしい名言だと思います。
参考:信念開発のタイムライン
次はこちら。
深いですね〜。
これは、開発心理学的視点からのセリフですが、イタチの死生観がよく現れている名言だと思います。
【②自分を管理する】ための名言
人の学びは、行動心理学的には
他人を観察し真似するところから始まります(観察的条件付け)。
ですが、それは自分を成長させるための手段にすぎず、
真似ることによって、自分がその存在になることを目的とするのは違う、
というわけですね。
参考:条件付け(観察的条件付け)
参考:自己肯定感:自分を理解する
参考:学びのキャパ
【③他人に気づく】ための名言
人は誰しも、自分の認知で世界を構築しているーそんな「認知心理学」の本質を見事に突いたのが、このセリフだと思います。
自分の知識や認識に頼って物事を見ているからこそ、人それぞれ色んな物事の捉え方や解釈があるーそんなことを改めて考えさせられる深い名言です。
参考:経験モデル:人の物事の捉え方や解釈の違いを説明する理論
参考:推論のはしご:人が推論を構築するステップを説明する理論
参考:非合理な信念
こちらは、まさに「人をジャッジしない」というMAPのメッセージそのものです。
参考:人をジャッジする要因
【④社会に良い影響を与える人になる】ための名言
自己効力感は自分ならできるという感覚をもたらしますが、
過ぎた自己効力感は人を傲慢にさせ、
場合によっては孤立してしまう。
そんなことに気づかせてくれる名言です。
社会的文化は奥が深く、容易に共有できないときもあります。
だからこそ、人は違うもの、知らないものを恐れてしまうのではないでしょうか。
社会に良い影響を与えようとする時、
まさにその通りだと思わせるセリフです。
社会心理学視点の少数派の影響にも通じるものがあるでしょう。
参考:少数派の影響
最後は、「アドラーの心理学」にも通じる、
うちはイタチが、主人公・ナルトにかけたこの名言で締めくくりましょう。
終わりに
行動心理学、開発心理学、認知心理学、人間性心理学、社会心理学…
様々な学派の思想を取り入れ、
鋭い角度から物事の本質を突く名言を残したイタチ。
彼こそまさに、MAPの体現者にして、”現代応用心理学者”なのかもしれません。
【参考文献】
巻ノ二十五「兄と弟」
巻ノ四十二「万華鏡の秘密…!!」
巻ノ五十二「それぞれの第七班!!」
巻ノ五十八「ナルトvsイタチ!!」
巻ノ六十一「兄弟、共闘!!」
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