見出し画像

身近に潜む”非合理な信念”。あなたは持ってませんか?【Ep10】

こんにちは、ひとかどさんです。
今日のトピックは人が持つ「信念(考え方)」についてです。

”非合理な信念”とは?

今回から、MAPのステージは【自分に気づく】から【自分を管理する】に進みます。

さて、信念とは、エピソード2で紹介したように、「人が物事を判断する基準」であり、良くも悪くも人生に影響を与えています。

そんな「信念」に関連して、MAPでは、アルバート・エリスの”非合理な信念”というアイディアが登場します。
例えば、「〜すべき」という考え方。
誰もが何かしら思い当たる考え方ではないかと思うのですが、度を過ぎると自分を苦しめるだけでなく、大切な人を傷つけたり、重要な機会を逃してしまったりしかねません。

そんな考え方をMAPでは”非合理な信念”と呼び、自分にどんな非合理な信念があるかを知ることは【自分を管理する】ことに繋がると解釈できます。

なぜなら、普段の生活の中で、この考え方が強く働いてしまっているときはないか振り返ったりすることで、“非合理な信念“に支配されている行動があれば、その行動を見直す機会を得ることができるからです。

では、その考え方とは具体的にどんなものなのか、みてみましょう。

9つの代表的な”非合理な信念”

代表的な”非合理な信念”には次のようなものがあります。

  1. レッテル貼り:根拠がないのに「真実」だと信じ込んで決めつけてしまうこと

  2. 白黒思考:物事を白か黒かでしか判断せず、グレーゾーンがないこと

  3. 読み過ぎ:当たっているかわからないことのはずなのに、物事の結論に飛躍すること

  4. 心のフィルター:自分にとって都合の良いことしか聞こうとしない

  5. べき思考:「〜〜すべき」という考え方で物事の良い悪いを決めること

  6. 過剰な一般化:本来、一般化できないことのはずなのに(色んな例外があるはずなのに)、一般的な原理・原則として解釈すること

  7. 逆責任転嫁:周りで起きた悪い出来事を全て自分のせいだと思い込むこと

  8. 決めつけ:その時の感情や自分の視点だけで物事を判断し、その結論を変えないこと

  9. マイナス思考:失敗を自ら予測し、結果その通りになった時には悲観し、そうならなかった時(良い方向に動いた時)にはそのことを受け止めずに流してしまうこと

※これらのうちいくつかの考え方の具体的な例は次回のエピソードで紹介します!

ひとかどさんの場合

わたしはこのアイディアを知った時、正直心が痛かったです。
「あー、自分って結構当てはまっちゃっているな。気をつけよう」と思いました。

例えば、わたしは、白黒思考、べき思考がよく当てはまります。

日常生活でOttoに「〜すべきでしょ!」とよく言っていますし、何か悩んでいるときは、「こっちかこっちにするべき(もはや、べき&白黒思考)」と考え、よくOttoから「その中間とか他の選択肢を考えないの?」と言われて初めて、「その概念無かったわ…!」と思うことがあります。

振り返ると、人生の節目でもこの非合理な考え方が影響していたように思います。
暗黒期と呼ばれる時期を作ってしまった最大の要因は、私の場合、この2つの非合理な信念(白黒思考&べき思考)の影響が大きい気がします。

まず、「30歳になる前に転職するべき(転職するなら30歳までじゃないとできない)」と強く考えていて、これが焦って転職をすることに繋がりました(体力的にもうそろそろ違う仕事がしたいななど他の要因もあっとは思いますが、こうするべきという思いが強かった)。

しかも、「今の仕事を続けるorすぐ転職」以外の選択肢を考えられませんでした(例えば、勤務日数や時間を調整すること、雇用形態を変えることというようなやり方もあったはず)。

このように、”非合理な信念”は、わたしの人生の選択に大きく影響していたのです。

まとめ

  • 人は“非合理な信念“を持つ

  • “非合理な信念“は、レッテル貼り、白黒思考、べき思考など

  • “非合理な信念“が強く働くと、人生の選択に大きく影響を与えかねない

終わりに

いかがでしたでしょうか。

もし、自分が苦しんだり、何か違和感がある場合は、何か非合理な信念を持っていないかという視点から、自身を振り返ってみることも有益ではないかと思います。

そして、【自分を管理する】ことの助けになればと思います。


#心理学
#非合理な信念
#アルバート・エリス
#論理療法

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?