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習慣を身につけるには?"条件付け"による自動化というやり方【Ep19】

こんにちは、ひとかどさんです。
今日のトピックは、「習慣」です。

最強の人生=良い習慣を身につけること

人には誰しも、良い習慣もあれば、悪い習慣もあると思います。
ですが、習慣は性格を作ります。大袈裟に言えば、習慣は人を作るです。

思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。

マザー・テレサ

だとすれば、意識的に、良い習慣だけを身につけることができたら、それはもう最強ですよね。そこで、本日は、MAPから習慣に関して【自分を管理する】ためのアイディア、”条件付け”を紹介します。
ではいってみましょう。

3種類の”条件付け(Conditioning)”

MAPでは、行動心理学派(詳しくは「心理学の歴史」をご覧ください)において、3種類の”条件付け”があると説明します。

(1)古典的条件付け

(2)オペラント条件付け

(3)観察的条件付け

それぞれどのようなものでしょうか?

(1)古典的条件付け

これは、5つのプロセスを経ることで身に付く条件付けです。「パブロフの犬」の実験が有名ですね。

獲得:エサを食べていたらベルが鳴ったことに気づく
消滅:ベルの音が消えたことに気づく
自発的回復:別の日にエサを食べていたらまたベルが鳴ったことに気づく
一般化:「エサを食べたらベルが鳴るんだ」と認識する
識別:ベルの音を固有の音として知覚できる(笛の音と識別できる)

上記の5つのプロセスを段階的に経て古典的条件付けがなされると、その犬は、ベルが鳴ったらエサを食べていると勘違いし(条件付けされて)、よだれを垂らしてしまう、というわけです。

「や、それペット(犬)の話でしょ」というそこのあなた。驚くなかれ。
ウチのOttoも、「考える時にメガネを触る」という古典的条件付けがされているので、メガネをかけていない時でも、何かを考えていると、メガネを触ろうとしています(笑)

ポイントは、こういう条件付けがされると、意識をせずとも、まるで息をするように、何かを自然とできてしまうということなんです(メガネの例は置いといて)。

(2)オペラント条件付け

これは、スキナーという人が提唱した、いわゆる「アメ(報酬)とムチ(罰)」による条件付けです。

ポイントとしては、望ましい行動を促したい時には、その行動をとった時にアメ(報酬)を与え、逆に、望ましくない行動を抑制したい時には、その行動をとった時にムチ(罰)を与えるということです。

犬のしつけはわかりやすいかもしれません。
おしっこシートの上で、おしっこができた時は褒めてお菓子をあげる、おしっこシートの上じゃないところでしてしまった時は怒る、のようなイメージです。

これも、「や、だからまたペット(犬)の話じゃん」というそこのあなた。驚くなかれ。
ウチのOtto、「セルフ・オペラント条件付け」で見事に自分を律しています。

そのやり方は、毎朝5時に起きて勉強すると決めて、実際に5時に起きた時には「クッキーとカフェラテ」というささやかな自分へのご褒美(アメ)を与えるというもの。

始めこそ、起きるのが億劫になることもあるようですが、クッキーとカフェラテを楽しみに起きる習慣が一旦つくと、もう自然と朝5時にはパチっと目が覚めるそうです。

(3)観察的条件付け

これは、文字通り、「他者を観察することで身につく」条件付けです。モデリングともいいます。
例えば、洗濯が終わったら服をたたむという親の姿を見て育った子供は、同じように「洗濯が終わったら服をたたむ」という行動が条件付けされることは良い例です。
毎朝5時に起きて勉強するOttoを見て(観察して)、いつの間にか朝5時とはいかずとも、6時くらいに起きて勉強するようになったわたしも、ある意味、条件付けされているのかもしれません。

終わりにー“条件付け”は「習慣化」に貢献しうる

いかがでしたでしょうか。
このような3パターンの”条件付け”は、行動心理学の発達とともに生まれた概念なので、若干、人を機械のように捉えているきらいはあります。
ですが、それでも「習慣化」のための良いヒントが得られるのではないでしょうか。
2023年、良い習慣を身につけたいものですね!

さぁ、これでMAPの第2段階である【自分を管理する】も終わりです(本トピックではワンピース・ナルトを題材にするB面はありません)。

【自分に気づき】、【自分を管理する】ことができるようになったあなたが次に進むのは…【他人に気づく】というステージです。

来週、ご期待ください!


#習慣
#モーニングルーティン
#心理学
#条件付け

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