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「自分ならできる」と思えること=自己効力感【Ep36】
こんにちは、ひとかどさんです。
昨年8月に初めてnoteに投稿してから紹介してきたMAPの知識やアイディア。
MAP(Modern Applied Psychology:現代応用心理学)とは、
「なりたい自分になる」きっかけとなる実用的な心理学であり、
そのために、
【① 自分に気づき】、
【②自分を管理し】、
【③他人に気づき】、
【④社会に貢献する】
という4つのステージをクリアしていきます。
前回までの記事で、【③他人に気づく】のステージまでを紹介してきました。
そして、今回からは、いよいよ…
MAPが掲げる最後のステージ【④社会に貢献する】です。
【④社会に貢献する】ステージの最初のアイディアは、
なによりもまず、「社会に貢献する」ための土台です。
これは、「自分はできると思えること=自己効力感」です。
では、いってみましょう。
自己効力感(Self-efficacy)とは?(文献の記載)
自己効力感について、文献の記載を見ると以下のようになります。
(バンデューラによれば)自己効力感とは「自分はある行動をうまく行えるという予期」である。
自己効力感を高める以下の「4つの情報源」も知られている。
① 遂行行動の達成:自分の力でやり遂げた経験
② 代理的経験:他者の行動を見聞きして学ぶ経験
③ 言語的説得:他人から言葉で励まされたり認められること
④ 情動的喚起:自分の情動に気づき、心身ともに落ち着かせること
自己効力感(Self-efficacy)とは?(かみ砕いた説明)
つまり、自己効力感とは、
冒頭に書いたように
「自分ならできると思えること」なわけですが、
重要なのは、そんな気持ちにする具体的な4つの方法があるのです。
遂行行動の達成
一つ目は、「遂行行動の達成」と呼ばれるもので、
過去に自分自身が何かを成し遂げた経験の有無です。
注意すべきは、成し遂げたい未来の経験に対する過去の経験の関連具合です。
例えば、小学校の時に、算数のテストで100点をとったことがある人が、中学校でも数学の試験で90点以上をとれるか、と聞かれたら「なんかできそう」と思うかもしれません。
しかし、小学校の時に、算数のテストで100点をとったことがある人であっても、中学の部活動で一番になれるか(過去の経験と関連性が低いこと)と聞かれても、「できそう」とは思わない可能性があります
(この場合、徒競走でクラスで一番だったりなどの経験があるかどうかが「できそう」と思えるかどうかに影響するかもしれません)
代理的経験
二つ目は、「代理的経験」と呼ばれるもので、
「先輩社員がやっているのをみてたら、自分もできそうな気がしてきた」というやつですね。
これも注意すべきは、代理となる「誰か」と自分との関連具合ですね。
入社が1年や2年上の先輩がやっているのをみたら、「自分も頑張ればできるかも」と思うかもしれないですが、入社十数年目の大ベテランの話を聞いても、「なら自分もできるかも」とは思わないですよね(むしろ、「そりゃああなたは経験豊富だしね…」と感じるでしょう)。
言語的説得
三つ目は、「言語的説得」と呼ばれるもので、
「キミならできる」と上司に言われたら「う~ん、じゃあ頑張ってやってみるか!」と思えるようになるということですね。
これは、そのような言語的説得を行う側(上記の例でいえば上司)が、本気でそのような言葉をかける、ということは言うまでもありません。
情動的喚起
四つ目は、「情動的喚起」と呼ばれるもので、
心身ともにリラックスしていたり、ワクワクしているなど、ポジティブな気持ちに満たされている時は、「やってみるか!」と思えるということだと言えます。
人は気分に波があるものですが、そもそもなんか気が乗らない時には、どうやったって「できるかも」とは思えないというわけですね。
これは、自己効力感を持つための精神的な土台があるかどうかということでしょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
「自己効力感」は、「社会に貢献するための土台」と冒頭で説明しましたが、
もちろん、それだけでなく、自分が成すあらゆることをポジティブに行う基礎であると思います。
そんな「自己効力感」に興味を持ったら、是非、それを高める4つの方法も意識してみてください。
【参考文献】
『キャリアコンサルティング 理論と実際』(木村周ら、平成22年初版発行、一般社団法人雇用問題研究会)
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