かっしー

地方の公立高校の教員をしています。教育についてあれこれ書いていきたいと思います。 #高…

かっしー

地方の公立高校の教員をしています。教育についてあれこれ書いていきたいと思います。 #高校 #教育 #学校教育 #成人教育(学習) #探究学習 #学習科学 #学校組織 #職員研修

最近の記事

ルックバックから「成長」について考える

原作:藤本タツキ 監督:押山清高 とても良い映画でした。 58分の映画です。 涙が出ます。 ネタバレはしませんが、観ていて教育的なところからの「成長」というものを感じる内容だったのでそこだけ書きます。 主人公は藤本と京本の女の子2人です。 この2人がお互いの背中を見て成長しきます。 絵やマンガを描くモチベーション 藤本 最初は得意になれる(みんなに認めてもらえるから)→怒りや嫉妬→使命 京本 藤本への憧れ→協働→もっと上手くなりたい と2人とも環境の中で意味が変わります

    • リフレクション不足が這い回る経験主義の原因になる

      高校生の探究学習デザインする時に、僕はとにかく「やってみる」ことを大事にするように言っています。 誰かに会ったり、会えなくてもオンラインで話をしたり、何かを作ったり、ちょっと人を集めて集会してみたり。 それはそれが、圧倒的に何かを変えると思っているからです。自分が持っていないものに出会うのは、人を変える力を持っています。考え方が変わったり、背中を押してもらえたり、中には違うよって教えてもらい訂正したり。 「やってみる」ことは成長が詰まっていると思います。 まさにLea

      • 数学探究(タイル敷き詰め)

        数学探究の授業でタイルの敷き詰め問題について取り組みました。本校には、生徒玄関へ向かう道があります。そこに正方形のタイルを敷き詰めることを想定して問題を考えてもらいました。 完全にユークリッドの互除法の内容です。 ただ、整数の分野を教えるタイミングでは正方形を敷き詰めるという話をする余裕がなかったので、ここでは1コマかけてじっくりこの内容に取り組むことにしました。 長さはこちらが勝手に設定をしました。縦645cm×横2752cmです。 目的としては、同じ大きさの正方形

        • グループワークについて~「理解が深まるグループワークの要素は何か」編①~

          授業で行うグループワークって何となくやっていませんか?僕は何となくになっている部分があります。いろいろ考えているつもりなんですが、とにかくグループワークをすればみんなアクティブになると思いこんでいます。だから、うまくいかないこともかなり多いです。そこで、グループワークを少しでもより良いものにしていくために探究したいと思います。 「理解が深まるグループワークの要素は何か」 という問いで探究をしていきます。 僕がグループワークをしたくなるのは、一人では答えは出せないけど、何人

        ルックバックから「成長」について考える

          数学探究(フラクタル)

          このTedの動画に出てくるクイズです。3つあります。 ①手ニ取トコトガ出来ルガ 面積ノ 無イモノハ 何~ダ? ②面積ハ有限ダガ 周囲ノ長サガ 無限ノモノヲ示セ ③アル図形ヲ 顕微鏡ヲ使ッテ 拡大シテミル スルト何度拡大シテミテモ  同ジニ見エル ソンナ図形ヲ示セ そう、これはフラクタルです。 フラクタルをテーマに数学探究の授業を行いました。 内容(2コマ) ・フラクタルについて説明、自己相似性について話をする ・フラクタルの図形を描画するワーク ・外に出てフラクタル的な

          数学探究(フラクタル)

          探究学習の「問い」を磨くために「リフレーミング」してみる!

          今回は安斎勇樹さんの本とwebの記事から、探究学習の「問い」を磨くことについて考えていきたいと思います。 参考文献 リフレーミング 最初に「問いのデザイン」という名著があるのですが、ここにある「リフレーミング」という部分を「問い」を磨くテクニックにそのまま転用できるのではないかと考えています。 リフレーミングとは、この本では「目標の再設定」ということで出てきます。別の視点から再設定することという認識です。 リフレーミング ①利他的に考える ②大義を問い直す ③前向き

          探究学習の「問い」を磨くために「リフレーミング」してみる!

          【改】探究学習は方向目標を立てることが大事!

          少し前に記事を出していたのですが、少し改訂しました。 探究学習は高校の教育において重要な位置を占めるようになってきました。その目標設定においては、到達目標よりも方向目標の方が重要であると考えるべきだと考えています。 この引用は前回の投稿でも使ったのですが、幼稚園の教育に感動してしまい、今回も使います。というか、単純に僕の知らない言葉で「ほ〜」という感じだったので使っています。 まず、到達目標とは生徒が学習を通じて達成すべき具体的な成果やスキルのことを指します。一方で、方

          【改】探究学習は方向目標を立てることが大事!

          学校の接続について考える(高大接続を勘違いしていた!)

          先日、とある勉強会に参加しました。対話をする場面で、同じテーブルに座っていたのは、国立大学の附属幼稚園のA先生、公立の小学校のB先生(現在、教育センター勤務)、小学校と中学校の教員を経験され最後は中学校の校長だったC先生(現在は教職大学院の非常勤講師)と私(高校教員)でした。 校種が違うと先生方の考え方も違うというのは、少し前の勉強会で知っていたので、今回はどのような会になるのかと楽しみにしていました。 最初に幼稚園の先生が「接続」について話を始めました。 この先生が勤務

          学校の接続について考える(高大接続を勘違いしていた!)

          教科で探究学習をする!

          総合的な探究の時間が始まり、各学校、学校独自にまた、業者の力を借りながら探究学習を進めていると思います。地域や企業の力を借りながらプロジェクト型の探究学習を行うことの意味を感じている人も多いと思います。 しかし、総探を社会とつなぎ普段は経験できないことを経験させるために行うことはおそらく探究の目的の第一段階にしかすぎません。 総探の目標 自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を発見し解決していく (平成30年7月総合的な探究の時間指導要領より) この壮大な目標を達

          教科で探究学習をする!

          高校生から「先生、なぜ探究が必要なんですか?」と聞かれたら

          高校の教育課程が新しくなり「総合的な探究の時間」がスタートしました。この探究というのはこの総合的な探究の時間だけではなく、新教育課程の大きな目玉になっています。 新学習指導要領の本文中に出てくる「探究」という語句が使用された数(※1)は、幼稚園・保育園・こども園では11回、小学校では20回、中学校では42回、高校ではなんと186回となっています。それぞれの校種で増えてはいるのだが、高校では飛び抜けて多いです。教科等・科目名を除く) それだけ、新課程では「探究」に力点を置い

          高校生から「先生、なぜ探究が必要なんですか?」と聞かれたら

          混ざること、他者と関わることで、自分が見えてくる

          先日、高校の先生向けの探究学習の勉強会がありました。話題提供という形で活動的な高校生が話をしました。彼女のやってきたことを広げるためのファシリテーターの役を僕がしました。そこであった印象的だったことを少しここに記録したいと思います。 その生徒は、学校の探究というよりは自分自身の意志で探究をしていました。「みんなが幸せになる社会を作る」ということで、教育という切り口でマイプロジェクトを探究していました。 そのきっかけは彼女の学校の先生に「問い」を起点に話をする方がおり、その

          混ざること、他者と関わることで、自分が見えてくる

          教えすぎない授業

          とある大学の先生が本校に来校し、講演、職員研修をしてくださいました。 その職員研修で一番印象深かった内容は「教えすぎない授業をすること」でした。 「教えない授業」ではありません。何の脈略もなく、「さーこの問題を自分で考えてみようか」では手も足もでないので解けないしやる気も起きないと思います。それではなく、教えることはしっかり教えるし、その問題を解くための梯子は渡すけど、肝心な部分は自分で考えさせるために、大事な部分を「教えすぎない」授業をすることで受け身にならない生徒が育

          教えすぎない授業

          実践し省察するコミュニティ 実践研究福井ラウンドテーブル 2022

          2022年2/19・20 実践し省察するコミュニティ 実践研究福井ラウンドテーブル 2022 下はラウンドテーブルの案内PDF 長崎大学の先生の紹介で今回初めて福井大学のラウンドテーブルに参加しました。そこでの学びと感想を共有します。 2/19(土)  中高生の活動について聞いて対話を行いました。中学生も高校生も自分の取り組みをきちんと話すことができるよくできた子たちでした。特に興味深かった発表が、学校の総合的な探究の時間について探究している生徒がいました。  その生徒は

          実践し省察するコミュニティ 実践研究福井ラウンドテーブル 2022

          PBLを行う上でまず押さえるべき6つの要素

          質の高いPBL(Project Based Learning)を実現するために、参考にする6つの枠組を紹介します。 学校でPBLをやっていくときに、質を高めるために気にしてほしい6つの要素をあげます。 ※上のリンクの日本語訳を機械にやってもらったやつ。ここに直接リンクを貼るとどうしても公開できないのでQRコードを載せます。(noteの設定上の問題っぽいです。) ①知的な挑戦と成果 PBLはチャレンジの連続だと思います。そのチャレンジはなんとなくやってみようという場面もあ

          PBLを行う上でまず押さえるべき6つの要素

          課題研究における「問い」について

          課題研究における「問い」(リサーチクエスチョン)の立て方についてあれこれ書いてみようと思います。 そもそも「問い」と聞いてピンときますか? 社会における「問い」とは、問題発見力において、本質的な問題を導くもの。 職員室では、校務や業務には何らかの課題があり、しかし、日々の授業や校務が回っている状態では、その「何らかの課題」が見えにくいことが多く、放置されてしまうことが少なくありません。その場の対処的な処置で、同じようなことに何度も躓くことがあります。そこでは、その本質的な

          課題研究における「問い」について

          思考を狭くする「当たり前」を壊す!

          あたりまえ~♩あたりまえ~♩あたりまえたいそう♩ 右足を出して左足を出したら♩歩ける~♩ あたりまえたいそう♩ これはお笑い芸人COWCOWのネタである「当たり前体操」です。そう、みんな歩くときは無意識に右と左の足を交互に前に出していますよね。右、左、右、左と意識している人は少ないと思います。この無意識が「当たり前」の本質です。 「当たり前」のメカニズム 我々は、生きていく上では「初めて」の経験を何度も連続します。その「初めて」を経験する度に人は「学習」をするので「意識」

          思考を狭くする「当たり前」を壊す!