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実践し省察するコミュニティ 実践研究福井ラウンドテーブル 2022

2022年2/19・20
実践し省察するコミュニティ 実践研究福井ラウンドテーブル 2022
下はラウンドテーブルの案内PDF

長崎大学の先生の紹介で今回初めて福井大学のラウンドテーブルに参加しました。そこでの学びと感想を共有します。

2/19(土)
 中高生の活動について聞いて対話を行いました。中学生も高校生も自分の取り組みをきちんと話すことができるよくできた子たちでした。特に興味深かった発表が、学校の総合的な探究の時間について探究している生徒がいました。
 その生徒は、2年生になり、テーマを考えているときに、テーマが浮かばず、これと思ったところで研究を始めましたが、すぐに研究が頓挫したそうです。テーマを考えようって突然振られても困るという課題感から、どうしたらテーマを考えられるかと、そのテーマの見つけ方を考えているところで、そもそも高校の総探について研究しようと思い研究を始めました。今我々教員が抱えているどうしたら探究がうまくできるか、どうしたら探究をする時間を作ることができるか、先生自信を自分ごと化するためにはどうしたらいいかなど先行研究から話をしていました。これに関してはうんうんと共感することが多かったですが、研究における生徒へのフィードバックは2〜3週間に1回は必ずすべきという研究があることにはハッとさせられました。やはり対話は必要だと思いました。生徒の着眼点には驚かされます。
 有意義な時間でした。

2/20(日)
 ラウンドテーブルということで、元小学校の先生で現在大学で講師をされている先生をファシリに、福井大学の教職大学院に通われている先生2名と4名でラウンドテーブルを行いました。
 僕も含めて各先生の持ち時間が約90分あり、実践発表をして、それについて対話して、内省をしていくというプログラムでした。各先生40分くらい実践報告をして50分じっくり対話する感じでした。

個別の内容長くなりそうなのでしませんが、勉強になったこと
・単元を生徒に委ねていく授業を始めて生徒の主体性が変わった(小学校)
・体験を取り入れるために外部講師を入れた授業を取り入れた(小学校)
・こなす授業から子どもと一緒に授業を創ることができるようになった(小学校)
・先生方との研修会を開くことで職員室が賑やかになった(小学校)
・生徒の見取りをしっかり行う(中学校)
・生徒の活動に声をかけるところと見守るところを考える(中学校)
・公式なコミュニティだけでなく、非公式なコミュニティも大切にして勉強をしていく(中学校)
・教育にはすごい実践、すごくない実践ということはなく、どの実践も素晴らしいというスタンスで実践の共有を行う(中学校)

 このラウンドテーブルでは、「コミュニティ」と「見取り」という言葉がよくできてました。教員も生徒もコミュニティを作り、そこから学んでいく。今行っている活動も、積極的に活動している人、それを周りで見ている人がいると思います。周りで見ている人は、動けよと思うかもしれませんが、この人たちも考えがあるのは間違いありません。何かしらのきっかけで一気に行動に変わると言います。こういう話が教科書になっています。そのコミュニティの中でよく見取ることで生徒や先生方の変化をみることができる。そうすることで適切な言葉かけができるということらしいです。
「コミュニティ・オブ・プラクティス」要チェック

実践報告をされた先生方は本当に素晴らしく、取り組んだ状況からどういうことが言えるかというメタ認知も行い、目の前のことを理解して、次へ生かす学びにしている姿が本当に素晴らしかったです。

対話をする時間ってなかなか取れませんよね。でも、思い切ってこれくらい話をする時間ができれば深まると思います。教員に足りないのは余白ですよね。


未来につながる学びは、過去の経験をどれだけ活用するかですが、その経験を少ししか使わなければ、未来への行動もちょっとしか進めることができません。過去の経験を深く考えて活用することができれば未来への行動も深いものになります。

カコ・現在・ミライ

しかし、小中高生は深めるほどの過去(経験)がありません。
この時期はとにかく、知ること。そして、考えること。そして、行動することが重要だと思います。そうすることで経験値が貯まると思います。

経験を得るための準備


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