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高校生から「先生、なぜ探究が必要なんですか?」と聞かれたら

高校の教育課程が新しくなり「総合的な探究の時間」がスタートしました。この探究というのはこの総合的な探究の時間だけではなく、新教育課程の大きな目玉になっています。

新学習指導要領の本文中に出てくる「探究」という語句が使用された数(※1)は、幼稚園・保育園・こども園では11回、小学校では20回、中学校では42回、高校ではなんと186回となっています。それぞれの校種で増えてはいるのだが、高校では飛び抜けて多いです。教科等・科目名を除く)

それだけ、新課程では「探究」に力点を置いていることがわかります。

ここで先生方にタイトルにある「高校で探究は必要なのか」という問いを投げかけたいと思います。

生徒から「勉強も部活動もしなければならず時間がありません。それに自分がしたいことがいまいちわかっていません。どうして探究をしなければならないんですか?探究は必要なんですか?」と言われたらどうしますか?

例えば、文部科学省は「今、求められる力を高める総合的な探究の時間の展開(高等学校編)」というのは出しています。(リンクはこちら)こちらには探究の時間の事例やポイントなどが具体的に載っています。また、関連資料には指導要領もあるので目的等も確認できます。

しかし、ここに書かれている言葉ではおそらく高校生には話はできません。目の前にいる生徒の立場も学校それぞれなので答えがあるわけではないと思います。それぞれの学校でそれでも探究を進める理由を考え、また先生方1人ひとりがその理由を自分ごととして言えるようになることが探究を進める第一歩だとも思います。

年末年始はそのような時間を作ってみませんか。


※1リクルート「キャリアガイダンス」vol.425「探究で育む資質・能力とその評価」P24 野口徹教授(山形大学学術研究院)の独自調査

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