見出し画像

リフレクション不足が這い回る経験主義の原因になる

高校生の探究学習デザインする時に、僕はとにかく「やってみる」ことを大事にするように言っています。

誰かに会ったり、会えなくてもオンラインで話をしたり、何かを作ったり、ちょっと人を集めて集会してみたり。

それはそれが、圧倒的に何かを変えると思っているからです。自分が持っていないものに出会うのは、人を変える力を持っています。考え方が変わったり、背中を押してもらえたり、中には違うよって教えてもらい訂正したり。

「やってみる」ことは成長が詰まっていると思います。

まさにLearning by doing(ジョン・デューイ)です。

しかし、ここで気を付けたほうがいいなと思うのは、「やってみる」ことを目的にしないことです。「やってみる」ことは、あくまで手段だと考えています。

とにかく「やってみる」ことを連続的にやってしまう高校生も出てきます。同じようなことをとにかく「やってみている」それはそれで素晴らしいことだと思いつつ、その子には何が残っているのだろうと考えてしまいます。

這い回る経験主義という言葉があります。この「やってみる」ことだけに力を入れて内省やフィードバックなどのリフレクションのない「やってみる」活動はこの這い回る経験主義と言われるやつになっちゃいます。

這い回る経験主義に陥らないためには「リフレクション」!

やってみたら、自分の計画とのギャップを観察をして反省をします。また、人からフィードバックを受けるようにしてください。良いことも悪いことも、自分の気が付いていないことを言ってもらえたらそれは最高の学びです。このようなリフレクションをすることで経験は良い経験になります。

「やってみる」そうしたら、リフレクション。これを1セットにして活動をすることを促してください。それが上手くできるチームの探究はより深い学びのある探究になると思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?