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教えすぎない授業

とある大学の先生が本校に来校し、講演、職員研修をしてくださいました。

その職員研修で一番印象深かった内容は「教えすぎない授業をすること」でした。

「教えない授業」ではありません。何の脈略もなく、「さーこの問題を自分で考えてみようか」では手も足もでないので解けないしやる気も起きないと思います。それではなく、教えることはしっかり教えるし、その問題を解くための梯子は渡すけど、肝心な部分は自分で考えさせるために、大事な部分を「教えすぎない」授業をすることで受け身にならない生徒が育つということです。

例えば、軸が動く2次関数の問題も、「軸にaを含むから場合分け」と言ってしまっていました。軸のaが変化するというところが大事なところなのにそこを先回りして言ってしまうことでhow型(どうやって解くか)だけの授業になってしまっていたことに気がつきました。

それまでの最大最小の問題と何が違って、aをどう処理するのかを理解して初めて場合分けがストンと腹落ちするのではないかと考えました。ちょっと授業のやり方の工夫でそれができるはずなので、何が大事で、そこを考えさせつために何を発問するかを考えるようにしようと思いました。

たくさん教えて満足しているのは、教えている教員だけかもしれません。また、たくさんHowを教えてくれる先生は授業としてはわかりやすいかもしれませんが、理解に結びついていない授業かもしれません。それではA I時代の現在では教科としての意味はほとんどないと思います。また、全て教えてもらうことに慣れた生徒は1対1対応でしか思考が出来なくなる可能性もあります。教えすぎる授業は主体性を奪う可能性がある授業である。

ということで、次からはそこを意識した授業を展開しようと心に誓ったのでした。(シャンシャン)

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