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ルックバックから「成長」について考える

原作:藤本タツキ
監督:押山清高

とても良い映画でした。
58分の映画です。
涙が出ます。
ネタバレはしませんが、観ていて教育的なところからの「成長」というものを感じる内容だったのでそこだけ書きます。

主人公は藤本と京本の女の子2人です。
この2人がお互いの背中を見て成長しきます。

絵やマンガを描くモチベーション
藤本
最初は得意になれる(みんなに認めてもらえるから)→怒りや嫉妬→使命
京本
藤本への憧れ→協働→もっと上手くなりたい
と2人とも環境の中で意味が変わります。
その変化のポイントに2人の出会い、協働、別れがあるように感じます。

藤本は壁にぶち当たっても意味付けをしっかりできる柔軟性に長けた子です。その中には、このままでいいのかという「葛藤」もありますが、心の中にある本当にやりたいマンガを描くことを京本がいることで実現していきます。さらに、藤本の足りない部分を京本が補うという協働的な部分ができることでお互いの関係ができていきます。

京本が藤本の家で一緒にマンガを書くという共通の目標を持って活動をすることを通して1人では息切れしそうなモチベーションも維持できているように感じます。

作中でちょいちょい出てくるのが藤本の「見栄を張る」という行動が藤本を良い感じに背伸びをさせてラーニングゾーンへ押し上げているように見えます。

絵を描く、マンガを描くという作品作りを2人で行う過程がまさに探究のような感じです。というか、2人は探究をしています。

お互いの背中を見て成長する良い作品できた。


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