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測って過ごして考える。感動するホテルデザインの秘密。東京編その1(AMAN TOKYO)

吉田五十八と数寄屋建築


数寄屋建築の名手といわれた吉田五十八は生前の文章を集めた饒舌抄でこのように語っています。

即ち生活機能は益々洋式化されるに反して、趣味、好みは益々日本的でありたい。これをさらに端的に云ひ換えれば「数寄屋住宅に椅子で生活を試みたい」よ要約出来るであらう

吉田五十八 饒舌抄 P60

昭和11年11月掲載の発言で当時としては極めて進歩的な発言と言えます。
また続く発言で遠州至上主義や利休万能になりがちな数寄屋建築家を諌め
専門家が先んじて近代生活にフィットするような建築を作れているのか、作らねばならないと数寄屋の将来を案じています。

また昭和26年にはこのようにも発言しています。

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