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子ども向けプログラミングスクールを黒字化した話

こんにちは!子ども向けプログラミングスクールのマネージャーをしている石田です!
子ども向けプログラミングスクールを黒字化したストーリーを記事にさせていただきます!
子ども向けプログラミングスクールや、学習塾などの方の参考になればと思います。またマネジメントする立場の人も参考になるのではと思います!

自己紹介

まず簡単に自己紹介からさせていただくと
95年生まれ27歳で広島在住です!
プログラミング・教育については未経験スタートでした!
なので完全に0から今の教室の運営をしています!

2年半で取り組んだこと

・事業計画作成
・競合調査
・人事評価作成
・採用活動
・イベント企画・実行
・業務システム化
・業務効率化
・マネジメント
・教育のマニュアル化
・OKR
・現場で子どもにプログラミング教育
・新規教室立ち上げ
・オンボーディング作成

ここら辺をがんばりました!
色んな回り道をしてきたので、もし、もう一度赤字のところから黒字に変えるまで最短でやるならこうやるという記事にしていきたいと思います。

実績



1.ビジョンを決める

まずどんな生徒に育てたいか、何を目指すかここを具体的に言語化してください。
僕たちの場合は「プログラマーではなく、イノベーターを目指すスクール」
と、言うビジョンを掲げていました。
なので、ただ教材を教えるのではなく、教わったことをどう使うか?学ぶことの楽しさを知る、小さな成功体験を積み重ねて自己肯定感をあげ、チャレンジングな生徒にすることをビジョンにしました。

大人向けプログラミングスクールに通ってた自分からすると「プログラミングスクールは通っても意味ない」と思っていたので、まずは「どんな教育をすれば、意味のあるプログラミングスクールになるだろう」と考えました。
それは「教室に来ないとできないことをするプログラミングスクールにする」でした。

2.現場で子どもにプログラミングを教える

ここは絶対に外せません。
100回くらいを授業してください。
どんな生徒がいて、どんな風に教えたらうまく成長してくれるのか?どんなスタッフと相性がいいのか?など、どんどん言語化していきます。
たくさん色んな子どもがいるので大変だと思うかもしれませんが、大体パターン化されています。 子どもたちをいかに満足させながら成長させることができるかを追求していきます。授業アンケートをとるなどして教えている側と教わっている側のギャップを埋めていきました。
ビジョンに沿って教えることができているか定期的に見つめ直します。
ここでの目標はどうやったら生徒に「あの先生に担当してほしい!」と言ってもらうのを目標にしました。


3.他のスタッフにビジョンの共有、授業のマニュアル化

1で作ったビジョンと2で現場経験をしたことを、言語化して誰が授業をやっても同じくらい生徒を満足させて、ビジョンに沿った成長をさせることができるマニュアルや研修を作ります。

実際の動画たち

このようにスクールのルールや生徒にどんな感じで教えてほしいかを研修動画にします。子どもたちや保護者様から見たら、アルバイトだろうが正社員だろうが「先生」なのでこういったルールから徹底しました。
この動画をただ見てもらうだけではなく、簡単なペーパーテストも作成しました。このテストが終わった後に間違っていたところを理解するために教室長と確かめ合っていきます。

そして最初の10コマはそれぞれ目標を設定して授業をしていきます。

実際のシート

ここまでできると誰が授業をしても同じくらいのクオリティで生徒を楽しませながら成長させることができるようになりました。

4.採用活動

次はここまでで作ったマニュアルを使いこなせる人材を採用していかなくてはなりません。
誰でもと言っていたけど、やはり性格などによってこのマニュアルが難しいと感じるアルバイトもいました。
なのでこのマニュアルを使いこなせる人はどんな人か?を言語化して理想のアルバイトを言語化して、求人記事を作成しました。
しばらく適当な記事を上げていただけだったのでこれは最初からちゃんとしておけばよかったと後悔しました。笑
この採用活動の時にはまず職場の魅力を作るところからやってみてください。採用活動がうまく回るようになってからは、僕は現場に立たなくて良くなり、自分のやるべきことに集中できるようになったので採用活動は一番と言っていいほど頑張った方がいいです!
ちなみにここで求人広告など一切使わずに成功しました。採用費0です。興味がある方は直接相談受けますのでおっしゃってください!

5.業務の効率化

サービスのコアとなる部分の再現性が取れたら次はここまでの業務を全部洗い出して、効率化します。アルバイトにも社員にも無駄な仕事は一切させないようにします。そうすることで人件費を削減できるし、みんなの負担も軽減されるのでいいことしかありません。

実際の写真

業務の効率化のおかげで社員は自分にしかできないことに集中できるようになりました。
教育ビジネスは人件費がかなりかかるので正社員はなかなか雇えません。
できるだけアルバイトの人に手伝ってもらって回るようにしましょう。
社員は売上・利益を上げる行動に専念できる環境に。


6.事業計画作成

ここまできたら、現場から離れることができると思います。ここまできたら、売上・利益を上げるためにフルコミットしましょう。
もし採算があってない場合は授業料の値上げも考え、死なないビジネスにしましょう。

事業計画の作成はできるだけ簡単に作ります。
最低目標を昨年の120%にします。ただここで大事なのが売上を120%ではなく、利益を120%にすることです。利益を意識しないと生き残ることができません。
これはお見せすることはできませんが、スプレッドシートで作っています。

7.人事評価作成

次に事業計画で作った数字に対して、どのように達成するか各社員に落とし込みます。
 そしてこの評価は絶対評価制にします。もし達成できなければ減給もある仕組みです。
そもそも人事評価とは、社員や会社を成長させるためにあるので、できたらプラスで、業績が悪かったら0じゃなくてマイナスにならないと成長できないよねと言った考え方です。ここについて詳しく書き始めたらとんでもないことになるのでこちらも興味があればお聞きください。笑

実際の人事評価の一部

このようにチームと個人での評価を入れていました。
無駄な仕事をさせないように追うべきKPIをはっきりさせてやり方は本人たちに任せると言った運用方法です。週次のリアルタイムで今自分の進捗は何%かわかる仕組みなのでうまく行っていない時は改善を繰り返すというまさに成長できる人事評価です。
ただし、現実的ではない数字を立てるとただのきついノルマになるので注意が必要です。
ちょっとKPIが多かったので減らす予定です。
ちなみにマネージャーの僕は売上と利益だけの評価でした。

こうして売上と利益に集中できる組織にすることで業績を上げることができました。
このマネジメントに変えてから昨シーズンの一年を通しての利益をわずか2ヶ月で達成できるようになったのでマネジメント方法一つでここまで変わったことに驚きです。


8.売上・利益・単価を上げたノウハウ

売上・利益・単価を上げたノウハウを紹介させていただきます!
売上・利益が大きく上がったのはイベントが大きかったです。
ものづくりキャンプと春期講習と夏期講習を行うことでかなり利益を出すことができました。
そして一番頑張ったのは単価UPです。これは生徒がプログラミング検定に合格したらコースアップをして値上げするといった仕組みです。

2021年は27人の合格者だったのに対し、2022年は73人を合格まで導きました。再現性を作ったおかげだと思っています。

最後に

ここまで色々書きましたが、
子どもの将来と本気で向き合った授業を行い、絶対ここに通ってくれている生徒は勝たせるんだ!という信念がここまできた原動力になっていたと思います。またすぐ教室にいきたい!と思っている場所であり続けるためにもっといい環境を作っていきます!

スクール事業や採用活動、マネジメントがうまくいかないなどお困りのことがありましたらぜひご相談ください!
いいねやコメントしてもらえたら嬉しいです😊


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