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奇跡を呼ぶ魔法「クリアリング」第1章①あらたなる旅立ち

(はじめに・・・・・・この物語を書くきっかけとなったできごとがありました。突然雷に打たれたような神の啓示のようなメッセージが舞い降りたのです。それがこれ「奇跡を呼ぶ愛の魔法クリアリング日記」 
こちらも併せてお読みください。)

ひろ健作です。

ここのところずっと考えていました。

やりたいことをやってきたつもりが何か、やり残しているような気がしていたのです。

ただそれが何か、わからなかった。

定年を迎え、日々その日暮らし好きなことをしている壮年の人たち。一見気が楽なようで時間を持て余している。悪く言えばこの世からおさらばする日までの時間を、ムダに食いつぶしているようにも観える。

一方10代20代の人たち。彼らはやりたいことがいまひとつわからず、就職をしても辞めてしまう。自分のアイデンティティーとなるものがいまひとつ見つからずさ迷っている。

そのなかの一部の人たちは、これからの人生に想いをはせ、夢と希望に満ち満ちている。まだまだこれからだと。

そんな彼らと触れて僕は、ふと街を歩いていたときに、いつもの光景が違って観えてきた。

やりたいことをやってきたつもりで30年が経ち、また元の場所へと戻ってきていたような気がしていた、その答えが何となく見つかったような気がしたのだ。

そこで、これから読者のみなさんに私の体験をシェアしたいと思う。その中から共感するものを見つけ、同じように追体験をし、自分なりのアイデンティティー(核となるもの)ややりたいこと(ライフワーク)を見つけ、人生の進路を見つけてほしい。

さて。

前置きはこのくらいにして、私のもっとも得意とする「実小説」(実際に起きたことを違う角度から眺め、小説化することを指すひろ健作のネーミング)を書きながら、一緒に歩んで行こう。

第1章 あらたなる旅立ち

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それは、火曜日の午後のことだった。12月ではあったが、陽光に照らされながら歩いていた僕は、暖かな気持ちでふと、考えた。

やりたいことをやってきたつもりだった。だが、いまひとつ満足できない。胸の奥底でくすぶった想いが、燃焼し切れずにいる。

誰かと思いっ切り語り、誰かと飲んで夢を語らってきた。海外の高級ホテルの高層階のラウンジで、出逢った人と語ってきたが、その夢は消え、いつもおなじみの景色ばかりが目に付くようになった。

マンネリの日々は次第に心身をむしばむ。からだは重たくなり、朝起きられなくなった。

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<このままじゃいけない。何とかしなければ> そう想った。

だがそう想えば想うほど、空回りする。

ここから何とか脱け出したい。そう想い「答え」を知りたくて誰から構わず尋ねてみた。

だが皆同じような返答だ。「人生そういうものよ」「諦めが肝心さ」「私は好きなことやりたいことやれてるわ」・・・・・・etc.  どれも違う。そんなんじゃない。僕が知りたいのはもっとからだの中から湧いてくる何かだ。それがわからないからこんなに悩んでいるんじゃないか!

平静を装ってはいたが、人ごとと想われ正直はらわたが煮えくり返る想いだった。誰か気の利いたことを言ってくれる人はいないのか! 腹が立った。そんなときだった。

かねてから行きつけだった角打ちによくいるじいさんが、こんなことを言ったのだ。

「ひろくん。その顔は何か言いたげじゃな。何じゃね?」
「もう嫌気が差しているんです。みんな気の利いたことを言ってくれないから」

「・・・・・・と言うと?」
「やりたいことがわからないと言うと、『そんなものよ』とか『俺はバイクが好きだね』とか『ワタシはキャンプかな』とか趣味の延長線上みたいな話になるんです。

なんかこうスパっと竹を割ったような斬新なアドバイスがほしいのに、よくわからないアドバイスばっかなんです。だから一体誰に聴いたらいいのやら、で悩んでいるんです」

「ほう。面白い話じゃな。みんな真に受けてくれないという訳じゃな。しかしそれはしかたのないことじゃ。やりたいことなんて日ごろ深くは考えたことないはずだからね」
「ま、まぁそりゃそうですケド・・・・・・。ケドでももう少しくらい気の利いたことを言ってくれてもいいものでしょう? 10代20代ならともかく、30代40代かそれ以上の人たちも大なり小なり同じような返答しかしてくれない。僕にとってそれは嘆かわしくてしかたない。そんなんでいいのかよって想うんです」

「まぁそれはそうだろうね。いい大人が情けないと思うのもムリはなかろう。

しかし大なり小なりそんなものじゃよ。ふつう人はあまりものごとを深く洞察したり考えたりしない。

だからひろくんの想うところの疑問は、しごく当然のことなんじゃよ」
「そんなモンですかね!?」

「そんなものじゃ。どうだねひろくん。ここはひとつ『魔法の宝箱探し』をしてみては?」
「な、なんですか? その『魔法の宝箱探し』とやらは――」

「自分を解放し、夢に近づいていく架け橋を見つける旅のことじゃよ」
「何だか長くてややこしい話ですね」

「まぁね。文章にしたら長ったらしい文になるけどカンタンに言えば、やりたいことを見つけ、なりたい自分になる方法を教えるよ、という話
「でもそんなにカンタンに見つかるモンですかね? やりたいことなりたい自分って」

「うん。それにはちょっとしたコツがいるんだ。聴きたいかい?」
「はいぜひ聴きたいです」

「わかった。じゃ宝箱を開ける心の準備はいいかい?」
「は、はい!」

「じゃ、きみの宝場を開ける方法をこれから教えよう。一緒に付いてきたまえ」

おじいさんはそう言うと、そそくさと外へと出た。そうして行き慣れた道を歩くように、林の奥へと入って行った。

続きはこちら「とらわれの身」

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