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一人になって心新たに


BGM : KILLERS / Mr. Brightside
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日本からロンドンへ遊びに来た友人が今日パリへ向かいました。

パリ行きの電車が出るロンドンの大きな駅まで友人を見送り、その後に一人で歩く道がとても新鮮に感じます。
人と一週間過ごした後に久しぶりに一人になった寂しさもあります。
しかしそれ以上に大きいのは、今一人で見ている世界が、彼女が来る前に一人で見ていた世界と大きく異なっていることです。

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ファッションスタイリストの見習いをしているその友人は、今回初めて日本から出たそうです。
スーパーに売っている花、住宅地の窓から覗くキッチン、八百屋の軒先に広がっている野菜。
彼女は、目の前に広がる新鮮な風景一つ一つにワクワクしていました。

僕は、自分が毎日見ているものにいちいちワクワクしている彼女を見て「何故僕は彼女のようにワクワクしていないんだろう」と疑問に感じます。
僕と彼女は同じものを見ているのに、見ているものが全然違う。

「羨ましいな」と反射的に感じてしまうと共に「ふざけるな、僕だって誰よりもワクワクして生きたいよ」という静かな炎が体の奥からこみ上げて来ます。

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彼女は僕らがルームシェアしている部屋に一週間滞在していましたが、常に一緒に行動していたわけではありません。
彼女が一人で古着屋やマーケットに出かけている間、僕も負けじと今まで行きたいと思って行っていなかったカフェやレコードショップに一人出かけました。
すると気付いたのは、今までどれだけ自分が自分の世界を狭めていたのかということ。

外に出ると僕の知らない素晴らしい世界がこれでもかってくらい広がっていました。
「なんだ!わくわくできることは沢山あるじゃないか!!」

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僕の取得したビザは僕に24ヶ月イギリスに滞在することを許してくれます。

僕がモントリオールにいたのは20ヶ月。
その20ヶ月でさえ沢山のことがあり、僕の生活の中で大きな区切りになりました。
24ヶ月はそれより更に長い。
ぼーっとしていると永遠のように感じてしまうけど、決して永遠じゃない。必ず終わりが来ます。

長い分難しいけれど、期限は現実に存在しているのだからきちんと終わりを意識しなくちゃ。
僕はここでプランを立て直す必要性を感じました。

そのために、まず考え直したのが
・義務のようにやっていることを止めよう
・やりたいことをやろう
・欲しいものを買おう
・読みたいものを読もう

そして何よりも大切なのが
・節約家からの脱却

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僕は節約という面に対してとても自信があります。
去年一年日本で仕事をしながらこのイギリスへの渡航費を貯金しました。

10ヶ月の仕事と、CD を売ったりして作ったお金は 140万円。
行きたいライブを我慢はしていないし、聞きたい CD も我慢せずに買ってこの金額を工面しています。

ロンドンに来ても強い節約の熱は健在で、現在、僕の月の予算は£600、約10万円です。
相場から考えてこれは多分、激安。
その分欲しいものや行きたい場所を我慢しています。
でも、これは僕の "特技" だから続けようと思っていました。

そんな中、友人の彼女が本当に良いと思ったものを買って嬉しそうにしているのを見てまた僕は「羨ましいな」って思ってしまった。

「あれ、僕だってできるんじゃないか? 」

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僕は昨日レコードショップで一冊の本を買いました。
金額は £10、約1,600円。

Glasgow で寄った古着屋で、前から欲しかった長丈のコートを買いました。
£30、約5,000円。

こんな金額の買い物でさえ僕はかなり迷ってしまいます。
「まだ読み終わっていない本があるし」とか「今ある服で冬は越せるし」と思ってしまう。

しかし、僕は真っ直ぐに自覚しています。
僕の節約家という性格は完全に貧乏性の域に達していて、そんな僕の性格は様々な学びのチャンスや出会いのチャンスを逃しているということを。

お金を失うのが何故怖いんだ。
無くなれば働けば良いんだ。

そして迷った末にレジに持って行った一冊の本、一着のコート。
それを買った時の僕はただ欲しかったものを手に入れただけでなく、自分の枠を超えた気分で嬉しくなっていました。

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僕はこれを機に、この一週間で目前の欲しいものをいくつか買うことを目標とします。
1. ターンテーブル
2. スピーカー
3. アコースティックギター

絶好なことに、今週の金曜日、イギリスは "Black Friday" という国中で物が安くなるセールの期間に入ります。
僕の認識では、欧米ではこの "Black Friday" とクリスマス直後の "Boxing Day" の二つの期間が年間で商品の価格が一番安くなる時期です。

このタイミングを逃す機はない。

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そして、買い物以外のこの一週間の目標。
・仕事のApply
・一日の終わりに1時間でブログ記事を書き更新

一週間色々なお店を回ることによって「ここで働きたい」と思えるところに沢山出会えました。
レコードショップに置いてあるフリーマガジン、ライブイベントを開催するカフェ、インディーレコード会社。
どれも ここでしかできないこと / 今しかできないこと ばかりです。
先日 All Tomorrow's Parties に送った履歴書もやり取りさせてもらっていますが、正直待ってばかりいられなくなって来ました。
また動き出します。

そして、一ヶ月後 ( 31DEC ) までの目標
・新しい部屋探し
・仕事の開始
・家族へクリスマスカードを送る

レコードショップを回っている間に「このエリアに住みたい」と思える場所に出会えました。
僕の今住んでいる部屋は最短3ヶ月住まないと違約金が発生します。
「いつがそのボーダーなのか」と計算してみると、どうやらぴったり2018年の1月1日のよう。

これはまたキリが良い、ということで年内に新しい生活をスタートさせることが僕の目標です。

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僕はこの記事を友人を見送った帰り道に書いています。
書いている場所は昨日歩いていてたまたま「ここ良いな」って見つけた café。

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Café : Look mum no hands!
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ロンドンで行きたい場所もカフェも、沢山あります。
僕のグーグルマップは "Favourite" と "Starred places" と " Want to go" のアイコンが刺さった場所だらけで超カラフル。
一つ一つきちんと行かないと行ききれない。

そして、このカフェに来る前にアコースティックギターの試奏をしてきました。
店員さんと相談し、いくつかのギターを試奏させてもらい、買おうというアコースティックギターも目星を付けています。

さぁ、簡単なことも難しいことも。一つ一つ行動にうつしていこう。

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この一週間でひたすら聞いたのは、Glasgow で偶然出会った KILLERS の曲でした。

本屋へ寄っている友人を、僕は近くのカフェでバタースコッチラテを飲んで待っていました。
その時にこの KILLERS の Mr. Brightside が流れていて、他のお客さんがサビの歌詞を口ずさんでいたんです。
お客さんの口ずさむメロディを「あ、凄くカッコ良いな」と思い、それからずっと聞いています。

サビの歌詞は文章で見ると特に何も感じないのだけれど、単語がメロディに乗ると途端にその言葉が美しく聞こえるから不思議です。
今日も僕は友人を見送ってからずっとこの曲をリピート再生しながら歩いています。

別れる時に「頑張ってね」と心から言い合えることが本当に素敵だと感じました。

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明日の予定
8:00 起床 ヨガ
9:00 朝食
10:00 外出
11:00 Apply する場所の情報を再度確認 / Resumé の見直し

18:00 帰宅
19:00 夕食
20:00 ブログ
21:00 自由時間
23:00 就寝
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