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日米の成長力格差⑯:Googleの社員教育に学ぼうよ⁉

さて今回は、GAFAの一角、Googleの教育について見ていくことにしましょう。終身雇用を前提とした日本の社員教育とは違う、ジョブ型雇用で集まった社員がどのように生産性高く働けるようにGoogleは教育を行っているのか、一緒に見ていきましょう。


✅Google re:Work


Googleのre:Workをご存知でしょうか? 

re:は、ラテン語で「何々について」の意味ですから「仕事について」とでも日本語では訳すのでしょうが、ここではリワークと呼びましょう。

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Googleは、「働き方」に関しての研究に熱心で、物凄くお金を掛けて研究しています。

その結果を、自社の従業員教育に活かすだけでなく、こうやっておっちゃんでも簡単にアクセスできるように情報を公開してくれていて、皆で良くていきましょうと呼びかけています。

Googleは、2002年にすべてのマネジャー(管理職)を廃止して、管理職のいない組織にする「実験」を行い、見事に失敗しました。

それでも懲りずに2008年には、調査チームがマネージャーは重要な存在ではないということを証明しようと試みましたが、逆にマネジャーは、きわめて重要な存在だと証明する結果になりました。

Googleは、リワークに次のように書いています。

わたしたちは、人々がより幸せで、健康で、より効率的に働けるように、働き方を再設計できると考えています。

しかし、そのためには、組織が従業員を第一に考え、信頼し、お互いを尊重するとともに、人事に関わる意思決定をデータを活用しながら行う必要があります。

リワークを読めば全ての答えがあるというわけではありません。

しかし、Googleリワークチームとして、こうして情報を共有することで、同じような課題に取り組みたいと考える組織が増えることを願っています。

✅re:Workの8つのテーマ⁉

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ここ👆にリワークの8つのテーマを示しました。
イノベーション
チーム
マネジャー
偏見の排除
ピープルアナリティクス
学習と能力開発
採用
目標の設定


Googleは、これらの研究成果を活かした従業員教育を実施したからといって、直ぐに四半期業績が向上するとは考えていません。

情報を開示していることからも分かるように、まさに米百俵の精神なのだと思います。

元GPIF理事の水野さんが、ESG投資が目指しているのは「六方よし」だと言っておられました。

ESGとは、Eが環境、Sが社会、Gがガバナンスのことで、企業に収益だけでなく環境や社会課題解決に貢献するように求める投資家の尺度です。

六方よしとは、近江商人の三方よし「売り手よし、買い手よし、世間よし」に「株主よし」「従業員よし」「環境よし」を加えて六方よしです。

Googleが実行していることも、自社だけがよければいいという考え方ではなく「六方よし」の精神があると思うのです。

ここに示した8つのテーマには、いくつも学校教育で児童にも学んでほしいテーマが書いてあると思いませんか?

是非、学校の生徒にも読んでもらいたいリワークです。

✅目指せ日本発のリワーク


松下幸之助さんが、現代に生きていたのなら「日本発のリワーク」をきっと考えておられたのではないでしょうか?

GDP成長格差だけでなく、従業員の幸せを考えた「働き方」の研究や人材教育でも事実を淡々とみていくと、アメリカに対して随分と分が悪いですよね。 

でも、このコロナ禍で、多くの人が「日本は遅れているぞ」と気が付いたのですから、きっと変わっていくとおっちゃんは信じています。


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