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気候変動問題の盲点⑩:こんなに森林減少は深刻⁉~世界に何本の木が生えているか知ってますか?~

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✅地球上の樹木数を数えた先生がいる

チューリッヒ工科大学のトーマス・クロウサー教授らの研究チームは、何とGoogle Earthの8万枚にものぼる高画質衛星写真をもとに、地球上の陸地から農村や都市部、作物の栽培などに利用された地域を除外し、AIを用いて土壌・地形・気候といった要因を組み合わせて、植林可能な土地が17億ヘクタール、全陸地の11%あることを発見したそうです。

これはアメリカと中国を合わせた面積に匹敵しており、地球上には人々の想像以上に樹木を植える余地があるそうです。

世界中にある植林可能な空き地に木を植えるとすると、1兆2000億本の植林が可能だそうです。

現在、地球上の陸地の30%、約40億ヘクタールが森林です。

トーマスクロウサー教授が、2015年に発表した論文「Mapping tree density at a global scale」によれば、この森林には約3兆4百億本の樹木が存在しています。

そして、毎年の森林減少で100億本の樹木が減少していて、このペースで森林減少が止まらなければ、単純計算で2320年に地球上から森林が消滅してしまいます。

かといって、何十億年もかけて地球が育んできた、3兆本の樹木の約4割に相当する1兆2千億本の植林が、数十年くらいで完結できるものではありません。ましてや、寄付やボランティアで実現できる規模ではありません。

仮に全ての空き地に植林できた場合、「植えられた樹木の二酸化炭素吸収量は、世界中で人為的に排出される二酸化炭素を上回り、それだけの量の炭素を毎年吸収してくれる」というのがクロウサー教授の主張です。

✅植林に資金が向かうためには?

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1兆2千億本と聞いても規模感が分かりません。

17億ヘクタールに1兆2千億本の植林ですから、1ヘクタール当り700本の樹木を植林する計算です。

せめて、森林減少をとめるために、毎年余分に100億本の植林を増やそうと世界で協力するための面積は14,300,000ヘクタール。

とんでもない面積です。

日本全体の植林面積が約1千万ヘクタールですから、そのとんでもない規模が分かると思います。

クロウサー教授の言う1兆2千億本は横において、まずは、森林減少を止めるための植林をしようと思っても、日本の人工林面積を上回る植林が必要だということです。

そんなレベルの植林を善意の寄付だけで持続できるハズがありません。
では、どうしたらいいのでしょうか?

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