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「残業45時間」は多いor少ない?働き方改革でも残念な企業のブラック慣習。


求人企業の募集要項をチェックする日々が続いている。しかし、だんだんと分からなくなってしまった。働き方について、である。

「残業は社員平均月45時間以内です!ライフワークバランスをとりながら働ける環境です♪」

いや、ドヤ顔で(見てないけど)そんなこと書かれても…。

その残業時間って、少ないのか? 世間的にみたら、結構なブラック企業じゃないかなあ?


とはいえ、私が今希望しているマスコミ・出版業界では、長時間残業は当たり前の世界だ。締め切り前、入稿前といえば、言わずもがな。編集に関わる人間は一様に緊迫した雰囲気で、声をかけるのも憚られる雰囲気だ。寝袋常備して、入稿直前は泊まり込むのが定番のデザイナーもいた。

私自身も、何度徹夜したり、冷や汗をかき、胃の縮む思いをしたことだろうか。不器用で子供のいる私には、健康を保ちながら、家庭生活と同時にこの仕事を上手く回していけない。そう思うからこそ、ここまでフリーランスという立場で仕事以外の生活とのバランスを取りながら続けてきた。


「残業時間を見込んだ月給です」

これもどういう意味だろうか? まず、言わせてもらえば、残業代とは「月給」ではない。そのまま読めば、日本語として破綻している。

「正社員・契約社員であれば、当たり前にこのぐらいの残業はできるよね?というか、お前もやってくれよ!」という強制的な誓約、踏み絵のような、企業の本音メッセージが透けて見えてくる。

かなり多くの企業が、派遣社員やアルバイトにまで、暗に残業を強要しているわけだが、ワークライフバランスが叫ばれるこの時代にあって(しかもコロナで世間は在宅ワーク、オンライン化進んだというのに)企業倫理の在り方として、どうなんだろうか? これっぽちの待遇(報酬・諸条件)で図々しいよなあ…と思うのは、私の性格か脳みそがおかしいからではないだろう。(たぶん)


多くの企業の求人票を見ているうちに、少し迷いが生じてきてしまった。

やりがいある仕事をして、スキルアップするには正社員になるしかないだろうと思っていたが、やはり、それを得るには、他の大事な物を手放すしか道は無いのだろうか。

仕事の対価として、やりがいと、それに見合った収入も手に入れたいと考えていたけれど、これまで通りフリーランスで続けるほうが良いのだろうか。

49歳主婦。ここに来てちょっと悩んでいる。



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