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「ダメ」を探しに行くレビュー侍とその中毒性


グルメの同僚がいる。
オフィスの近辺はもちろん、彼は今まで行ったことのあるお店でどこが美味しかったとか、この辺で〇〇系を食べたいならあそこがおすすめだよとか、美味しいものをよく知っているので、知らないところに行くときには彼に「このあたりでいい店知ってる?」と聞く人も多い。


先日、その彼と一緒にランチに出た時のこと。
なんか今日は行ったことない店に行きたいよねと言って駅前を歩きながら、何が食べたい?なんて話をしていた。
彼は道すがらお店が目に入ると携帯を取り出し、食べログなどをチェックする。

「あ〜ここ、太麺かぁ。しかも4以下か…。」

彼はレビューを見てこの店は違うと思ったらしかった。
その日は結局目新しいお店は見つからず、いつもの定食屋に入ったのだが、食事中も彼のお店のレビュー談義は続いていた。

「ここは味はよかったんだけど、なんか前より量が少なくなった気がするんだよね」とか「この前、レビューで4.2くらいついてて期待していったところが全然おいしくなくてがっかりだった」とか「店構え的に気になってるんだけど書いてあった口コミが微妙だったから入らなかった」とか。


私もお店を探したりするのにマップを使ったり、どんなメニューがあるかなと写真や情報を見たりすることはもちろんあるのだが、私は今までそんなにレビューを見るというのをしたことはなかった。
でも、彼曰く食べログの評価はなかなか信用できるのだという。

正直自分の味覚がそこまでグルメだとも思っていないし、すごく辛いものが好きだったりパセリがこの世で一番美味しい食べ物だと思っている私は、世の皆様とばっちり同じものを美味しいと思う味覚の持ち主かというところに少し疑問があるので、あまりレビューを気にしていないというのもある。

もう1つ、私がレビューをそんなに見ない理由としては、全てがそうではないが、その文言、コメントの口調(文調?)があまり好きになれないのだ。

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