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【風呂酒日和115-2】 飛鷹(ひだか)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


それにしてもこのへん、東京なのに結構地方都市感があるな…。
深大湯を出た私はてくてく歩きながらそんなことを思う。

深大湯にも駐車場があったしみんな車社会で動いてるって感じ。ということは、これはちょっとピンチだぞ。なぜなら車で動くのが基本のエリアや通りでは居酒屋さんがなかなか見つからないのだ。

しかもサウナにゆっくり入ってしまったのですでに結構いい時間。
うーん困ったな。いっそもうバスで三鷹駅まで行ってしまって駅周辺で探そうか。それかレンタルチャリで駅までぴゅーっと行ってしまうというのもありかも。


そう思いつつもぺけぺけと歩きながらかろうじて赤い点がついていたお店に近寄ってみるも今日はお休みっぽい。
しばらく歩いてもう一箇所気になってたところも見てみる。
お、やっているっぽい。ちらりと扉ごしに覗いてみるとお客さんもいる。それなのに、ただの通行人のようにお店をスルーしてしまった私。なんとなく怖気付いて入れなかった。

まずい、まずいぞ。これはたまーに現れるどこでもない気がしちゃってどこにも入れなくなる現象だ。雨も再び降り出したというのにあてもなくひたすら歩き続け、結局駅の近くまで歩いてきてしまった。
バスに乗ろうかチャリに乗ろうか、ここはなんか違う気がするとか、もちゃもちゃしてるからこういうことになるのだ。


散々うだうだと考えながら歩いてきたくせに最終的に駅前の方に来ても「ん〜なんかここでもなぁーい」を2.3軒繰り返し、もう多分ラストオーダーなどを考えると決めなきゃということでお店を決める。
ここだ、ここにしよう。

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