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企画の教科書 #6 アイディアが溢れ出てくる企画のさまざまな発想方法

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さまざまな発想技法


 発想法や創造技法と呼ばれるものは、数え切れないほど存在し、一説によると、世界には、300種以上あるとさえ言われています。下記は、代表的な技法です。

①発散技法

 発散思考を用いて、事実やアイディアを出す方法です。発散思考とは、物事の辻褄が合っていようが合っていまいが、にこだわらずに、様々な視点から答えを考え出そうとする思考です。ある課題が存在していたとき、関連性がありそうな情報・知識を広くできるだけ多く想起する思考で、「根拠はないけど何か気になる」程度の不明確な関連性をもつ情報・知識を集めることが重要とされています。

②自由連想(思いつくままに自由に発想する方法)

  1. ブレインストーミング法(ブレーンストーミング法)

  2. ブレインライテイング法(ブレーンライティング法)

③強制連想(各種ヒントを強制的に結び付けて発想する方法)

  1. 欠点列挙法
     欠点を列挙し、解決法を発想する方法です。最初にテーマを決定し、そのテーマの欠点や欠陥を解決したときのことを考え、その後にそれを実現するアイディアを考えます。

  2. 希望点列挙法
     欠点列挙法は欠点から責めますが、希望点列挙法は「こうなったら良い」「こうなってほしい」と考えてから、それを実現するためのアイディアを出します。

  3. チェックリスト法
     ブレインストーミングの生みの親、アレックス・F・オズボーンが考案した発想法で、準備したチェックリストに沿って考え、アイデアを発想する方法です。オズボーンのチェックリストは以下の9つがあります。

    1. 転用できないか?

    2. 応用できないか?

    3. 変更できないか?(意味合い・色・形・音・動き等・・・)

    4. 拡大できないか?

    5. 縮小できないか?

    6. 代用できないか?

    7. 再利用できないか?

    8. 逆転できないか?(上下左右、前後、順番等・・・)

    9. 結合できないか?(ミックス、組み合わせ)

  4. 5W1H/5W2H法
     いつ(When)
     どこで(Where)
     だれが(Who)
     なにを(What)
     なぜ(Why)
     どのように(How)
     +いくらで(How Much)

     例:
     来年までに
     都内で
     営業部が
     新サービスを・・・どのような?→別発想法
     売上げUPのために
     斬新な方法で・・・どのような?→別発想法
     これまでにない低価格で提供する。

  5. 属性列挙法
     テーマの特性を分析してアイディアを出す発想法で、アメリカ・ネブラスカ大学のR.P.クロフォードが考案した発想法です。テーマの属性を、名詞的属性、形容詞的属性、動詞的属性に分類して列挙、属性の3つの区分を検討、追加、修正をして、テーマの改善につながるものを導きだします。

④類比連想(テーマの本質に似たものをヒントとして発想する)

 NM法:うまくいっている成功例(自然界が望ましい)を参考にすること。

⑤収束技法

 発散思考で出した事実やアイディアをまとめあげる技法

⑥空間技法

※データを既存の分類にまとめたり、類以のデータを集めて新分野をつくってまとめたもの

 KJ法

⑦系列型法(原因・結果や時間の流れなどを系統的にまとめる方法)

  1. 特性要因図

  2. 関連樹木法

発想サポートチェックリスト

(1)対比発想のチェックリスト

① □ 物理的に考える ←→ □ 心理的に考える
② □ 肯定的に考える ←→ □ 否定的に考える
③ □ 直接的に考える ←→ □ 間接的に考える
④ □ 形式的に考える ←→ □ 実質的に考える
⑤ □ 合理的に考える ←→ □ 情緒的に考える
⑥ □ 全体的に考える ←→ □ 部分的に考える
⑦ □ 内(因)的に考える ←→ □ 外(因)的に考える
⑧ □ 強制的に考える ←→ □ 誘導的に考える
⑨ □ 接近的に考える ←→ □ 回避的に考える
⑩ □ 促進的に考える ←→ □ 抑制的に考える

相反する視点から複眼的に発想してみる

(2)変化発想の為のチェックリスト

 1 □大きさを変えてみる
 2 □色・形を変えてみる
 3 □素材、材料を変えてみる
 4 □器を変えてみる
 5 □中身を変えてみる
 6 □目的を変えてみる
 7 □使い道を変えてみる
 8 □機能を変えてみる
 9 □意味を変えてみる
10 □視点を変えてみる
11 □方法を変えてみる
12 □条件、前提を変えてみる
13 □構成内容を変えてみる
14 □対象となるヒ卜を変えてみる
15 □主体、客体を変えてみる
16 口立場を変えてみる
17 □気分を変えてみる
18 □場所を変えてみる
19 □位置を変えてみる
20 □ルートを変えてみる

「もっと大きくしたり、もっと小さくしたり、もっと強くしたら、何か他の成分を加えたら、何か新しいものが出来上がっている」というように発想していきます。

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