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子どもの知能と環境について

子どもの学力が不安なんです、とお悩みの保護者が多くいます。放デイでは学習支援がどんどん増えています。宿題への支援を求めて放デイを探す人がいるほどです。

個別の部屋で宿題に取り組み、
なるべく気が散らない環境の中で取り組むために
故意に職員がつかなかったりする場合もあります。

個室に入ると逆に落ち着かないため、見守りが必要な子もいます。

正座でないと集中できないという子もいました。

私は高校受験の際に夜の12時までが学習時間と決めていました。
それ以降はどうしても集中できずやってもあまり身にならないことが多かったのです。(視聴したいラジオ・テレビがあったりという理由もありましたが)
人それぞれ集中できる環境は異なります。

また宿題をやる時間だけでなく
認知力や日頃の過ごし方・宿題前の感情や情緒面も関係ありますし、
子どもですからそれが大人よりも表に出やすいために
うちの子は他の子に比べて集中に欠けるのでは?と心配する方も多いのではと思います。

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このような場合に相談支援ではどのように答えていたか

知能構造論の著者ギルフォード博士という方がおっしゃっている中で
子どもの知能を伸ばすためには3つの重要なことがあるとあります。

1.子どもに好きなことを熱中させる
2.夫婦仲を仲良くする
3.家族の心のふれあいを大切にする

というものです。

母子家庭、父子家庭の条件には合っていないのではないか?と思う方もいると思いますが、母性と父性は1人で担うことも可能ではあります。しかし、担い方にポイントがあります。

児童精神科の佐々木正美先生がそれについてよくお話しされていました。

母性とは「無条件の保護」=やさしさ
父性とは「条件つきの愛情」=厳しさ
 
子どもにとっては、ありのままのその子を受け入れ、認め、そして絶対的なやすらぎを与える力が母性です。保護してくれる存在ですね。
 
これに対して、父性とは、これはしてはいけない、こうしなければならないというルールやマナーを教える力です。 つまり、しつけというのは父性の部分でしているものなのです。
 
母性はなんでも許してしまいますが、父性は許されないことを示し、制限する。いずれにしても、両方をバランスよく受け取りながら、人は成長し、人格を形成していくのです。
母性的なものと父性的なものというのは、男性女性に関係なく、だれもがもっているものだということです。女性のなかに父性はありますし、男性のなかにも母性はあります。

2の項目で大切なのは家庭が子どもにとっても安らぎの場所になっているということをおっしゃりたいのだと思います。

学習支援や塾などでも、担当以外の職員と連携してもらい母性と父性を持ってもらう必要があると思うと職員の関係の良さも影響するのだと思います。

職員の連携で役割が分担され、ある問題に対し指摘をする職員、指摘されたことへの気持ちを共感する職員と
どちらにも深入りしない職員と
夫婦や兄弟のような大人の環境の中で遊びをすることで
安心してそれぞれ場所を行き来し気持ちを切り替えることが出来ています。

この土台の中であとは学ぶことを好きになってもらうこと!
やりなさいやりなさい!だと子どもも大人もやりたいくないですね。

どうしたら文字に興味を持って文字を書きたいと思うかな?
どうしたら数字に興味を持って数を数えるようになるかな?

「好き」というものが子どもを伸ばす大きな力になると思うと、もっとコモドを好きになってもらいたいなと思うばかりです。
大事なことは本当に単純でシンプル。
でもそれが難しい・・・私もまだまだあまちゃんです。


お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。