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【エッセイ】私にとって「詩」とは

いつから詩を書いているのだろうと
思い返してみると
たぶん中学生の頃からだと思う。

悩み苦しむ心に
静かに問い続ける日々

漠然としたそのつらい気持ちを
見つめ続けると
その気持ちが
ある時ふっと浮き上がってくる

明確になった気持ちを言葉で現し
心から外の世界へ取り出す

それを繰り返していくと
心が言葉になり
言葉がやがて一つの詩になってゆく

書き終えた詩を読んでいくと
今の自分の心がはっきりとしてくる

ならばどうすればいいのかと
自問自答を繰り返す

また一つ一つ浮き上がった気持ちに
言葉をつけ
言葉を紡いで詩となってゆく

漠然とした気持ちを見つめ 明確にし、
自問自答を繰り返していくと
この道をどう歩むべきなのかが
はっきりとしてくる

私にとって 「詩」とは
自分の心を知る術でもあり

どのように生きていくかを
明確にする術でもある

だから
私の詩には飾りっ気もないし
難しいものはなにもない

ただ 心から浮かび上がってきたものを
すくいあげ 紡いでいる

私を生きることは
心を紡ぐこと

生きることと 「詩」は
けして離れえぬものだと
あらためて感じました

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