見出し画像

働き方改革=残業をしない ではない

さて、土曜日。
金曜も仕事はたくさん残っていたが、国の施策には良くも悪くもペコペコ従う弊社のお偉いさんのおかげで定時退社である。全くアホらしい。



何言ってんの!羨ましい!めっちゃ良い会社じゃん!



そう思った人も少なくないのを推察する。
もちろん、そう思う人もそう思うので正解と筆者は考える。

なぜなら、働き方改革の本質は「それぞれが、良い環境で働いている!と思える働き方をすること。」と、筆者は捉えているからだ。


考え方も人それぞれ、働き方も人それぞれ。
コミュニケーションを取るのが好きではない人はテレワークで良いだろうし、ガツガツ働きたい!と思う人は終電ギリギリまで毎日働かせてあげられる会社になること。それがあるべき姿と考えている。

そう考える上で、仕事がバンバン入ってきている上にガツガツ働きたい筆者にとって定時に帰らせられるのはとてもフラストレーションが溜まるものだ。


上のは若干感情的に書いてしまっているが、そもそも変化が早い業界で、有難いことに日々新しい案件が入ってくる。
そんな中であるにも関わらず、国のやり方に従うんだ!早く帰宅しろ!と言うのはとても合理的ではないと思うのだが、これは普通ではないのだろうか。
IT業界にいながら合理的に物事が判断できていない弊社のお偉いさん(笑)にとても腹が立つものだ。


まあ、ここまでは自論と愚痴。
では、国が考える働き方改革の目指すものとは何か。見ていきたい。


国が掲げている働き方改革で目指すものは「生産性向上と働き方の多様化」であった。そのために労働時間を短くしているというのだ。


なるほど。目指すものはとても良いものではある。では、それを労働時間短縮で実現できるのがキモだ。


まず、生産性向上という点。


考えてみて欲しい。毎日22時まで残っていた人が、急に定時で帰れ!と言われたとして、生産性が向上されるか。そんな訳がなかろう。短くすれば労働生産性が上がるのであれば、毎日1時間勤務で良い。出来ないから残業をしているのだ。


生産性向上をさせるためには労働時間を短くすることでは簡単に解決できない。社内システムであったり、社内制度を改善させて無駄な業務や時間を削減させない限り、簡単に生産性はあげられるものではない。

人の考え方や働き方は、制度やシステム等が変わらない限り簡単に変化はしない。人が変化するために努力してくれることを期待する国のやり方では生産性向上は確実にしない。


また、若者視点だけに絞ると、今の年寄共は自分が若かった頃のことを忘れてしまったのか。と感じる。

仕事ができないから遅くまで残業をし、出来が悪いから怒られていたのを忘れてしまっているのか。忘れていないのだとしたら、何故急に今の若者が、昔の若者が何十時間もかけて覚えていた作業を急激に効率的になって、終わらせられると思っているのか。
仕事内容のイロハやお作法も分からないのだから効率的になるわけもないし定時で終わる訳がないだろう。色々と矛盾しているし、作業をしないと成長も出来ないし、逆に若者の労働生産性を下げているとしか思えない。




2つ目。働き方の多様化。


では、今まで22時まで残って作業をしていた若者が定時に帰ることで働き方の多様化が実現できるか。繋がる訳がないだろう。


国は若者がどれだけ苦しいか分かっていない。税金がどんどん重くなり、実質賃金は下がるばかりだけでなく、上司は飲みに連れ回してくるのに、タクシー代どころか、飲み代すらもほぼ同額を請求してくる。自分達が若い頃は上司にタクシー代も飲み会代も払ってもらっていたくせに甲斐性のない奴らばかりだ。

そんな中で残業も出来なくなったらどうだ。次のアクションをするためにはお金がかかる。お金は働かないと手に入らない。つまり、定時で上がっても何もできないから変わりっこないのだ。


定時に上がったら毎月2〜3万とか入れてくれるなら、新しい環境に挑戦するために、音楽を始めたり、勉強のためにオンラインサロンを登録したりするが、そんなことも出来ないのだ。
ただ単に生活が苦しくなって終了である。


そんな「働き方改革の目指すもの」の最後の締めはこうだ。


働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。


本当にやめてくれ。お前らのせいで、定時で帰らなくいけなくなり、仕事のスケジュールがただ単に間延びし、顧客満足度が下がるだけでなく、残業も出来ずに生活が苦しくなっている。


よりよい将来どころか、どんどん真っ暗にしていく。せめて残業くらいはさせてくれと思う。残業してお金を貯めて今の環境から抜け出す資金を貯めさせてくれ。

頼むぞ本当に。








最後までお読み頂きありがとうございます。 思わず共感したくなるようなコンテンツを作成し続けるために、皆様の力が必要不可欠です。 よろしくお願いいたします。