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書評・本の感想

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読んだ本の感想です
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#書評

【書評】同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?

【書評】同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?

Amazonのプライム会員特典「プライムリーディング」で読んだこちらの本。
『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』
こちら、ぼくが普段から感じていることを上手く表現してくれていてとても参考になったので紹介します。

著者情報学びの3つのタイプ学びには3つのタイプがあるといいます。

タイプ1の子は授業を受けていても頭を働かせず、受動的に黒板の文字を書き写すだけ。先生の言葉は基本的に右から左へ受

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【書評】車輪の下

【書評】車輪の下

ヘルマン・ヘッセの代表作『車輪の下』を読みました。
「えっ? 上巻から先に読みなよ」とかいうギャグは置いておこう。
『車輪(上)』『車輪(下)』の上下巻ではないです。

ざっとあらすじ1章
主人公は村いちばんの賢い少年ハンス・ギーベンラート。
頭痛持ちだが優秀で、神学校への入学試験を2位の成績で通過。

2章
神学校への入学までのつかの間の休み。本当は釣りを愛する自然児だという描写がなされる。

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【書評】ドリルを売るには穴を売れ

【書評】ドリルを売るには穴を売れ

最近マーケティングの本が面白くていろいろ読み漁っています。
今回読んだのはこちら
『ドリルを売るには穴を売れ』佐藤義典・著。
初版は奥付によると2007年1月10日。やや古い本ではありますがマーケティングの本質をとらえていて、今読んでもためになる本だと思います。

著者の紹介本書の構成■序章 ”マーケティング”脳を鍛える
◆サブストーリー プロローグ 宣告
■第一章 あなたは何を売っているのかーー

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【書評】女子大生、オナホを売る。

【書評】女子大生、オナホを売る。

日本一買いにくいタイトルのビジネス書タイトルからもう尖ってますね。
「女子大生」だけでも結構挑発的なのに(?)オナホ売ってるんですもん。
でもその中身は結構ガチなマーケティング術が書かれてました。

著書紹介本書の目次著者の異常な行動力まず神山理子(リコピン)さんの行動力がやばい。
学校の駐車場で七輪で鮭を焼いて停学になり、自宅謹慎処分をきっかけに家の中のものを片っ端からメルカリで売って、得るもの

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【書評】それ、数学で証明できます。

【書評】それ、数学で証明できます。

数学が好きです。
得意かどうかでいうと苦手な方ですが、数学は底知れぬ面白さを持っています。おそるおそる近づいてみては難しさに打ちのめされつつ、少しずつその深淵に触れていくような奇妙な楽しさがあります。

ただただ受験勉強のためのテクニックを詰め込むだけというのは非常にもったいないと常日頃感じているのです。

今回読んだのはyoutubeでは「ナゾトキラボ」というチャンネル名で謎解きや数学の動画を投

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【書評】言語沼 (ゆる言語学ラジオ)

【書評】言語沼 (ゆる言語学ラジオ)

ぼくはわりと語学に興味がある方で、大学の時専攻を決める段階で結構最後まで言語学ゼミに進むか迷ったりしてました。

語句を覚える時も「この言葉の語源は何だろうか?」ということを記憶のとっかかりとして覚えてます。(例:ストア派ってストイックの語源なのか。だから禁欲主義なんだな)

で、この本はその言語の魅力にどっぷりとハマった人による対話篇です。

著者のお二人語り手は言語オタクの水野大貴さん。
小学

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【書評】これを知らずに塾には通うな!/今井宏

【書評】これを知らずに塾には通うな!/今井宏

2,009年刊行の干支一回りほど前の本なのですが、再読していろいろとうなずけるところが多かったので備忘録としての意図もかねて書評を残しておく。

著者について東進ハイスクールをはじめとした大手予備校を渡り歩き、英語科の講師を長年務めてきた超人気講師。
英語指導の腕はもちろんのこと雑談力も非常に高い。
本書にはその慧眼がこれでもかと詰め込まれている。

本書の構成入門編、初級編、中級編、上級編と章立

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【書評】がんばらない戦略

【書評】がんばらない戦略

今回読んだ本は『がんばらない戦略 99%のムダな努力を捨てて、大切な1%に集中する方法』著・川下和彦 たむらようこ /株式会社アスコム

タイトルの通り、「がんばらない」という思考にシフトして生活のクオリティを上げていこうよ、という趣旨の本です。
普通のライフハック本などとは構成が違い、物語形式になっているのが特徴です。

あらすじ架空の国、ガンバール国とガンバラン王国が舞台であり、主人公のミサキ

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【書評】『さいはての彼女』原田マハ

【書評】『さいはての彼女』原田マハ

旅はお好きですか?
普段はそうでもなくてもあるときふと旅に出たくなる時ってありませんか?

原田マハさんの『さいはての彼女』は旅をテーマにした4つの短編をまとめた本です。

どの話も主人公は女性で、仕事に生きるキャリアウーマンだったり、未亡人だったり、どこか疲れていたり傷を負っている人たち。
彼女たちが旅の果てに何を見て何に気付くのかがテーマです。

さいはての彼女最初の短編が表題作であるこちら。

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【書評】絶望名人カフカの人生論【絶望した!】

【書評】絶望名人カフカの人生論【絶望した!】

絶望名人カフカの人生論/フランツ・カフカ 編訳=頭木弘樹

カフカと言えば代表作『変身』が有名。

読んだことのない人でももしかすると、主人公がいきなり虫に変わってしまうというショッキングなあらすじを知っているかもしれません。
出典に明記したとおり青空文庫でも読めますし、新潮文庫版も書店でよく見かけます。
だいぶ薄い本なので夏休みの読書感想文には持ってこい……と思いきや、なかなかにヘビーな内容、そ

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【書評】あやうく一生懸命生きるところだった

【書評】あやうく一生懸命生きるところだった

あやうく一生懸命生きるところだった/ハ・ワン=文・イラスト 岡崎暢子=訳

今回はこちらの本を書評します。

一生懸命生きてきた結果……イラストレーターのかたわら会社勤めのダブルワーク。
生きるために一生懸命。そんな人生に40歳目前になって、見切りをつけた? 嫌気がさした? 魔が差した? とにかく会社に辞表を提出してしまった著者。
会社が嫌いになったわけでも、イラストの仕事一本に集中したかったわけ

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【書評】直感を裏切る数学

【書評】直感を裏切る数学

【問題】
生徒40人のクラスがある。この40人の中に誕生日が全く一緒の生徒が少なくとも1組以上いる確率は何%か?

突然のクエスチョン。学生の方は自分のクラスを考えてみて、卒業して久しい方は、青春時代の甘酸っぱい記憶とともにクラスメイト達を思い出して浸ってみましょう。ほどほどにね。
……同じ誕生日の人、いました?

確率的には

さて、双子などの特殊な例を考えないとすると、同じ誕生日の二人が存在す

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