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作ったものの紹介。
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#Tシャツデザイン

【work】 フリルとドレープのTシャツ

【work】 フリルとドレープのTシャツ

僕は服飾専門学校に通っていたんだけど、それよりずっと前の小学生の頃から布と針を使って縫い物をするのが好きでした。 今回は、過去作品から布をモチーフにしたデザインを3点紹介。

『フリリング』では、シーチング(元々シーツ用につくられた少しざっくりとした質感の平織り生地)を用いてピンタックとフリルをランダムにレイアウトしたパネル状の作品を元に、写真を加工してデザインを作りました。 こんなふうに服のディ

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【work】 ライオンのTシャツ

【work】 ライオンのTシャツ

過去の作品から、動物モチーフのデザインTシャツを紹介してきました。 鹿、ウサギに続いて最後はライオンです。

今回のライオンモチーフのデザインは少しヨーロッパ風のディテールを加えて図案を作りました。 先の2点と違うところはなんと言ってもブリーチプリント(抜染)も採用していることですね。 Tシャツの色展開が白、ライトグレー、インディゴの3色だったんだけど、それぞれプリント用のデータは色を変えています

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【work】 ウサギのTシャツ

【work】 ウサギのTシャツ

前回紹介した『鹿のTシャツ』に続いて今回も過去の作品から動物シリーズの『ウサギのTシャツ』。 今回のデザインは大きな版面を活かしたくて背中へのプリントになりました。

モチーフになっているのはジャックウサギ。 日本の小学校でよく飼われている日本白色種(ジャパニーズホワイト)と比べると野生的で精悍な印象ですね。 調べてみたら日本にもともと住んでいた固有種はニホンノウサギっていうんだって! これはまた

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【work】 鹿のTシャツ

【work】 鹿のTシャツ

この頃、インクジェットプリントでできることをギリギリまで攻めたくて色々試していました。 プリント業者さんにはかなり無理を聞いていただいていたので、これから先再販するものが出たとしても当時と全く同じ形にはできないだろうな……。

おっと、前置きが長くなりました。 今回紹介する過去作品は鹿をモチーフにしたデザインTシャツ。 動物シリーズを3回に分けて紹介します。

デザインに関しては鹿の角を木の枝に見

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【work】 薄着で大丈夫な人のためのTシャツ

【work】 薄着で大丈夫な人のためのTシャツ

今回は過去のTシャツデザインから、暑がりの人のためのTシャツを紹介。

僕、暑がりなんです。
春先になっても多くの人はまだ冬の装いで、いち早く春の薄着モードに入る僕はよく言われます。
「そんな格好で寒くないの?」
「いやー、上着持ってるから大丈夫ですよ!」
ホントに多いんですよこの手のやりとり。
僕は冬場でも少し暑いと扇子使ったりするくらいの暑がりで汗っかきなので、寒がりの人たちとは全くこのあたり

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【work】 ハートの鼓動Tシャツ

【work】 ハートの鼓動Tシャツ

今日は過去のTシャツデザインから『ハートの鼓動』Tシャツを紹介。
発売したのは2006年でした。

ハート型モチーフのデザインは一般的で誰もがひと目でそれを理解できます。 今回のTシャツでは、ハート型に置いた聴診器の写真を使ってデザインしました。

聴診器の管は画像加工で赤くしているのではなく、もともとこの色。 写真も僕が撮影しました。 影も残してあります。

シンプルなデザインで選びやすく、コー

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【work】 脱ぐという行為をモチーフにデザインしたTシャツ

【work】 脱ぐという行為をモチーフにデザインしたTシャツ

Tシャツをメインの商品として作っていた頃、僕の中では『Tシャツは気分を表す皮膚』というふうに考えてデザインすることが多かった。 そりゃそうです、着ている状態でどんな気分になるか、どんな気分の日にそのTシャツを着るのかっていうのが普通の選び方ですから。

今回紹介するのは、その前提を疑って "脱ぐ瞬間" にフォーカスしたデザイン。 商品としてデザインしたというよりは脱ぐ行為をアート的に表現したモノで

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【work】 そんな命令には従わない!という意志のTシャツ

【work】 そんな命令には従わない!という意志のTシャツ

理不尽に立ち向かわなければいけない時ってありますよね。 僕自身も何度かそういうことに直面してきました。 そういうとき、僕は大体正面から受けてぶつかることが多かったんだけど、それはあまりに本能に忠実というか社会的動物としては愚かすぎて褒められる反応じゃないですよね。 でも嫌なことは嫌なんだよなぁ。

今回紹介するのは『命令拒否』Tシャツ。
背景には死屍累々たる兵士たち、その前面に敬礼をしながら「SI

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【work】 言葉が伝わる?フォネティックコードTシャツ

【work】 言葉が伝わる?フォネティックコードTシャツ

「アルファからチャーリー、周辺空域を警戒せよ!」
映画などで軍隊の通信にこんな感じのやり取りがよく出てきますね。 なんだか暗号っぽくてかっこいい! アルファはA、チャーリーはCを示す "フォネティックコード(phonetic code)" という規則に基づいた文字の置き換え。
今回は過去作品からこの "フォネティックコード" をモチーフにしたTシャツデザインを紹介。

フォネティックコード(通話表

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【work】 おとぎ話モチーフのTシャツ

【work】 おとぎ話モチーフのTシャツ

今回の記事では過去の作品から、おとぎ話をモチーフにデザインしたTシャツを紹介します。 4種類のデザインそれぞれ、写真の後に解説をお送りします。

3匹の子豚

日本でも有名な童話『3匹の子豚』をモチーフにしたデザイン。 狼からそれぞれの家を守ることになる子豚たちを盾の紋章としてデザイン、狼は恐ろしく強大な力を持つ脅威として描いています。 このデザインと次に紹介する『赤ずきん』は対になるものとしてデ

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【work】 雨粒と電線のTシャツ

【work】 雨粒と電線のTシャツ

過去作品から、今回はなんだか憂鬱な雨の日を子供の頃のように楽しみたくてデザインしたTシャツを紹介。

雨って、小説や映画などの中でも憂鬱や悲しみの情景を描写する際にしばしば利用されますよね。 人間の感受性や共感性って面白くて、多くの人が同じような印象を持つ物事がいくつもあります。 天候なんかはその代表例です。

しかし、天候自体は単に自然現象でそこに元々感情は介在しません。 天候の変化に伴う湿度や

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【work】 遊園地のデザインTシャツ

【work】 遊園地のデザインTシャツ

僕は遊園地が好きです。 そこに居る人たちは皆キラキラした目をしてニコニコしていて、その場でベンチにでも座って人々を眺めているだけでも幸せな気持ちになります。

今回紹介する過去作品はそんな遊園地で撮影した写真を元にデザインした2種類のTシャツ。 早速写真を見てみましょう!

これはそのまま、観覧車をモチーフにしています。 自分が撮った写真を元に、特有の骨組構造のシルエットを強調してデザインしました

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【work】 過去作品から、最初のインクジェットプリントTシャツ

【work】 過去作品から、最初のインクジェットプリントTシャツ

以前の記事でインクジェットプリントを導入した頃のことを書きましたが、それまでシルクスクリーンプリントを主に採用していた僕が、最初にインクジェットプリント向けに作ったTシャツのことをまだ書いていなかったので今回の記事で紹介します。

参考: 【work】 T-shirt 空のデザイン4種

今回紹介するのは食べすぎランチTシャツ。
2005年に作ったデザインTシャツです。
早速写真を見てみましょう。

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【work】 時代の変化でNGになった過去のデザインTシャツ

【work】 時代の変化でNGになった過去のデザインTシャツ

過去の作品を紹介してきていますが、今回は時代の変化によって人々の認識が変わったことによりアウトなデザインになってしまったものを紹介します。 まずは画像を見てみましょうか。

デザインタイトルを失念してしまったんだけど、このデザインについて簡単に解説しますね。

Tシャツは天竺(メリヤス)編みと呼ばれるニット生地で作られることが一般的ですが、これは織物と違ってハサミなどで切ってもその端がほつれにくく

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